第15掌 説明再び
今日の作者はなんだかノっています。
三話目投稿じゃー!
本日三回目の投稿です。読み逃しのないようにご注意ください。
それではどうぞ!
宿屋に着いた俺達は早速部屋を借りた。期間通りの二十日だ。ちなみにもちろんのことだが、借りた部屋は二つだ。
リリアスが一緒の部屋でもいいと言ってきたが、神との連絡もあるし、そもそも俺とリリアスは男と女だ。歳が離れていたらまだ許可したかもしれないが、歳はそんなに離れてもいない。
(※主人公は決してロリコンとかかなりの年上好きというわけではありません。文字通りに歳が離れていたら男の子の思春期的な事柄が大丈夫だという意味です。なのでお願いだから勘違いだけはしないで~!)
ん?なんか少し失礼なフォローが入った気がするな。まあ、フォローしてくれているんだから気にしないでいいか。
「よし。それじゃあ、早速」
リリアスとは部屋の前で別れたので現在、部屋には俺しかいない。少し硬さが気になるベッドに腰掛けてっと。
神に連絡するか。・・・・・・・・。・・・・・・あれ?もしかして、これって神託でもあるのか?あまりに神として情けない連絡の取り方にそう感じてしまう。
「まあ、気にするだけ無駄か」
そう思った俺は神に電話を掛ける。
数度のコールの後、神が電話に出た。
「今回は前回より早かったな」
『ん?だれ?』
「テメー、悪ふざけはいい加減にしろよ?掌握するぞ」
なんか最近この「掌握する」ってのが口癖になり出したようだ。
『ちょっ⁉君のその言葉は洒落にならない!』
「ん?結構焦ってない?」
『当たり前だよ!そもそも君の能力は神にも有効なんだから!私に使うのはやめてくれよ』
「おいおい。神にも通用するのか、このスキルたちは」
『じゃないと神の眷属相手なんて出来ないでしょ?当たり前だよ』
「そうか。でも、いい加減俺が電話をするたびにワンクッション入れるのは止めろ。まだこっちには余裕がないんだよ」
『わ、わかったよ。私も流石に掌握されたくないし』
「よし。それで、今回も色々と聞きたくてな。連絡を取らしてもらった」
『ハイハイ。話せることは何でも話すから言ってごらん』
「ああ、それじゃさっそく。まずはこの種族。なんでクエスチョンマークがついてるんだよ!」
前回は精神的にもあまり余裕がなかったから必要最低限のことしか聞かなかったけど、メチャクチャ気になるよ!俺、人間じゃないの⁉
『だって、君には私の力を与えたわけだし?それに君も前にリリアス君に話していたじゃないか。自分が神の使徒かもしれないって』
「確かに言ったけども。えっ?もしかして本当はこの種族の部分、神の○○になる予定だったの⁉」
『そうだよ。でも、それだと面倒事が増えるかもと思って頑張って変えたんじゃないか。それを私のせいでクエスチョンついているみたいな言い方はやめてくれないか?』
「わ、わるい。いつも悪ふざけするからこれもてっきり悪戯なのかと思った」
『まあ、いつもふざけている私も悪いからこのことはお互いが悪いってことで』
「ああ」
まあ、若干お前の方が悪ふざけしていると思うけど。ここは引いてやるか。
『それで?他には何かあるの?』
「ああ。MNDだ。あれ、どうなってんだよ。他のステータスよりもメチャクチャ伸びてんじゃねえか。どう考えてもおかしい」
『あれは簡単だよ。君がこの異世界に来たからさ』
「ん?どういうことだ?」
『君が新しい世界を知ったことで精神がさらに成長したってこと』
「・・・・・・俺の精神力はすでにチートみたいなものじゃなかった?」
『うん。だから私も驚いているよ。もしかしたらこれからも新しく物事を色々と知っていったらまたグンと伸びるかもね』
「マジか。まあ、それで強くなれるならそれはそれでありがたいけどさ」
なんか、精神力だけメチャクチャ化け物みたいじゃないか。それはそれでなんか悲しい。
「ちなみにこの世界でのステータス値について聞いておきたいんだけどさ」
『ん?それは前にも言ったよね。レベル5で全ステータス値10が平均だよ』
「いや、それが聞きたいんじゃないんだ。俺が聞きたいのは普通はどこまでいけば周りからすごいとかおかしいと思われるのかとか、今までの最高レベルとステータスがどのくらいなのかとかさ」
『あー。そっちね』
どっちだよ。
『大体レベルが100までいけばすごいとか思われるよ。150ぐらい行けば十分におかしいと思われるだろうね』
「へぇ。結構高くまで上げなきゃそこまで思われないんだな」
『それでステータスの方だけど、大体レベル150の平均が全ステータス800ってところかな』
「まって。おかしい。俺はすでにその4分の1のステータスを持っているんだけど」
『そりゃ私が手助けしているからステータスが上がるのは早いよ。まあ、君の場合は私の手助けが無くてもすぐに上がるだろうけど』
呆れ声の神。すみませんね!化け物MNDで!
「それで?お前、初めて会った時に上限があるとかないとか言ってなかったっけ?」
『うん。レベル500が最大だったかな』
「お前、俺のレベルに上限はないようにしたって言ってなかったっけ?」
『うん。言ったよ』
「俺、メチャクチャな存在じゃねえか!」
『神の使徒なんだから当たり前じゃん』
「くそ!なんかその呆れ声、腹立つ」
『それで、今までの最大レベルは?だったね。ちょっと待ってよ』
「なんだ?知らないのか?」
『私もつい最近この世界の神になったばかりだからね!今書物を掘り返している途中だよ!』
「お、おう」
なんでこんなにキレ気味なんだ?カルシウム足りてる?
『あったあった。今までの最高レベルは276だよ』
「おいおい。結構高いじゃねえか」
『まあねぇ。でも、これじゃ神の眷属には勝てないよ』
「マジか。どのくらいあればいいんだ?」
『大体ステータス値が4桁以上にならないと話にもならないかな。多分瞬殺』
「ヤバいな、おい!俺の判断はやっぱり正しかったよ!」
リリアスに言った今は戦わない発言を思い返す。
『そうだね。今君が戦ったら9割くらいの確率で負けるね』
「1割勝てる見込みがあるのかよ!」
『あるよ。全掌握使えばね』
あー。なるほど。
『まあ、この話はまた君が奴らと戦えるようになってからにしよう。他に聞きたいことは?』
「おう。今回の件に奴らは関係あるのか?」
『いや、ないよ。あったら僕が連絡するし、もし君が奴らに会ったら神眼が発動して教えてくれるはずだから』
「それ初耳!」
『まあ、機能の一つと考えてくれたらいいよ』
「・・・・・まあ、ないよりはあった方がありがたいけど」
『うん。それで?他にはあるかい?』
「うーん。他か~」
『ないなら今回は終わりでいいかい?』
「・・・・あっ。俺が本来召喚されるはずだった国ってどこだ?」
『ん?ああ。ライドーク神国さ』
「うわー。明らかに宗教国家じゃん」
『まあね。君は本来ならそこでライドーク神国の用意した聖女と婚約させられて言いなりって感じにさせようとしたようだよ』
「俺がそんな単純な奴と思われているのがよりムカつく」
『まあ、というわけで神国には気をつけてね』
「ああ」
『今回はこれくらいかい?』
「ああ。さんきゅ」
『はーい。それじゃーねー』
それで電話は終了。
・・・・・・・あ、ヤベ。あのレベルアップや掌握したときに聞こえてくる声について聞くの忘れた。
著作権とか大丈夫かな?あの神、訴えられたリしないよな?
読んでくれて感謝です。
声優の声とかはフィクション内声優の話です。
具体的な声が誰かみたいなことは考えていません。




