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小説の書き方!!私的メモ  作者: 岸田四季
タイトルの決め方
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タイトルの決め方1

 まず始めに……。

 皆さんはタイトルはどのように決めているでしょうか? 野球の話の小説で「ゴング!~熱き男達の死闘~」なんてタイトルをつける人はまずいないと思います。ほとんどの人が話に関係がある「キーワード」をタイトルにしていると思います。

 このテーマを書くに当たって、おこきさんとふぇにもーるさんに協力して頂きました。ありがとうございます。そして、お二方とも「キーワード」について触れていました。つまり、それだけ大切と言うことです。

 では「キーワード」とはなにか? 辞書で引いてみると「1.文章の理解や問題解決の手がかりとなる語。2.情報検索で、データを引き出すときの索引となる語または記号。索引語。」と出てきます。正直言って分かりづらいですよね。小説で言う「キーワード」を私的にまとめさせて頂きますと、「ハンパじゃないくらい短いあらすじ」です。これならさっきよりは分かりやすいはずです。あらすじということは、内容を表すものでないといけませんよね? タイトルも同じです。内容を表さなればいけません。もっと簡単に言うと、一言でその小説を表したものがタイトルです。

 単純なことを長々と語ってしまったところで、そろそろタイトルの具体的な決め方についてやっていこうと思います。

 タイトルの決め方についておこきさんに聞いたところ「韻を踏む」。ふぇにもーるさんに聞いてみたところ「イントネーション」と答えてくれました。どちらも発音、呼び方や読み方について重要だと答えてくれました。呼び方や読み方というのはとても重要なんです。例えば「馬鹿」と「バカ」と「ばか」では、受ける印象が全く違いますよね? つまり、それだけ呼び方や読み方に印象が左右されると言うことです。

 これからはつけた方別に小分けにしていこうと思います。


・ひねってみよう!!!

 ということで、いきなりですがタイトルをひねってみましょう。先ほど例に挙げたように野球の小説を書くとします。そこで「野球」というタイトルをつけても面白そうではありませんよね? では「べーすぼーる」とタイトルをつけてみましょう。すると、さっきよりはマシになったのではないでしょうか? 同じ野球を表す言葉ですが、少しひねるだけで受ける印象が全く違います。このタイトルでは軽すぎる気がしますが、このように一工夫入れると全く違った印象になると言うことを覚えておいてください。


・名前からとろう!!!

 主人公など、重要な人物や物などから取ってみましょう。最近の漫画で言えばNARUTO、小説で言うとハリーポッターシリーズなどが有名ですね。

 これは主人公を印象づけるにはもってこいの付け方です。昔の映画なんかで「あれ? 主人公の名前なんだっけ? 確か、アがついた気が……」なんてことは少なくないと思います。でもこうしてタイトルに主人公の名前を入れることで、印象が強くなり、愛着もわきやすくなります。

 キャラクターに力を入れてる作品なんかにはお勧めです。


・英語のタイトルには注意!!!

 皆さん、ここは日本なのはご存じでしょうか? 知らない人は今すぐ世界地図でも買ってきて地理を勉強してください(笑)。そしてこの国の第一言語は「日本語」です。つまり、この国では「日本語」が一番通じるんです。当たり前ですね。ですが、英語タイトルは多すぎる気がしませんか? 確かに英語はなんか格好いいです。でも、そう思っているのは作者自身だけではないでしょうか? 読者の立場になってみてください。あまりよく分からない「英語」でタイトルを書かれていても、どんな話なのか全く分かりませんよね? それに加え、日本人の多くが島国のせいか、「英語」に対して苦手意識を持っています。その時点で「英語のタイトル」というのは不利なのです。実際、英語表記のタイトルで売れている作品はかなり少ないです。というより、(知識がないせいもありますが)自分はほとんど知りません。

 毎年海外作品が翻訳され、ものすごい数の本が日本に流れ込んできていますが、その中で英語表記のまま出版される本というのは稀少です。「ハリーポッターシリーズ」や「指輪物語」や「ダ・ヴィンチ・コード」などが良い例です。どれも英語圏で出版された小説ですが、「Harry Potter Series」、「The Lord of the Rings」、「The Da Vinci Code」とはなっていませんよね? すべて日本語訳やカタカナ表記になっています。なぜそうなるか? 理由は簡単です。日本では「英語表記のタイトル」が売れないからです。

 こうは言いましたが、英語そのものを否定している訳ではありません。欧米化が進んだ日本社会では、時として英語の方が受け入れられる場合があります。エレベーターやエスカレーターなどは良い例ですね。こういった物に関してはどんどん使って構いません。タイトルのモットーは分かりやすいことです。他にも小学生でも分かる「レッド」「ブルー」「イエロー」「ドッグ」「キャット」「モンキー」なんて単語は、タイトルに入れても受け入れられやすいです。

 どうしても英語のタイトルをつけたい方は、英語をカタカナ表記にしてみてはいかがでしょう? カタカナとは大昔に日本人が漢字からパクって作った、古くから日本で使用されてきた文字の一つです。つまり、日本人にとってはかなり親しみのある文字ということです。先ほどの「ハリーポッターシリーズ」を見てもらえば分かるようにカタカナで表記するのとアルファベットで表記するのでは、印象が全く違いますよね? 

 これを機に自分の作品のタイトルを見直してみてはどうでしょうか? 本当に分かりやすいか? 自己満足で終わっていないか? よく見てみてください。


追記:指摘があったので追記させて頂きます。

 英語でも売れているタイトルがあるじゃないか! と思う方がいらっしゃると思います。はい、その通りです。中には英語タイトルで売れているのもあります。ですが、それらの作品の多くが英単語1語~3語でつけられているんです。「ONE PIECE」、「SLAM DUNK」、「GANTZ」、「LOST」etc……。

 例から分かる通り、英語での長いタイトルは好まれない傾向にあります。ですので、なるべく短くした方がウケは良いです。もちろん、全部が全部そうと言うつもりはありません。なんにでも例外というのはあります。ここで書いてあることは、統計的に難しいと言っているだけですので、こう書かれているからといって無理矢理変える必要はありません。

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