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第18掌 スライム

5000アクセスを突破しました!

それに伴い、もう一話投稿します!

初、ちゃんとしたバトルシーンです。上手くできているかなぁ。

ちょっと不安。

まあ、とにかく本日二話目です。

どうぞ!



 俺達は現在、森の中にいた。


 移動も町の近くだったので徒歩だ。歩いて十分くらいのところに森があった。ここでの依頼らしい。


「しかし、徒歩十分で到着できる依頼指定場所って。お手軽感覚だわ~」


「仕方ないですよ。これは初心者が受けるのにもってこいの依頼ですから」


 まあ、そもそも依頼ランクもGだったし。そりゃこうもなるか。


「改めて依頼内容を確認しますよ」


「ああ」


「内容は、この森で採取できるクシュルナ草を持ち帰れるだけ持ち帰ること。報酬はその草の量で決める」


 明らかにギルド側が出している依頼っぽいわー。


「そのクシュルナ草って言うのは何かの素材になったりするのか?」


「はい。低級のポーションを作るときに必要になる草です」


 ポーションか。ちょっと飲んでみたい。


「なるほどね。あと、俺はクシュルナ草がどんな草か分からないんだけど、どうしたらいい?」


「私が知っているので最初に見つけるまでは一緒に行動しましょう」


「OK」


 そうそう。聞いとかないといけないことがもう一つ。


「ここに出てくるモンスターのランクは?」


「Gランクばっかりです。強くてもFランク程度です」


「そうか」


 それならリリアスと別行動しても大丈夫そうだな。


 そんな考えが表情に出ていたのか、リリアスが嬉しそうな顔で言う。


「大丈夫ですよ。Fまでなら私でもまだ何とかなりますから。何かあったら大声でタカキさんを呼びますから安心してください」


「おおう。顔に出てた?」


「ふふっ、はい。思いっきり」


 俺、そこまで分かりやすいやつじゃないんだけど・・・。


 ・・・・・・あ!そうか。多分、リリアスを完全に味方と認識しているからだ。昔からクラスメイトとかには分かりにくいなどと言われたことはあるが、家族とかには何故か分かりやすいと言われてたし。


 なるほど。リリアスは俺の中でクラスメイト以上、家族以下の立ち位置のようだ。


「まあ、それなら安心だな。でも、一応あまり離れないようにしよう」


「はい!」


 まあ、今は異変が起こってるっぽいし。もしかしたらここにも追い出された上位のモンスターがいるかもしれないしな。用心に越したことはない。


 と、俺が考えているとリリアスは辺りをキョロキョロと見回していた。


「ん?どうしたんだ?」


「いえ、クシュルナ草は結構色んなところに生えているんです。だから簡単に見つかるんですけど・・・・・・。あ!あった!ありましたよ!」


 リリアスは少しだけ離れた木の根元に駆け寄る。


「これがクシュルナ草です」


「ふーん。これが」


 俺も少し興味深そうに見る。なんか見た目はほぼタンポポなんだけど・・・・。細部は若干違うけど、パッと見では完全にタンポポだ。


「これを見つけてください」


「OK。了解だ」


 そうして俺達は別々の場所で捜索を開始した。なんか昔、妹が花の王冠を作りたいって言って一緒に探させられたっけ。懐かしい。まあ、これはお仕事だけどな。


「結構生えているもんだな」


 あちこちに生えているクシュルナ草。ただ、ちまちまと感覚を開けて生えているので採取に地味に時間が掛かる。なんか、花摘みじゃなくて草取りって感じだわ。まあ、名前にも草って入っているけども。


 どれくらいそうしていただろうか。ふと目線を上げるとそこにはモンスターがいた。スライムだ。


 といってもスライムだ。簡単に倒せるだろう。俺は地球での常識で(この場合の常識とはゲームでのという意味で)考えていた。


 一応、モンスターだし倒すか。


 俺は集めたクシュルナ草の束を横に置く。


「いくぜ!」


 相手はスライムだ。パンチなどは逆に疲れる。ここは蹴りだな。


 俺はスライムの近くまで行ってそのままサッカーボールを蹴るときの要領で蹴り上げた。


「そりゃ!」


 これで勝ったな。そう思った。だが、それは間違いだった。


 蹴り上げたスライムが上から体を鋭く変質させて俺に降ってきた。


「なっ⁉うおっ」


 それにギリギリで気づいた俺は何とか紙一重で躱した。


「あっぶねー!」


 なんだコイツ!俺の力任せでの蹴りが全然聞いた様子がない。くそ!実力が分からない。


「マズいな。ちょっとお猿さんを倒して調子に乗ってたかも」


 ここは逃げるか?・・・いや待てよ。俺にはまだコレがあるじゃないか!


 俺はそのまま自分が持っているスキルを使う。


「<疑似神眼>!」




 スライム


種族 真・スライム


レベル 39


HP:373/403

MP:20/20


STR:250

DEF:309

INT:20

AGI:188

MND:46


固有:形状変化


スキル:硬化 レベル5

     浸透 レベル3


魔法:水魔法 レベル3



 おいおい。なんだコイツ。


「メチャクチャ強いじゃねえか」


 少なくともスライムの持つステータスじゃねえぞ。だが、俺が一番気になっているのはそこではない。


「スキルにもレベルがある?」


 俺のステータスにあるスキルにはレベルが表示されていないのに。どういうことだ?


 いや、今考えるのは止めよう。先に考えることがある。


「どうする?リリアスも心配だ。あまり離れてはいないが、何があるか分からない。急いで合流しておきたいな」


 このスライムを<疑似神眼>で見てからすぐに全掌握は発動させている。リリアスの位置も把握済だ。


「こいつが追って来たら本末転倒だしな。やるか!」


 俺を追いかけて来てリリアスに危害を加えても困る。


 バトル開始だ!


 俺はそのまま<瞬動>を使いまくって高速移動しながらスライムに蹴りを放つ。一発蹴ったら一回離れて、隙をついてまたもう一発蹴っての繰り返しだ。まさにヒット&アウェイ。まあ、そもそもスライムに隙があるかは分からないから蹴ったら一回反撃されようがされまいが離れるだけなんだけど。まさに、スライムは死角がない。


 そんな攻防?をしていたらスライムがものすごい速さで水の塊を放ってきた。


「うおっ⁉」


 遠距離攻撃はないと思っていた俺はビビってしまい反応が遅れた。右に避けたが水が俺の左腕に当たる。


「ぐあ!」


 結構いたいのね、水も。


 と、俺がスライムの意外な攻撃に動揺していると、脳内でアナウンスが流れた。


<水魔法を掌握しました>


 魔法を喰らったせいか、おかげか。どうやら俺は初の魔法を覚えたようだ。まあ、正確には掌握したようだけど。


 俺はスライムのステータスを再び確認する。



 スライム


種族 真・スライム


レベル 39


HP:45/403

MP:7/20


STR:250

DEF:309

INT:20

AGI:188

MND:46


固有:形状変化


スキル:硬化 レベル5

     浸透 レベル3


魔法:水魔法 レベル3



 あとちょっとだ。次で決めよう。


「うおおおお!」


 俺は大きな声を上げてスライムの注意を引き付ける。


 スライムがこっちを向いた?瞬間に瞬動を使ってスライムの後ろ?に回り込む。これなら意表は突けるだろ!


「フッ!セァ!」


 俺はスライムを再び蹴り上げ、浮いたスライムに正拳突きを放った。


「お、おわった~」


 俺の正拳が止めになったためか、スライムは消滅した。その場に残ったのはおそらくスライムの核だろう物体だけだ。


<レベルが上がりました>



タカキ・ヤガミ 男


種族 ヒューマン?


レベル 24


HP:291/450(+100)

MP:388/388(+100)


STR:470(+100)

DEF:466(+100)

INT:389(+100)

AGI:500(+100)

MND:2500(+100)


固有:全掌握(下位の把握を偽装として表示できます)


スキル:オール・ブースト

      疑似神眼

      疾駆

      瞬動


魔法:水魔法


 加護:地球神の祝福



 相変わらずムチャクチャな上がりようだ。


 でも、今はステータスに気を配っている場合じゃない。急いでリリアスのいる場所に向かわないと!


 俺は<疾駆>を使って駆けだした。


 ちなみに忘れていたスライムの核は急いで戻ってきて拾っておきました。




読んでくれて感謝です。

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