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第四話、宮殿の決戦
リナとミオは宮殿の広間へ足を踏み入れる。豪奢なシャンデリアが星泪石の冠を照らし、青い光が床に散らばる。ゼノンが玉座に座り、「素晴らしい出来栄えだ。だが、魂が宿ると?」と嗤う。リナは冠を差し出し、「試してみる?」と静かに挑発。ゼノンが手を伸ばす瞬間、リナは時間遡行を使い、魂融合でミオの視点を重ねる。ゼノンの動きが読まれ、冠の警報が発動。光が広間を満たし、衛兵が一斉に動揺する。
ゼノンは怒りを隠せず、「小娘が!」と叫び、隠しナイフを投げる。リナは5秒を駆使し、ナイフをかわし、ミオが転がした煙幕で視界を奪う。混乱の中、リナはゼノンに近づき、「魂は壊せない」と囁き、冠の紋様を押す。星泪石が爆発的なエネルギーを放ち、ゼノンを気絶させる。衛兵が剣を抜くが、ミオが「見て!ゼノンの書類!」と机の証拠を掲げる。陰謀の記録が露呈し、衛兵は動きを止める。
戦いが終わり、リナは冠を手に息を整える。ミオが「勝ったね…」と涙ぐむと、リナは「まだ道は続くよ」と微笑む。宮殿の外では、市民がゼノンの失脚を祝う声が響き、二人は新たな旅立ちを誓う。