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マズイラーメン屋で働く女

何で。どうして?答えがわからずにただただ考えてしまい思考停止するということはないだろうか。俺はそれが昨日あったのだ。昨日も記したマズイランチ巡りでそれは起きた。二軒目のラーメン屋いかにも流行らなさそうでこ汚い店であった。男の店員は威圧感たっぷりのでかい男だった。店内は汚いチラシやポスターが雑に大量に貼られていた。その中にこんな張り紙があった。ドデカラーメン1600円。およそ4人分のラーメンを15分以内で食べたら無料だそうだ。マジックで下手なラーメンの絵と汚い字で書かれていたのだが、時代錯誤もいいところだろう。漫画のネタのような企画である。90年代の漫画とかでよくあったろうこのネタ。欲しいものがある金のない主人公が制限時間以内でギョウザを食べて賞金もらってっていうありきたりな話で物語を盛り上げるってやつだ。制限内に食われて5000円店員が泣き泣き支払って食事もただというよくあるネタ。しかも今では死語に近いようなこのネタが店内では通用しているらしい。おそらくこのデブの店員は時代が20年前で止まっているんだろう。しかもポスターの隅に小さく「忙しい時はご遠慮ください」と書いてある。忙しいときなんかあんのかこんな汚い店で。忙しいというよりお前がデブでしんどいから余裕ないだけだろう!何で、どうしてと思ったのは1600円の時代錯誤ラーメンのことなどでもないし、これから出されるマズイラーメンの件でもないし、置かれている漫画の配置のことでもないのだ。「闇金ウシジマクンの隣がなぜ夏目友人帳」なのかは疑問に思うところではあるのだけれどもまあいいとしよう。メニューと違う商品が出されたようだがそれもまあよしとするとして、問題はこの夫婦の店員だ.マズイ店ほど夫婦でやってるというのが一つの法則なんだろうか.嫁らしき女の店員がやたらとどんくさい。失敗ばかりしてやたらとデブの旦那に責められている。変な置き方して皿を崩していたり、水を出しっぱなしにしたり、湯の量を間違ったりもしたようだ。店内は旦那の罵声が飛び交う。半分泣きながら俺にマズイラーメンを運んできた。泣きたいのはこっちのほうである。食えたもんじゃなかった。もう二度と行くことはないだろう。1600円のドデカラーメン食べてくれたら1600円あげますと俺がポスターを書き換えてやろうかと思った。その嫁らしき店員も不幸なもんだな。昼はラーメンとチャーシュウの油にまみれ、晩は豚のような旦那の油のような精液まみれにならんといけんのんだから.「今夜はたくさんお仕置きしてやろう、昼にミスした罰だ」と昨晩は散々かわいがられたことだろう。何が悲しくてあんな豚とラーメン作ってんだろうか。あの嫁はデブ好きのマゾだろう。だが、あの女の幸せはあのラーメン屋にある。「幸せは人の数だけ存在する」幸せはどこにだってあるんだ!

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