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第六話山の試練
リナとミオは工房で守護の印を頼りに、星泪石の新たな利用法を模索する。朝日が差し込む中、リナは欠片を磨き、微細な振動で音を奏でる実験を始める。ミオが「これ、音楽みたい!」と驚く。だが、振動が強まり、工房が揺れ始めた時、遠くの山から黒い煙が上がる。ゼノン残党が最後の反撃を仕掛けたのだ。
二人は煙の元へ急ぐ。山頂で、残党のリーダー格が星泪石の偽物を用いた爆発装置を起動させ、「お前たちを道連れにする!」と叫ぶ。リナは時間を5秒遡らせ、魂融合でミオの敏捷性を借り、装置に近づく。爆発寸前、欠片を投げて回路を破壊。爆発は最小限に抑えられ、リーダーは自らの罠に巻き込まれる。
戦後、煙が晴れると、山の麓で村人が集まり感謝の声を上げる。リナは星泪石の欠片を手に、「これを音楽に変えたい」と呟く。ミオが「なら、一緒に作ろう!」と笑う。二人は村の祭りに向けた音色開発を始め、星泪石の新たな可能性を見出していく。