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小説の書き方!!私的メモ  作者: 岸田四季
小説のコツ
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小説のコツ5

 どうも皆様お久しぶりです。久々に小説のコツについての投稿です。こちらのコーナーは実に約二年ぶりとなります。最近色々気がついたことがあったので書かせて頂きます。

 それでは本編です。


・棒立ち小説はやめよう!!

 棒立ち小説って何? 皆さん耳になじみはないかと思います。何せ今考えましたらね(笑)!

 棒立ち小説とはそのままの通り、人物が棒立ちの小説です。自分の小説を読み返していたところ、なんと人物が動いていないことに気がつきました! それ自体は褒められることではないのですが、それに気がついたということで勘弁してください。

 皆さんはどうでしょうか? 自分の小説を読み返してみて下さい。案外、動きがないのではないでしょうか? もしそう感じたのなら是非読んでいってください。

 棒立ち小説とは何か。具体例を出してみましょう。


「なぁなぁB。今日暇? 遊びに行こうぜ!」

 Aはそう言うとBは言った。

「いいよ。ゲーセン行こうよ!」


 とまぁ、こんな感じです。

 普通に分かり易いですよね? AがBを遊びに誘った。ここに書いたことはそれだけです。しかし、それだけではいけないのが小説です。分かりにくいのはダメですが、分かりやすいだけでもダメなのです。

 ではどこがダメなのか? 文が上手な方はすぐに気がつくと思います。地の文です。『Aはそう言うとBは言った。』これだけでは飾りがなさ過ぎます。恥ずかしい話なのですが、自分はここに気がつけていませんでした。さすがにここまで極端ではないのですが、自分は言葉ばかり飾って登場人物を飾ることをしていませんでした。それ故に自分の小説を棒立ち小説だと感じたのです。

 登場人物を飾る、というのは何も豪華な服を着せろということではなく、動きを出そうということです。

 例に出したものは喋るという動作以外していませんよね? 普段の自分がしている会話を思い出してください。家族との会話でも良いです。友人との会話でも良いです。職場の上司、学校の先生でも何でも良いです。あなたはそこで本当に喋っているだけですか? 家族と話すとき、テレビを見ていませんか? 友人と話すとき、携帯をいじっていませんか? おそらくほとんどの人が喋りながら何か別の動作をしていると思います。

 じゃあ、小説の登場人物はどうでしょうか? 常にじっと相手の話を聞いているでしょうか? 多分登場人物も何かしらしているはずです。熱くなったときは席から立ち上がって演説をするでしょう。追い詰められたときは震えながら弁解するでしょう。そういった動きを取り入れると少しは自然でおもしろみのある文になるのではないでしょうか?

 上記の例を使うと、Aは多分嬉々としてBの肩を叩いていたんじゃないか。Bは早くゲームセンターに行きたくて準備をし始めていたんじゃないか。よくよく考えるとそういった細かい部分まで想像出来ます。それらを意識しながら小説を書くと『棒立ち小説』はなくなるのではないかと思います。

 まぁ、自分だけですかね(笑)?


・単調にならない表現法!!

 これまでこのエッセイでは偉そうに色々なことを書かせて頂きました。文法を守ろう! だの、統一しよう! だの、比喩を使おう! だの。

 そして以前小説の基本2で統一しよう! という項目を書かせて頂きました。まぁ、それは基礎として守るべきものなのですが、やり方を間違えてしまうとどうしてもワンパターン。つまり単調になってしまいます。今回はそれをなるべく単調にならない表現にする方法を紹介したいと思います。

 それは類義語や同義語です。類義語とは簡単に言ってしまえば、似たような意味を持った言葉です。同義語とは同じ意味を持った違う言葉です。

 例えば「言う」です。小説ではよく目にする言葉だと思います。言う、言う、言う。何度も同じ言葉を使えばどうしても単調に見えてしまいます。目の肥えた読者さんなら「芸がないな」と思うかも知れません。

 そこで類義語や同義語を使ってみよう、ということです。「言う」という部分を全く別の「蹴る」などに変えてしまえば、意味が分からなくなってしまいますよね? 「おはよー」Aは蹴った。これじゃただのおかしな人です。なので変えても不自然にならない同じ意味や似たような意味の別の言葉に代えよう! そうすれば変人だらけの小説ではなくなります。

 例に挙げた「言う」の類義語は「語る」「話す」などがあります。少し意味は違いますが代用しても不自然ではありません。同義語では「云う」などがあります。

 どこか単調だ。そう思う方は是非一度自分の小説の何か単語を一つ選んで、辞書を引いてみてください。同じ言葉が続いていないか。他に言い表せないか。それを心がけると単調にはならないと思います。

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