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第93掌 再会 その4



 家に戻ると何だか騒がしかった。


「なんだ?」


 ダンガが不思議そうに言う。


「治療を行っている家に村人が集まっていますね」


 どこのパパラッチだってほど集まっている。なんでこんなことになっているんだ?俺達が村長の家に行っている間に何があったんだ?


「これじゃ入れませんよ?」


 リリアスも困っている。まあな。ひしめき合っているいるもんな。


「さて、どうやって入るかな」


 考えているとさらに騒がしくなってきた。なんだ?と思って騒ぎのする方、つまりパパラッチ集団を見るとクラスメイト達が外に出て来ていた。


「こっちに来るわね」


 アメリアが呟く。


「孝希君」


 先生が先頭に立って俺達の所まで来て、声を掛けて来た。


「この騒ぎ、何なんですか?」


「私たちが王都に行くって言ったら残ってくれって言われちゃって」


「まあ、俺達が来るまで守っていましたもんね」


 村人たちから見たら俺達よりずっと自分たちを守ってくれたミッキー先生たちの方が英雄だろう。俺達は登場こそ格好良かったが、功績はミッキー先生たちの方が大きいのだ。言い方を悪くすれば俺達はミッキー先生たちの獲物を横から掠め取ったに過ぎないのだ。


 勿論、俺達が来なかったらこの村もミッキー先生たちも危なかっただろう。でも、俺達はモンスターを倒しただけ。ミッキー先生たちは村の人間を守ったのだ。どちらが偉いかといえば、後者だろう。


「それで、お願いがあるのだけど・・・」


「王都まで俺達と一緒に行きたいんですね?」


「ええ。お願いできないかしら」


「構いませんよ。元からそうするつもりでしたし」


「ホント⁉ありがとう!」


 嬉しそうにするミッキー先生。まあ、ここで置いて行くのは同じ世界の住人として申し訳ないし。俺を探して危ない旅をしてくれたんだしね。


「すぐに出ようと思うんですが、いいですか?」


「準備の時間をくれるなら今日中に出発でも構わないわ」


「分かりました。俺達は村の入り口で待っていますから」


 それだけ言うと俺達はそそくさと入り口に向かっていった。正直、あんな村人の集団の中にいたくはない。だって、村人から見れば俺達は英雄を連れて去っていくひどい奴って認識になるだろうし。ミッキー先生と話している間もいや~な視線を向けてきたし。




                  ・・・




 待つこと一時間。


 入り口で待っているとミッキー先生たちがやって来た。


「お待たせしてごめんなさい!」


 恐らく、村人たちに別れを告げてきたのだろう。残りの後処理は王都からまたやって来るであろう冒険者とか兵士がしてくれることだしな。


「いえ、大丈夫ですよ。それより、荷物はそれだけでいいですか?」


「ええ。あんまり荷物が多いと邪魔になるから」


 俺達には収納袋があるからそんなこと考えもしなかったな。まあ、収納袋を手に入れるまで結構気を使っていたな。主にリリアスさんが。リリアスのおかげで特に旅の途中はそういうの気にしないで済んでいたんだよな~。改めて感謝ですね。


「それじゃ、荷物を一点に纏めて置いてください」


『『???』』 


 皆、どういうことか分からないって顔しているな。まあ、収納袋を知らなかったらそうなるのも仕方ないか。俺もフィクションの世界でならそういうのがあると知ってはいるけど、実際にあるとは考えもしなかったからな。


 俺の指示に訝しんではいるものの、素直に従ってくれる。


「これでいい?」


 樹里が聞いてくる。


「ああ。それじゃ・・・よっと!」


 取り出した収納袋に入れる。


『『⁉』』


 おぉっ。驚いてる驚いてる。十人のスキルを見るのに魔法は持っていないようだし、ファンタジーな現象を見るのは珍しいのだろう。


「これでよしっと。それじゃあ、来た時と同じようにして帰るか」


「えぇっ⁉ま、またあれで帰るの⁉」


 アメリアが俺の言葉を聞いて渋る。まあ、来た時も怖がっていたし、分かるけども。


「仕方ないだろ?この人数を連れての移動なんて依頼じゃないんだから面倒なだけだ」


「でも・・・」


「大丈夫。帰りは来た時よりゆっくり行くからさ」


「それならまぁいいけど・・・」


 そんなやり取りをする俺とアメリアを不思議そうに眺めるクラスメイト達。まあ、体験してみれば分かることだし、説明は省かせてもらうか。


「それじゃ、みんなその場から動くなよ?」


「はい」

「おう」

「は~い」


 返事をする俺の仲間達と。


『『???』』


 よく理解出来ていない十人。


「よっと!」


 来た時のようにここにいる全員を浮かせる。今回は来たときとは違って人数が四倍ぐらいになっているから重たいけど、俺にはあんまりそう感じない。流石は無茶苦茶なステータスだ。一人50kgと考えても俺が浮かせているのは十三人。つまり、650kgを俺は浮かせていることになる。(大体の平均だからね!女性陣が重たいと言いたいわけでは決してない!ダンガとか重たいし)


「きゃあっ!」

「え⁉ええっ?!!?!」

「なにこれ⁉」

「う、浮いているのか」

「すげぇ」

「わ、わわっ」

「おわっ」

「どうなってんの⁉」

「浮いてるっ」

「落ちないの?」


 クラスメイト達は混乱している。まあ、自分が浮くっていうのはなかなか体験できることではないからな。地球でも無重力体験くらいか、実際に宇宙にでも行かないと無理だろうし。


「それじゃ、まあまあのスピードが出るから気をつけてな」


『『え?』』


 そして俺達は出発した。


 流石は地球出身。このくらいのスピードは車とかで慣れているのか、すぐに慣れて楽しみ出した。アメリアは相変わらず怖がっていたけど。




読んでくれて感謝です。

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「ウェルカム何でも相談所 ~神だろうが何だろうが俺に掛かれば悩みは解決!~」

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