番外① リリアスの学園生活 1
毎日投稿再開です!
新編からでなくてすみません!
コングラを書き出してからずっと書きたいな~と思っていたんです!
ここで出すのがちょうど良かったんです!
これからちょいちょいこの番外編を出していきます。
大体一つの編の終わりに二話ぐらいを目安にしていきます。
よろしくお願いします!
それと、あらすじを少しだけ変えてみました。
セリフとかがあった方がいいかもと思ったのが理由です。
より、読んでみたいと思えるようなあらすじになっていると幸いです。
ディメンショナル・プルートーから帰って来て数日。
私は今日、いつもより早い時間帯に目が覚めた。というよりあんまり眠れなかった。理由は一つ。今日から夢にまで見た学園に通うことになったからだ。
「昨日のうちに準備はしたけど、もう一度確認しておこう」
私はそう呟くと学園指定のカバンを漁り、持って行く物の確認を始める。
「筆箱よし。ノートよし。教科書よし―――――――」
声に出しながら確認していく。ちなみに武器などはタカキさんが時空龍から掌握した時空魔法の中に入っていて、私はそれをいつでも好きに出し入れ出来る。これは他のみんなも一緒だ。なんか、空間の中に部屋みたいなものを創っていて、それをそれぞれ私たちに割り振っているらしい。
この時空魔法で出し入れするとタカキさんにその出し入れした情報が行くらしい。でも、これはタカキさんの魔法なのだから仕方ないことだ。それとこの魔法、出し入れする毎にタカキさんのMPが減っていくらしい。タカキさんは「MPならたくさんあるし、緊急時以外なら俺は困ったりしないから大丈夫」って言ってたけど、一応気をつけて使わなくちゃね。
私は持って行く物がちゃんと確認し終えると部屋の外からアメリアさんの私を呼ぶ声がしてきた。
「リリアスちゃ~ん!朝ごはん出来てるよ~」
「分かりました!今行きます!」
私は昨日届いたばかりの学園指定の制服に袖を通す。制服は青と赤で構成されている。上が青でスカートが赤といった感じだ。
「なんかスカート短いな」
私が普段穿いているものよりも短い・・・。これ、他の生徒たちは毎日着ているの?
「リリアスちゃ~ん?まだ~?」
アメリアさんが再び呼びに来た。どうやらまた時間を掛けてしまったようだ。もうタカキさんもダンガさんも食卓についているはずだ。これ以上待たせるのは申し訳ない。
「ごめんなさい!今行きます!」
私はカバンを持って部屋の外へと出た。
「遅かったな」
ダンガさんがダイニングに入った私にそう声を掛けて来た。
「ごめんなさい!」
ダンガさんの機嫌を損ねてしまったかもと慌てて頭を下げる。心なしか、ダンガさんの表情が怖い。
「おいおい。怒ってねーよ。こんなことで怒るわけないだろうが」
「ハハハッ。そりゃお前の顔がそれだけ怖い表情になってるからだろ」
不満そうなダンガさんにタカキさんが笑いながら言う。
「おはよう、リリアス」
「おはようございます!」
タカキさんの何気ないあいさつでもホッとしてしまう。
「今日からだもんな、学校」
「はい!けど、タカキさん。ガッコウじゃなくて学園ですよ?」
ガッコウってなんだろう?同じ意味なのかな?
「あー。そうだったな」
気まずそうにするタカキさん。
「それより、ダンガ。リリアスも念願の魔法学園に通えるようになったんだ。初日ぐらい遅くもなるさ」
「だから怒ってねぇって」
「あはは。ありがとうございます、タカキさん。ダンガさんもごめんなさい」
「はいはい。談笑はそこまでにして朝食食べて。リリアスも転入初日に遅刻しちゃうわよ」
「「「は~い」」」
アメリアさんの中断によりおとなしく朝食を食べ始める私たち。
アメリアさんの料理は私よりもおいしいのでタブル村にいた頃よりも多く食べてしまう。けど、村にいた頃よりも動いているし、大丈夫だよね?
私的にはタカキさんに私のごはんも食べてもらいたいんだけど、アメリアさんは本職のメイドさんだし、勝てっこない。もし、タカキさんと一緒に二人で行動することになった時にはぜひ作りたい。
「リリアス?どうした?」
タカキさんが意気込んでいた私に声を掛けて来る。どうやらボーっとしていたらしい。
「いえ、何でもないです」
そして朝食を食べ終わった私たちは各々、自分のするべき仕事をしに向かった。
アメリアさんは旅の準備をしに買い出しに。タカキさんの時空魔法のおかげで持って行く物の選択肢が広がったって嬉しそうに出掛けて行った。
ダンガさんは残りの拠点の改造と自分の店に出す用の武具作りをしに地下室に向かった。
タカキさんは私の学園について来てくれる。流石に初日だけだ。
「本当は時空魔法で送って行くのもいいんだけどな」
「それは流石にやめてくださいよ。学園に向かうのも楽しみの一つなんですから」
「ああ。分かってるよ」
学園に徒歩で向かいながら会話する私たち。馬は屋敷でお留守番だ。あんまり活躍の場がないけど、実は目立たない所で役に立ってくれている。ハフナーさんやアルナスさんのお迎えとかは馬車での送迎なのだ。流石に王様とか王子になったあの二人が出向く形にするのは形式上でも平民でしかない私たち的には面倒なことだ。
「それより、緊張とかはないか?」
タカキさんが心配そうに聞いてくる。
「大丈夫です!楽しみでしかないですよ!」
「それならいいんだが・・・。もし何かあったら俺とかリアを喚べよ?ダンガとアメリアはしなきゃいけないことがあるから喚べないけど、俺とリアはいつ喚んでもいいから。それに先に学園に送ったあいつらを頼ってもいいし」
「分かってますって。もう!タカキさんったら意外に心配性なんだから」
「す、すまん」
そんなことを言いながらも私のことを心配してくれるのは嬉しい。心の中でこっそり喜んでいよう。
「あ、着きましたね」
話しているとすぐに学園に着いた。この前のタカキさんとのデートの時と変わりない様子の外見だが、今の心境的には全然違って見える。
「さて、じゃあリリアスはここで待っててくれ。俺は守衛の所に行ってくるから」
前回のことで学習したのか、タカキさんは守衛の詰所に向かった。
待つこと五分。なかなかタカキさんが帰ってこない。どうしたんだろうか?私も行った方がいいのかな?
校門前で待っているとそこにこの学園の制服を来た男の子がやって来た。時間的には一時間目の授業が始まっているはずなので彼は遅刻なのだろう。
「あ?なんでこんなところで立っているんだ?」
特に急いだ様子のない彼は私に話しかけて来た。
「あ、私、今日からこの学園に通うことになったんです。よろしくお願いしますね!」
前回、ここを訪れたときはなかったことにして、初めて学園生と会話したのできちんと挨拶をする。前回はタカキさんが目立っていただけで私はあんまり目立っていなかったはず。余程記憶力がいいか、私の方を見ていた人じゃないとタカキさんと一緒にいたのは私だとは気づかないだろう。
「あ、ああ。よろしく頼む。俺はギムル。三年だ」
そう言ったギムルは私から見て大体私と同い年みたいだ。それに―――
「私はリリアスです。私も三年に編入予定なんです。見かけたら声を掛けてくださいね?」
「あ、ああ」
「おーい!リリアス!」
ギムル君と話しているとタカキさんが守衛の詰所から帰って来た。どうやら手続きが終わったらしい。
「それじゃ私はこれで」
「お、おう」
そして私はギムルから離れ、タカキさんの所に駆けだしたのだった。
「待たせてすまないな。詰所に入ったら運悪く、前の守衛だったみたいで俺の姿を見た瞬間気絶しちゃったんだよ」
「まあ、前回のことがありますからね」
「俺も流石にほっとけなくてな。少しの間介抱してたんだよ。本当にすまない」
「いえ、気にしないでください。おかげで友達が出来ましたから」
「友達?」
「はい!」
「ちなみに男?女?」
「男の子です!」
「ほぅ」
なんだかタカキさんから得体の知れないオーラが出ているような気が。
「もし、そのお友達と遊ぶとかなったら俺に報告しなさい」
「え?どうしてですか?」
「俺も見極めなくちゃいけないからな。リリアスの友達としてふさわしいかどうかを」
「いやいや!友達にふさわしいとかタカキさんが判断することじゃないですよね⁉」
「ッハ⁉す、すまん。珍しく動揺した」
「本当に珍しいですね」
「ま、まあそんなことは今はいいや。さっさと学園の中に入ろう。職員室まで案内してくれる人はいないみたいだからな」
どうやら授業に出払っていて手が空いていないらしい。タカキさんも少し困った表情だ。
「まあ、大丈夫だ。把握すればすぐに分かるからな」
頼りになります!流石です!
「さて。ふむふむ。・・・。よし、場所は分かった。行こう」
「はい!」
そして私はタカキさんの案内で学園へと足を踏み入れた。
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