第218掌 苦しみからの解放 その4
お待たせしました!
更新再開です!
それと、以前にここで言っていたナンバリングですが、この休み期間を利用して変えさせていただきました。
218回もタイトルを変えるのは普通に大変でした。
今度から新しい作品とかを作ることになってもナンバリングには気をつけようと思う一件です。
まあ、新しい作品は少なくともこの作品が終わるまでは出さないつもりですが・・・。
コングラに力を入れているので更新していませんが、他の作品も捨てたわけではないので。
コングラが終わったら新しい作品を書くかもしれませんが、主体はここまでで書いてきた作品の中から選んで執筆していこうと思います。
なので今後も作者の書いた作品達をよろしくお願いします!
それと、ここまでの本編で二千文字に達していない話は全て二千文字以上にしています。
もし、それが気になる方がいるのなら、ベルルク編をご覧ください。
それでは今回の話をどうぞ!
一日が経過し、ついに作戦決行の日がやって来た。
「よし。それじゃ、この国での最後の仕事を始めますか」
早朝、教会で朝日を浴びながら伸びをして清々しい気持ちになりながらそう言葉を漏らす。
昨日、あれから。俺達は念のために教会に泊まった。もしかしたら正体がバレていたり、俺が昨日、二人を連れてきたところを見ていた奴がいたかもしれないからな。今の状態だと、カリーナさんもミスティさんも襲撃とかされても逃げようとか反撃しようとかも考えずにそのまま受け入れてしまうかもしれなかったからな。
今、俺は目が覚めてしまい、誰よりも早く起きてしまった。おかげで日の出を拝むことが出来たけどな。
「さて。それじゃ、せっかく早起きしたことだし、リヒトのところに行ってもう一度しっかりと作戦の確認とかをしておかないとな」
あれから作戦の変更や俺達にして欲しいことが変わっているかもしれないからな。勿論、いざとなったら俺達は勝手に動くし、作戦が成功するにしろ、失敗するにしろ、ミスティさん達をこき使った裏の組織は壊滅させるけどな。あれからミスティさんにその組織の名前も聞いたし。っていうかまあ、どっちかだろうなぁって思ってたからそんなに驚きとかもないし。
それから俺は空を高速で移動し、リヒトのいる家へと向かい、指示を仰いだ。
物凄い気まずそうで、尚且つ、ちょっと怖がりながらだが、的確に指示してくれた。
まあ、基本的に持ち場とか役割は変わらなかった。ただ、持ち分というか、やること自体は増えたけど。俺達の実力がさらに明確に理解することが出来たためにこんなことが起こったのだが、特には不満はない。逆に、リヒトの方が俺のご機嫌を窺いながら提案してきたぐらいだ。物凄い恐る恐るだったけど。あと、ついでに持ち場が増えた代わりに一つお願いもしておいた。
それから再びアースラ教の教会へと戻ってきた。
すでに起きる予定の時間が近づいて来ているので皆を起こさないとな。
「さて。中に入って皆を起こすとするか。大小はあるだろうけど、準備も必要だし」
そう一人で呟きながら教会に入っていくのだった。
・・・
「そろそろ作戦開始時間です」
リリアスが教えてくれる。
現在、俺達は指示されたとある教会の裏門前に来ていた。勿論、人目に付かないように物陰からこっそりとだ。
「でも、本当に良かったの?私をここに連れて来て」
「ええ。大丈夫です。むしろ、ミスティさんにはいてもらわないと」
今、俺といるメンツは、リリアスとミスティさんの三人だ。ここはリヒトに頼んで配置交代をしてもらった場所。ダンガには元の場所についてもらっているし、アメリアには念のためにカリーナさんに付いていてもらっている。裏の組織から狙われるかもしれないし、国民全員にも狙われるかもしれない。だから、誰か一人でもおかしな考えになって特攻仕掛けてくる可能性も無きにしも非ずだ。カリーナさんの今の性格だと受け入れてしまうだろうからな。
「そう。それじゃ私は精々足手まといにならないように気をつけるとするわ」
「ああ。怪我には気をつけてくれ」
「タカキさんって時々ズレたこといいますよね。まあ、ズレた意味のままでも支障がきたさないぐらいにはステータスやスキルが凄いからいいんですけど・・・」
「ん?」
なんか、ダメなこと言った?
「いえ、気にしないでいいです」
そう言ってリリアスは両手を振って困り顔。
「・・・そうか。まあ、おかしなところがあったら遠慮なく言ってくれ」
「はい!任せてください!」
元気があってよろしい。
「それじゃ、行きますか。創造教襲撃作戦」
「はい!」「ええ!」
そう。俺達が受け持ったのは創造教への襲撃。おかしいとは思っていた。確かにアシュラ教は契約用紙によって他の宗教の戦闘能力は半減する方法によって大して苦戦はしてこなかっただろう。だから勝てること自体はおかしくはない。でも、最大といってもいいほどの宗教がステータス半減の制限を受けているからといって、そう簡単に負けるだろうか?
昨日戦った時点でアシュラ教の対戦相手達はダメージを負っているようには見えなかった。回復魔法が使えると考えても疲労まで見えないなんて少し変だ。
そういうわけで今回、カリーナさんやミスティさんから聞かされた時にはそれほど驚きはしなかったし、リヒトから配置交代のお願いも出来た。
「それで?具体的にはどうするの?」
「リヒトからは特に具体的な指示は出ていませんから。そのまま正面から襲撃して制圧します」
「それ、大丈夫なの?リリアスもそんなに驚いていないし」
リリアスはうんうんと頷いているだけ。
「すみません。こういうのは慣れていますから」
「慣れるほどこういうことをしてきたの⁉」
ありえないものを見る目で俺を見てくるミスティさん。
やめてください。そんなドン引きの目、Mな人じゃないと嬉しくも何ともありません。
「そ、そんなことより、俺の後ろにいてください」
「そうですね。気をつけてくださいね。これは襲撃という名前が付いているだけで、ただの制圧戦ですから」
さあ、作戦の始まりだ。
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