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第155掌 アリエス教国とは?

お待たせしました!

さあ、アリエス教国の始まりです。

今回も書いてるとプロットには書いてなかった設定がポンポン出て来て作者的に複雑・・・。

そんなわけで、アリエス教国編スタートです!



 クロノス共和国でのあれこれから一週間。


 俺達は一週間前に言ったように、次の国であるアリエス教国に出発していた。


 挨拶とかはもう色々と面倒なのでやめた。そもそも三日はオークスにいるってのにそんな挨拶してもあんまり意味ないことに今更気が付いた。まあ、流石にハフナーさんとかアルナスさんにはアリエス教国に行くことは伝えているけど。


「もう馬車はやめたのか?」


 ダンガがそう聞いてくる。


「ああ。あの馬には今後はオークス国内で活躍してもらうさ。野宿の苦しみも知ったことだしな」


「いや、お前も異空間に引っ込めばそれで済んだ話なんだが・・・」


「だって、それはそれでもったいない話だろ?野宿なんて俺の国ではほとんどフィクションだぞ」


 ホームレスなら毎日が野宿なんだろうが、それを言い出したらキリがないし。


「でも、これはこれで旅の情緒がない気がします・・・」


 リリアスが少し呆れ気味にそう言う。


「そ、そうよっ。なんでこんなやり方にするのよっ!」


 アメリアが異空間から顔を覗かせながら訴えてくる。


「だって、俺の持っている移動手段の中で転移の次に早いのはこれだし」


「だからって空を飛ばないでよ!」


 そう。現在、俺達は再び空を飛んでの移動中だ。速度は時速100キロを超えているだろう。流石にはっきりとした数値は分からないけど、そのくらいは出ているはずだ。


「いいじゃん、空。こういうのは普段なら絶対に見れないし、体験することも出来ないことなんだぞ?」


「私はこういうのが苦手なのよ!それにリリアスちゃんとダンガさんは何でそんなに平気な感じで空飛んでんのよ!私は異空間の中からでも怖いのに!」


「そうは言われましても・・・。私はタカキさんが何かに失敗して下に落ちるなんてことはないと信じていますし」


「俺もだな。それに風を体で感じながら移動するのも悪くないぞ。何故かは知らんが爽やかな気分になる。アメリアも感じてみるといい」


 そう言ってダンガが異空間からアメリアを引っ張り出そうとする。


「い、嫌よ!タカキのことは信じているけど、こればっかりは無理!無理なものは無理なの~!」


 涙目で異空間の裂け目にへばりつくアメリア。あーあ。女の子が何やってんだか。しかも、傍から見たら女の子を襲う強姦魔だよ。俺とリリアス以外にいないからいいけど、それは頂けないわ~。アメリアも「嫌なものは嫌なのおおおおおおおおおおおおおおおううううううううううう」って女の子的にヤバイ悲鳴上げだしたし。


「ハイハイ。そこでストップ」


「ちっ。まあいい。タカキ、今度、アメリアの高所恐怖症改善のための特訓をするぞ」


「あ、ああ。まあ、ほどほどにな」


 っていうか、アメリアの場合は自分が何もしてないのに浮いたりするのが嫌なだけだと思う。アメリアが泣きそうになったらさりげなくフォロー入れておくか。この感じだとダンガがやり過ぎそうな気がするしな。


 あ。アメリアがダンガに引っ張られたことによるあまりの恐怖に異空間を閉じちゃったよ。ダンガは異空間が閉じられると、しょうがないと判断して俺に視線を向け直した。


「そういえば・・・」


「ん?どうした、ダンガ?」


「いや、俺ってここのところ武具作りに熱中しててアリエス教国について何も知らないなと思って」


「ああ。それなら俺が一週間の内に軽く調べておいたぞ」


「おお!」


「まあ、リリアスさんには負けますが・・・」


「そ、そんなことないですよ!」


「ま、そういうわけで説明するけど、間違ってたり、足りない部分あったらリリアス、補足を頼む」


「はい」


「それじゃ、コホン」


 説明しますかね。


「まずは人口。アリエス教国は総人口百万の結構な規模の国家だ」


 ちなみにオークス王国は六十万でクロノス共和国は三十万ね。


「かなりの人口なんだな」


「ああ。ライドーク神国と違って宗教の縛りが緩いのもあってアリエス教国は信徒にとっては住みたい国ナンバーワンなんなんだ」


 寛容っぽいので出来れば神敵とか言って俺と敵対しないことを祈るばかりである。


「次にどんな国かだな」


「おう」


「この国はさっきも言ったように宗教のことに関して緩いので、色々な宗教がアリエス教国内で活動しているらしく、結構賑やかみたいだ。なんか、市場の客引きみたいに信徒を増やそうとしているみたいだ」


「勿論、強引な勧誘とかそういうのは無しですよ?でも、信徒を増やすのにはかなり積極的みたいですね」


 リリアスが補足してくれる。それを聞いてダンガは若干嫌そうな顔をする。


「宗教ってなんだっけ?」


「まあ、言いたいことは分かる。ただ、勿論のこと、裏はある」


「裏?」


「ああ。裏では宗教間で戦いがあるってことだ」


「戦いってなんだ?自分の信仰する神様自慢でもするのか?」


「いや。もっと直接的なものさ」


「それって・・・」


「勿論、戦闘だよ」


「はい。宗教の代表同士によるバトルが行われるようです」


「おいおい。宗教やってる奴らがそんなことしてもいいのかよ」


 完全に呆れているダンガ。


「まあ、そこはお国柄ってことで。それに見世物にもなってるしな」


「どんな国だよ・・・。裏でも何でもねぇじゃねえか」


 ごもっともだ。


「そんな信徒たちを普通の信徒たちを区別するために〝戦う信徒(バトル・ビリーバーズ)”って呼ばれているそうですよ。そして宗教の抗争を〝宗教抗争(レギオン・ストライフ)”って呼んでいるらしいです」


 全く。どこの少年漫画だよって言いたくなる。


「それに最近ではある宗教に最近有名になった冒険者が加入しているそうですよ。それで加入してから負けなしらしいです」


「そんな凄いなら名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれないな」


 俺はちょっとだけ楽しみだ。もしかしたら俺の持っていない珍しいスキルとか持っているかもしれないし。


「まあ、最近なので名前まではオークスに伝わって来ていませんが、行けば分かると思います」


「そうだな。それで他にアリエス教国についてないのか?」


「ああ。政治に関してだな」


「王様がいないとか?」


「正解だ、ダンガ。あの国では王はいない。いるのは教皇という宗教抗争を十回連続で制した宗教のトップだ。そして十回連続で制した宗教は次の勝者が現れるまでは国教になる」


「もう、宗教とかじゃないだろ」


 まあ、俺も同感だ。


「勿論、地位を維持するために宗教抗争に現教皇のいる宗教も参戦します」


「そして、教皇とは宗教抗争の判定役でもある」


「審判ってことだな」


「ああ。勿論、審判だから教皇自体は抗争には出られないけどな」


 流石に審判が抗争という名の試合に出るのはダメだろう。


「でも、審判って言っても自分のところの宗教も参戦するんだろ?自分のところが有利なるような判定とかしないのかよ」


「ああ。そこら辺は大丈夫らしい。アメリアの固有スキルみたいな魔法があるらしくて、不正が出来ないようになっている」


「アメリア形無しじゃねぇか」


「いや、アメリアみたいに戦闘で使えるような魔法じゃないから意味はないぞ。発動にも時間が掛かるし、設備も必要になるらしい」


「じゃあ、アメリアのスキルのことがバレたら・・・」


「良くて国を挙げての勧誘だな」


「悪くて?」


「誘拐か、暗殺」


 まあ、そんなこと俺がさせないんだけど。


「まあ、俺がいるとはいえ、気をつけておくに限る。アリエス教国にいる間はアメリアはあまり目立たないようにするか、バレないようにするために固有スキルを使わないようにしないとな」


「おう。そうだな。それで他にはアリエス教国についてあるか?」


「俺が調べたのはそのくらいだな。リリアスは他になんかあるか?」


「それなら、アリエス教国にある巨大暗殺ギルドは気をつけておいて損はないと思います」


「暗殺ギルド?」


 ダンガは訝しげにしている。


「そんなのあるのか?」


「はい。結構活発に動いているみたいですよ。それこそ、対戦相手の戦う信徒を暗殺するなんてことを依頼出来るみたいですし」


 それはそれで中々身近な暗殺者だな。じゃあ、国民は結構怖がってんじゃないのか?いつ、殺されるか分かったもんじゃないんだし。そう考えているとリリアスがその答えを言ってくれた。


「ただ、依頼料はかなり法外な金額らしくて、お金を持っている人しか依頼出来ないんで普通は暗殺ギルドは頼れないそうです」


 依頼料が安かったら多分国が成立してないだろうしな。国民が逃げる的な意味で。


「まあ、殺したいと思われないようにと、暗殺者に目をつけられないように気をつけようってことだな」


「「了解!」」


「お、そろそろ着きそうだな」


 目線を進行方向に向けると大きな町が見えてきた。


「空飛んでると目立つし、そろそろ降りるか。おーい!アメリア!地面に降りるぞ。出てこい!」


 異空間を開けてアメリアに呼びかける。


「降りたら教えて!」


 それだけ言ってすぐさま異空間が閉じられる。これ、一応は俺の魔法で出来た空間なんだけど・・・。なんでそんな普通の扉みたいに開け閉めを自分のものにしてんの・・・。


「はぁ。やれやれ」


 俺はリリアスとダンガと共に地面に降ろす。


「ほら、地面だ」


「ほ、ほんと?」


 異空間からちょこっとだけ顔を覗かせて外の様子を見てくるアメリア。


「ほ、ほんとだ」


 地面だと分かったので異空間からすぐに出てくる。こんなところ、屋敷にいる使用人たちには見せられないな。


「それじゃ、馬車を転移させるか」


「もうオークス国内でしか使わないんじゃなかったのか?」


「いや、馬車の方がオークスから来たってことでも目立たないかなって思ってさ。徒歩じゃかなり時間が掛かるし、疲れているはずなのに、俺達、全然疲れてないだろ?」


「まあ、減っているのはお前の魔力だけだな」


「バンバン使っているおかげでかなり魔力総量上がってるけどな」


 そして、それに負けないくらいにMNDが上がってるけどな。魔力はすでに二万を越えている。


 俺は一瞬、屋敷に転移して馬車ごと戻ってくる。


「よし。それじゃ行くぞ。乗れ」


 そして、俺達はアリエス教国へと入るのだった。




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