ツンデレ系幼なじみは王道すぎる?魅力的だから王道なんだよ
ピンポーン
「あっ、もうそんな時間か」
もう少し彼女に話を聞きたかったのだが、間の悪いな…
「ごめんちょっと待っててくれないか」
「ええ、もちろん」
なんで勝手に上がり込んどいてなんて態度なんだ。
そう思いつつ玄関にいく。
ドアを開けると想像していたとおり、そこにいたのは
「はいどうぞ、今週の分よ。」
そう言ってプリントとノートのコピーを渡してきた、俺の幼なじみの朝雛海月。
引きこもりの俺に毎週これを渡しにきてくれるほどとても優しい。別にいいといっているのだが…
「毎週わざわざすまないな。そろそろ受験とか忙しくないのか?」
「勘違いしないでよね。ただわたしがやりたくてやっているだけなんだから。」
なんて親切なのだろうか。きっと学校でも人気者に違いない。
「…何をそんなに話しているの?」後ろの方から声がする。
ん……?まさかと思って振り返るとそこにはかぐや姫(仮)が2階から顔を覗かせていた。
あー…まずい
「なななんでこんな可愛い子が家にいるのよ、御言!」
あー…だから会わせたくなかったのに…めんどくさいことになったな。
「あなた、みことという名なのね。知らなかったわ」と言うかぐや姫(仮)。
確かに名乗ってなかったが俺の名前は東宮御言だ。
「ちょっと御言、答えなさいよ、聞いてるの!?」
仕方ないか…
「とりあえず上がれ。説明するよ」