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第16掌 面倒な国

四話目を投稿・・・。

流石に今日はここまでです。

それと、作品を読み返して気づいたのですが、リリアスの容姿を描写していないことに気づきました。

申し訳ありません!

それで、プロローグ01に簡単ではありますがリリアスの容姿を付け足しています。お手数ですが、リリアスの容姿が簡単にでも知りたいという方はプロローグ01をもう一度見てもらえたらと思います。

ご迷惑をお掛けしました!

それではどうぞ!



 神との連絡も終わり、とりあえず部屋から出る。


「リリアスにも伝えることは伝えておかないとな」


 心なし急いでリリアスのいる隣の部屋の前に行き、ノックを二回。


「おーい。リリアスー?ちょっといいかー」


 声をかけると少ししてから扉が開いた。


「はい。どうしましたか?」


「ああ。さっき連絡を取った。リリアスにも伝えておこうと思ってな」


「分かりました。どうぞ」


 リリアスに促されて部屋に入る。部屋にあった椅子に俺は腰掛け、リリアスはベッドに座る。


「それで今回、確認が取れたことは二つだ」


 他にもいろいろと聞いたけど、今回話すのは二つ。他の内容は俺にしか必要のない情報だからな。リリアスに伝える必要もないだろう。


「一つ。今回のギルドでの件。アレに探しモノは関与していない。だから安心してくれ」


 俺の言葉に明らかにホッとしている様子のリリアス。まあ、ここで俺の目的の探しモノが関与、しかも、神の眷属なんかが出て来たら死んじゃう。マジでヤメてね。


「二つ。俺の本来の召喚先が分かった」


「えっ⁉」


 俺の言葉に驚いているリリアス。まあ、自分を捕まえる、もしくは殺そうとしてくるかもしれない国が分かったのだ。そりゃ驚くわな。


「ど、どこなんですか?」


「ライドーク神国だ」


「あ、あのライドーク神国ですか⁉」


「ああ。どうかしたか?」


 自身の危険以上の動揺が表情から読み取れる。そこまで動揺するって・・・。ライドーク神国ってどんだけだよ。


「あの国は自国の崇拝する神のためになるのならなんだってすると周辺諸国から言われているほどの狂信者集団の集まりです。まあ、教信者は王都のみに止まってはいますが。それでも、ライドーク神国の出身者は基本的に敬遠されがちです」


 リリアスさん。前から思ってたけど、この世界について詳しすぎない?なんでそんなこと知ってんの?田舎にいる魔法に憧れるただの女の子だったよね?


「リリアス。お前、本当に色々と知っているんだな」


「いえ。魔法を使えるようになるために私でも行ける国とかその国の国風とかも調べましたから」


 そこまでしたのか。その情熱、素直に尊敬するわ。


「それで?もしかして俺は本当ならあの国で勇者という名のお人形になるところだったってこと?」


 あと、ついでに聖女と婚約させられていたってことか。しかもその聖女が狂信者っていうおまけ付きの。どこかで聞いたことのあるような話ですね。定番過ぎる。


「はい。それにもし私がタカキさんの召喚を横取りしたってことがバレたら地の果てまで追いかけてきますよ」


 メチャクチャ落ち込むリリアス。いや、確かに怖いけども。


「おいおい。忘れるなって。前にも言っただろ。俺が守るって」


「あ・・・。は、はい!」


 顔を真っ赤にして、でもそれでも頷くリリアス。かわいいな。なんか無性になでなでしたくなるわ。


「わわっ⁉」


 そう考えていると自然と手が動いた。


「あ。すまん。つい撫でたくなってな」


「か、構いません!存分に撫でてください!」


「お、おう」


 おおう。急に押しが強くなったな。一体どうした。


「えへへへっ」


 俺に撫でられて笑みをこぼすリリアスさん。かわいさの相乗効果だ!


「ハッ⁉ゴ、ゴホン」


 俺は気恥ずかしくなり、咳払いをして仕切りなおす。撫でるのもしゅーりょー。


「あっ」


 撫でるのやめたら寂しそうにするのやめて!心が痛い!そして、またなでなでしたくなっちゃう!


「と、ともかく!目的のモノが無い場合はライドーク神国には一切近づかないようにしよう」


「は、はい。分かりました」


 そういえば、リリアスの歳を聞いていなかったな。女性に年齢を聞くのはご法度だが、リリアスはまだ少女。失礼にはなるまい。っていうか、もしも見た目幼いだけで俺よりも年上だったら超恥ずかしいじゃん。俺の心の平穏のためにも知っておかねば。


「そういえば、リリアスって何歳なの?今まで聞いてこなかったけど」


 っていうか本当は疑似神眼を使えば早いんだけど、ここは本人に聞くのがいいでしょ。神眼で見るのは断られたときで。っていうか、何でもかんでも疑似神眼に頼っていたら最後にはそれ以外の情報を信じれなくなってしまいそうだし。


「はい?十五です」


 やっぱり見た目通りか。美少女は大人に見えるし、ここは異世界だからな。本当はもっと年下かと思ったぜ。日本人は世界でも童顔って言われているし。まあ、これでリリアスのもしかしたら年上?疑惑は完全に消滅したな。良かった良かった。


 まあ、これで話題を変えることは成功かな。


 それから俺はうまく話題を徐々に逸らしていった。明日からは早速冒険開始だ。しっかりと休んでおかないとな。


 そして俺はリリアスと歓談を楽しみ、次の日に支障をきたさない程度の時間に部屋を出て就寝した。なんだかちょっと残念そうなリリアスが見えた気もするけど、ここは気のせいということにしておこう。じゃないと、気になってしょうがなくなってしまうからな。


明日からは気合入れていこう。小説とかで読んだドキドキの異世界ライフが俺を待っている!




読んでくれて感謝です。

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