第172掌 戦闘の後の結果発表
スマホで書いていると文字数が表示されないからか、区切り時が分からなくなります。
他にもこれで1話書けたとドヤ顔でエンターを押すとまだ目標文字数に届かなかったり・・・。
恥ずかしくなります。
ここでこんなことを書いている。
そう。
この話書いててその恥ずかしいことをやってしまいましたよ。
「タカキさ~ん!」
リリアスが笑顔でこっちに手を振って来る。
「お~う。良かったぞ」
俺もミスティさんを連れてリリアス達の所に向かって歩いて行く。ミスティさんはありえないといった表情で固まっているので俺が背中を押して強引に前に出る。
まあ、気持ちは分からないでもないよ?見た目だけだと普通の女の子だからね、リリアスとアメリアは。ダンガは言うまでもないほどムッキムキだけど。
「・・・」
心ここに在らずなミスティさん。まあ、いいや。このまま戻ってくるまで放置しておこう。いちいち説明やら何やらするのは面倒だからな。
「これで依頼は完了だな」
「それで、この後どうします?」
「そうだな。とにかく、ミスティさんを連れているこの状態でここにいるのは安全とは言えないしな。一旦街に戻って落ち着きたいな」
リリアスとそんな話をしていると、アメリアが顔を近づけて小声で俺に聞いてくる。
「ねぇ。依頼達成したのはいいけど、達成報告はどうするつもりなのよ?」
「・・・あ、やべ」
「その感じだとすっかり忘れていたわね・・・」
ご明察です。マジで考えてなかったわ。このままアリエス教国の冒険者ギルドに報告しに行くわけにはいかないからな。見た目は変わってるからそっちは大丈夫だけど、ギルドカードはそのままだからな。提示した瞬間にバレてしまう。
「まあ、またアネッサギルド長に頼むしかないわね。向こうも事情は分かっているからやってくれるでしょう」
「そ、そうだな」
ご迷惑をお掛けします。
そんなわけで放心状態のミスティさんを連れて俺達は街に戻るのであった。ずっとミスティさんを押して行くのは面倒なので背負って行く。これなら多少走って時間短縮になるからな。
・・・
街に戻った俺達は二手に別れた。二手というかリリアス、アメリア、ダンガがミスティさんを教会に連れて戻っている間に俺が転移でアネッサさんの所に行くだけだからな。
「で、私の所に来たわけね」
「その通りです」
ギルド長の執務室でアネッサさんは依頼開始からここまでの経緯を聞いて呆れていた。勿論、依頼の達成報告のことを忘れていたことも。
「最初に言っておいて欲しいわね、こういうのは」
書類を処理しながら言うアネッサさん。
「ごもっともです」
「まあ、達成報告はどうするのだろうか?と思っていたから準備だけはしておいてあげたけど」
「本当にありがとうございます」
もう、タメ口していたとか関係なしで反省の意も込めて今回は真面目に敬語です。
「それでこれからどうするの?また依頼を受けるの?受ける予定があるなら言っておいて欲しいんだけど」
「あ、はい。今のところは受ける予定はないです」
「そう。分かったわ。他に何か話すことはある?」
「いえ、ないです」
「そう。それじゃ、私は仕事に戻るから」
「それじゃ、俺もこれで失礼します」
「あ、そうそう」
「?」
「今度、時間がある時でいいからリリアス、ダンガ、アメリアを連れてきてちょうだい」
「それはいいけど、どうしたんだ?」
「そろそろ昇級かなって思ってね」
「あー」
確かに。前に昇級してから結構時間経ってるし、俺と一緒だけど結構色々なモンスターを倒しているからな。今回もタートルドラゴン俺抜きで倒しているし、いい加減昇級してもおかしくはない。ダンガもC級のままで上がってないしな。
「了解。今度連れて来るわ」
「頼むわね」
「はいよ。それじゃ帰るわ」
そして俺はギルドを出て、人目のつかない路地裏に入って転移してアリエス教国へと戻るのであった。
・・・
転移して教会に戻るとすでに放心状態から脱したのか、元の状態に戻ったミスティさんが俺を待っていた。
リリアス達はミスティさんの後ろで傍観に努めている。全部俺に任せるようだ。丸投げかよ。しかも、なんか気まずそうにしているし。何かあったのか?
「お帰りなさい」
あれ?なんか怒ってない?声色に怒気が含まれていますよ?
「リリアス達から聞いたわ。階級のこと」
あちゃー。聞いちゃったか。階級だけだと弱そうだからな~。A級冒険者も俺だけだしなー。
「あなたとかあっちのダンガはいいわ。高級冒険者だもの。でも、リリアスやアメリアはまだ低級冒険者だって言うじゃない。なんでそんな子達だけでAランクモンスターと戦わせたのよ!」
「いや、リリアス達は見た目や階級通りの強さじゃないから。かなり強いから。ミスティさんだってそれは見てたんだから分かるでしょ?」
「それは・・・そうだけど・・・」
「それに本当に危なくなったら助けに入りますから」
「・・・まあいいわ。それで結果発表だけど」
そういえば、そんな話だったな。この依頼の起こり。
依頼をどうやって受けるのかとか、どんな依頼内容だとか、依頼報告をどうやって報告するのかとかですっぽ抜けていたわ。ごめんなさい。
「合格ね。むしろこっちからお願いしたいくらいの強さだわ」
「それはよかった。それじゃこれからよろしく」
「ええ!よろしくお願いするわ!」
俺とミスティさんは握手を交わす。
そして俺達の宗教抗争への参加が決まったのだった。
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