詩集「第七集」
2009-05-04 投稿開始
I do not change.
Writing By Takebondanuki
I do not change.
私は 何も変わっていない
I do not change.
もし問いかけられたら
何も変わらないよ
I do not change.
違って見える?
私の変化は何なの?
変わらないのに
どうして
そういうの?
I do not change.
昔の私 そして今の私
The mind is the same like old times.
Time is heartless.
あなたと出会った時のまま
私は変わらない。
あなたを愛する心も同じなの
The mind that loves you is also the same.
ただあの頃の私はあなただけしか見えなかったの
However, I in those days saw only you.
悲しいけれど 悲しいけれど
閉じられた 扉は もう開かない
あなたの間に 出来た深い溝はもう埋まらない
私は変わらない
I do not change.
I do not change.
どうすることもできないわ
もう忘れましょう
そんな時間があったねって
笑いましょう
笑って終らせましょう
お互いの傷を舐めあうのは
止めましょう
私は変わらない
I do not change.
I do not change.
********
泣かないで
作詞:たけぼんだぬき
寂しさに 流す涙
悔しさに 流す涙
嬉しくて 流す涙
虚しくて 流す涙
どれも同じ涙だけど
しょっぱかったり
何の味も無かったり
人って 涙を知ったから
優しくなれるんだね
人って 人の事を
自分の事のように
思える気持ちを持っている
だからあなたが 泣くと
私も涙が出てくる
嬉しい時は 僕も嬉しい
悲しい時は 僕も悲しい
つらい時は 僕も辛い
虚しい時は 僕も虚しい
あなたがいるから
僕はこの時も
頑張っていけるんだ
あなたがいるから
辛くても 乗り切っていけるんだ
あなたがいるから
悲しくても 涙をこらえて
生きていけるんだ。
あなたの一言が
私に生きる力をくれるんだ
泣かないで
僕がいる
泣かないで
あなたを思ってくれる
大切な人がいる
泣かないで
一緒に喜んでくれる人がいる
泣かないで
あなたは 一人じゃない
夜のしじまに 光っている
あの星でさえ、周りに
いっぱい友達がいる
大きなお月様でさえ
あんなに 輝いてる
自分ひとりじゃない
だから 泣かないで
輝く 笑顔を見せて
僕の為に
大切な人のために
太陽のように
自分を輝かせて
きっと
そう
きっと
あなたの笑顔が
人に笑顔を
もたらす事が
出来るのだから
泣かないで
********
瀬戸の調べ
作詞:たけぼんだぬき
内海 静かにして
波なく 銀色光る
陽なる日 今日も爽やかなり
さざ波立つ 浜辺
我一人 佇み 眺めん
カモメ飛ぶ空 また静寂なり
海に一本の橋かかり その下を
漁船走る
瀬戸を 愛し
瀬戸に 育ち
瀬戸に 守られ
今 ここにあり
故郷なかりせば
悲しき事かな
いみじくも 素晴らしき
この地と この地の人々
謝する思いのみ
胸奥より 湧き出でん
足元 波が優しく撫で
我を 慰めん
潮の香り 鼻を擽り
心穏やかにして 休まん
背には
四国山脈 頂き見え
緑線 綺麗に
その勇姿を 見せん
穏やかなる大地の
めぐみは 海と山とに
得る
空に一羽の鳥 翼広げ
悠然と飛ぶ
白き体は 天使の如く
華麗にして優美なり
遠ざかりいく その果てに
如何なる幸いあるやと
思うて 目凝らし
他に求める幸いあることなし
今この大地に足を踏みしめ
生きられる幸いこそ
最高の幸いなる事
気づく
息を胸に貯め
潮風胸に満たせば
これこそ 甚幸なり
ああ。我ここに生きん
嬉しきかな 喜ばしかな
足下の海砂 優しく足を包み
裸足に 心地よし
防波堤に 釣り人数人見ゆ
のどかにして竿の撓みも
また楽しげに 笑い声聞こえ
釣果はいかに と思うも
また楽し
海の調べ 我を包み
母の ふところに
包まれた心地して
安堵せん
暖かな春の昼下がり
のどかに時は過ぎ行く
*******
枇杷の木
作詞:たけぼんだぬき
昔住んでいた 実家
川のほとり 小さな裏庭
象頭山が見える景色に
溶け込むように
枇杷の木が一本あった。
枇杷の木は木自体が軟らかい
登ろうとすると折れやすく
何度か川に落ちた
川の流れは早くはない
そのためか 蛭がいる
足にとり付いて吸われたものだ
ナイフをいつも持っていた
木を削って竹とんぼを作ったり
二股の木の枝を加工してパチンコを
作る。
遊び道具の殆どは自分で作る。
川に落ちた時 ナイフが便利だ
蛭の口元吸い付いている所を
ナイフでしごく
見事に綺麗にとれる
吸われた部分からは血が止まらない
蛭が血を固めないものをその傷口に
入れるためだ
たらたらと足を伝って流れる血
家に帰って 赤チンを塗る
不思議とよく効いてすぐに治る
そしてまた 枇杷の木に登る
実った枇杷の実を採りたいためだ
捥ぎ立ての枇杷は格別 うまい
そのうちに要領を覚えてくる
枇杷の木は折れても 大丈夫なのだ
ただ 暖かい日は気をつけないと
熊ん蜂がいる
こいつは 痛い
刺されると病院行きだ
刺されたその日は
気分がずっと悪い
一番の大敵だ
でもそうやって様々な事を覚えていく
山で 赤土の露出した 斜面で遊ぶ
ミカン箱をもらってくる
それに乗って滑り降りる
最高の気分だ
それでも滑りすぎて5m程下の
道路まですっ飛んでいった時がある
不思議とあの瞬間はスローモーション
になる。地面までの距離感まで
ゆっくりと掴める程のスローだ
あの時思った
時間は周りで進んでいるのではなくて
自分の体感時間が本当なのではないかと
急いで仕事をしていると早く時間が過ぎていく
のんびりしているとなかなか針が進まない
そんな感覚時間があるのだろう
ナイフで竹とんぼを作った
くるっと両手をしごいて回転をさせると
ふわーっと飛んでいく
大空へまっすぐに浮き上がる
斜めに飛ばすとすごい勢いで前へ飛ぶ
いつもこんな遊びをして過ごしていた
遊び道具はいくらでもあった。
山も 川も 野原も 学校も
全部が遊び場所だった
そういえば 家の前の道路に
蝋墨を使って丸を飛び飛びに書いて
ケンケン遊びをしたものだ。
車など一日に
一度くらいしか来ないから
思う存分に遊べる。
ゴム輪遊びもしたものだ
女の子と遊ぶと詰らない。
あやとりや お手玉や
一つも 面白くない。
やっぱり友だちは
男の子と遊ぶのが
最高だった。
山のカラスがなきだすと家に帰る合図
今日も一日遊びつかれて家に着く
幼い時期の思い出
時は あっという間に過ぎ去る
あんな時代はもう帰ってこないのだ
あの時のナイフももうすでにない
幼き日の思い出だけが 僕の胸に
きらきらと輝いているだけ
******
心の糸
作詞:たけぼんだぬき
あなたの さり気ない一言
紙を やぶるよに
私の心を 引き裂いた
私は もう涙すら
流れないわ
どうして あなたは
私を分かろうと
してくれなかったの
一番 寂しがりやの
あなたの事だから
わざと 強がり
言ったつもり?
でも言ってはいけない
言葉
あなたは すまして
なげかけたのよ
これで もう終わりね
あなたを 愛した
私が 馬鹿だったわ
とっくに あなたを
許していたのに
破れた 心を
繋ぐ糸はないの?
ねえ
あなたは 一本だけ
その糸を 持っているのよ
それは あなたの心
その糸を 私に使ってよ
小さくなって しまった
私の心を 紡いでよ
早くしないと
風に舞って
飛んでいって
しまうのよ
あの時のように
私を抱きしめて
あなたの 糸で
私が消えて
しまわないうちに
結んでおいて
ほんとに もう終わりなの
あなたを 見損なったわ
そんな人だったの?
ねえ。
何とか 応えてよ
引き裂かれた 心を
もとに戻して かえしてよ
あなたに 会う前の
私に かえしてよ
******
雨の朝
作詞:たけぼんだぬき
道路を濡らす 春の雨
悲しいわ 寂しいの
雨が弾けて 飛び散るわ
車の走る 音でさえ
どうしてこんなに 悲しいの
優しさを 包み込み
暗い 空から舞い降りる
一粒の しずくさえ
こんなに切ないのに
もしも あなたが いなければ
私は 涙に 濡れていた
優しい あなたの 笑顔が
何度 私を 救ってくれた
事でしょう
今朝も あなたの笑顔に
会えて 私は とっても
幸せ
飛び立つ 鳥のよに
翼を 叩かれながら
悲しいわ 切ないの
パレットに 搾り出す
絵の具のチューブ
色を混ぜてみるけれど
出せない 私の心
あの空のように
暗い 色になるの
あなたの笑顔を
見ているだけで
明るい 色に染まってく
不思議ね 何故でしょう
いくら混ぜても出ない色
あなたに 会えて幸せ
濡れた 服を タオルで
拭いながら あなたの
思いが 暗い私の心も
拭いさるのね
いつもいつも
ありがとう
春の雨は 優しい心を
包んで 来てくれた
*********
霧笛咽ぶ 夜
作詞:たけぼんだぬき
私のマンションから
見下ろせる 浜の港
一人ブランデーを
飲みながら
音楽に浸る
一日のうちの
わずかな時間
夜の港を
眺めるのが好きだ
ビリージョエルを
聞いて飲む
一杯のブランデー
そして
レーゾンバター
これこそ
僕の唯一の時間
船の窓から漏れる
小さな灯りは
心を癒してくれる
レコードが終わり
少しうとうと
しかける頃
港から虚しいまでの
寂しさを含んで
霧笛がなる
はっと目が覚める
船は港の暗闇の中
霧笛だけが侘びを
私に伝えてくる
通り過ぎる時間は
あっという間に
目の前を
通り過ぎていく
時計を見る
夜中の2時半を回っている
今日もまた
現実世界の荒波に
立ち向かっていくのだ
マンションという
小さな私の港は
私の侘しさを乗せて
霧笛がなっている
今日という日はまた
一から始まっていく
どこまでも永久に
続いていくのだろうか
ブランデーのグラスが
部屋の隅にころがる
また深い眠りの中に
私を誘っている
気だるい思いを
眠りのベッドで癒そう
また明日疲れた
わが身をこの港に
停泊して
霧笛を鳴らそう
人生の終着港は
まだ遠いから
癒せる所は
ここしかないのだから
窓の外で
また霧笛がなった
暗闇の世界を
悲しむかのように
*********
何もできないわ
作詞:たけぼんだぬき
今日は 何故
いつもと違うの
時計の針が
早く進むの
あなたをもっと
見ていたいのに
今日は 大好きな
一日 あなたと
コンサート 見に行くのよ
お食事も 一緒に
するのに
焦っているの
しなきゃいけない事
あれもこれもって
思うの
一生懸命 しているの
なのに 薄情
時計の針は それ以上に
早く 進むのよ
ああ もう時間がないの
どうして
こんなに
時間は無情なの
ドレス選びも もう大変
ブローチはどれがいいかな
あなたから もらった
ネックレスにしょうかな
この髪型でいいのかな
忘れ物はないかしら
あなたの声が玄関から
聞こえている
いつもあなたと
会うときは
こんな感じ
大切なあなたの
瞳を見つけて
いるだけで
本当は いい私
ありのままの 私を
愛してくれる あなたが
好き
******
ゆっくり おやすみ
作詞:たけぼんだぬき
もうこんな時間だよ
今日も君は 優しい心で
僕の側に いてくれたね
今日の夕食
とっても美味しい
カレーライスだったよ
一緒に入った お風呂
背中を 流してくれる
君の優しい 手が
僕には嬉しくて
ありがたくて
疲れているのに
君は 笑顔を絶やさない
我が儘な 僕を
嫌いにならないのかい
僕の仕事といえば
風呂上りのビール
君に注ぐ事くらいかな
贅沢ばっかりしている
そんな僕
あいそが尽きて
しまうんじゃないのかな
分かっているんだ
君も仕事で疲れている
その上に 僕のような
気ままな人間がいる事
嫌になるんじゃ ないのかなって
だから
もしもの話だけど
僕のもとから
離れるんなら
何も言わないで
いなくなって欲しい
僕が泣いている姿を
君に見せたくないからさ
さよならは 言いたくないから
いけないのは 僕なのさ
分かっているんだ
君からの愛を
受け取るばっかりの 僕
君をもっともっと大切に
してあげたいのに
素直に出来ない 自分がいる
心から そんな君に言いたいんだ
愛しているよ ありがとうって
今日も一日 ありがとう
いい夢を見て
ゆっくり おやすみ
疲れた体を 休めてほしいから
お・や・す・み
******
ながれ去る時に
作詞:たけぼんだぬき
副題:言葉無情
あおき大地に
花咲き乱れ
色とりどりに
装う時
一人
佇み 眺め見ん
楽しき 春の宴かな
君舞う 妖艶
華麗な舞いに
一人酔う
さり気なき
その仕草
我が心 留めて
離す事はなし
白き柔肌
目にしみて
月下 舞台に
光満ち 幻鏡映り
照らされん
時越えて
無限の内に
我 入らん
今宵の宴
盛んにして
楽の音
耳を楽しませ
君との時間
楽しまん
永久に 君との
語らい 続けと
祈るのみ
楽しき 今日の
宴 終り
寂しさ 心に
満ちあふれ
こぼれ落ちたる
涙 拭う暇無し
一夜の 夢覚めて
虚しき 思い
残りたり
非情なる 夢
忘れんと
起き上がる
他愛無き 夢
形なき 夢
実感なき夢
既に 陽は登りたり
庭先 小鳥囀りて
我見て 鳥も笑いたり
朝の コーヒー
飲み干せば
全て 湯気の彼方に
消え去りぬ
現実 無情のたたかいに
一人 言葉の剣持ち
いくさ場 向い 進みいく
傷つき 倒れ 疲れ果て
何処にありや 平安の
安らぐ 大地求めつつ
日々の暮らしに
今日も過ぐ
砂地に 書いた文字のよに
書いては消える 虚しさよ
何万字 書こうとも
胸を貫く 言葉なし
虚しき夢の 宴かな
流れ去る 時のみ
過ぎる 侘しさよ
********
I love you. − 愛している−
作詞:たけぼんだぬき
愛しているよと
あなたに 告げた
あの日の 夕暮れ
ゆらゆら 見える
烏帽子岩
沖で遊ぶ
サーファーたち
遠く 消えそうな
記憶の中
あなたの 戸惑う瞳
今でも 忘れない
沈みゆく 太陽に
赤く 頬染めて
恥らう あなたの
面影
流れる サザンの曲も
聞こえぬ 二人だった
ヨットの群れが 遠くを走り去る
あなたと僕は ただ見つめあう
声に ならずに
必死で 叫んだ
愛しているよと
そんな可愛い 愛も
二人には あったんだ
それを 叫べる
勇気だけ
潮の香りが
僕にくれたもの
消え去る 記憶の中で
それだけが 何時までも
いつまでも
記憶より 鮮明に
残っている
潮の香りを 漂わせ
いつまでも
そして 今でも・・・
*********
I will sing together.
作詞:たけぼんだぬき
サマービーチ
風が吹きぬける
真夏の太陽 ギラギラ
てりつけて 砂浜に転がる
コーラの 空き缶
滑るよに 転がる
海は 僕らを
招いている
海岸に 打ち寄せる
白い波 いたずらに
足元を 走り抜けていく
とこまでも続く 海岸線
僕ら以外 誰もいない
波音と風の舞う音が
僕らを突き抜けていくんだ
手を繋ぎ 走る
後には 二人の足跡
波が それを 消していく
悲しさも 寂しさも
消してくれ
日に焼けた 肌は
いつもの君よりも
もっと もっと もっと
セクシーさ
砂浜に座り 二人で
口ずさむ 曲は
もちろん 愛しのエリー
波と風の 演奏に
僕らも 合わせ歌うのさ
君と 僕との 愛のハーモニー
I will sing together.
Let's play Harmony of love of you and me.
奏でよう
*********
流れるメロディに 心浸せば
作詞:たけぼんだぬき
副題
「2009 母に感謝のコンサート」
大阪城ホール出演に寄せて
三倉茉奈・佳奈さんに贈る詩
******
悲しい時 寂しい時
嬉しい時 楽しい時
辛くてどうしようもない時
あなたの歌声が
私を優しく包んでくれる
赤子の時に聞いた子守唄のよに
あなたの歌声は
安心感と安堵感を与えてくれる
いつも側にいて見守ってくれる
私が泣いている時も
あなたの優しい囁きが
僕を 慰めてくれる
歌はすごい力を持っている
どんなに満たされるほどの
ものが他にあったとしても
歌ほど私を充たしてくれる
ものはないのだから
今こうしてこの時に
生きていられる幸せに
私は喜びと感謝の思いで
いっぱいになる
これからも歌い続けて
世界中の人々に
幸せと喜びを与えていって
あなたの歌が
世界に 人の輪と
平和を もたらすまで
********
亡き母に捧げる歌
作詞:たけぼんだぬき
平成8年11月5日
母は旅だった
私を産み育て
慈しんでくれた母
もうあれから13年
早いものだ
昨日は 母の日
祝うべく相手がいない
天涯孤独の私
それでも亡き母の為に
何かしたいという気持ちは
いつもある
仏壇の前に座り
母に捧げる歌を歌った
「いのちの歌」
途中で涙が出てきた
あれから13年間
泣く事は自分に禁じてきた
母が嘆くからだ
喜んでもらえる 自分に
と生き抜いてきた
それでも 泣きたい時
絶望にうちひしがれた
そんな時も何度かある
この歌は僕の心を知っている
かのように優しく微笑んでくれる
僕にとってこの歌は
母に捧げる歌
母の日に歌ったこの歌を
聞いていてくれるだろうか
きっと聞いていてくれるよね
おふくろ
********
空間に消え去る歌
作詞:たけぼんだぬき
母に歌を贈ってから
考えていた
時間と
空間と
物質と
存在と
音と
願いと
人と
時間はあると言えばあるし
無いといえばない
空間は 広いと言えば広いし
狭いと言えば 狭い
物質は そこにあるのか
それともないのか
はっきりしている
存在は 無いといえばないし
あると言えば ある
音は 空間と言う媒体を通して
のみ存在するものなのだ
願いも 人の心の思いという
ものの中にだけ存在する
人は あると思っていると
突然失う事もある
どうして僕は
歌を選んだのだろうか
空間と 心のどちらも
はっきりしないものを
頼みにしないといけない
そんな頼りないものを
選んだのだろう
多分それは
大切な人を思う心から
発したものだからかも知れない
これという確信はないけれど
その人に 喜んでもらいたい
という漠然とした思いから
歌を歌い始めたのだ
僕の歌の原点は そこにあったのだ
ならば 喜んでもらえる歌を
命の限り 歌えばいい
下手くそでも 音程が外れていても
とにかく心を込めて歌えば
良いのではないのか
そんな思いが 今の私
昨日
忌野清志郎さんの完全版ライブが
NHKで流れていた。
今まで 僕はああいう類の音楽は
嫌いだった
なのに不思議と最後まで見てしまった
爽やかな感動が 僕にはあった
若い頃嫌いだったものでも
彼の姿勢が
僕にそうさせたのだろう
謙虚で 観衆に一生懸命で
裏切らない 素敵な彼の姿だった
亡くなってから好きになっても
遅いかもしれないけれど
彼に ありがとうと言いたかった
僕に また新たな道が見えてきている
流れ行く人生という川の中で
様々なものにぶつかりながら
僕は今日も 生きていくのだろう
僕と知り合って触れ合って
仲良くしてくれて
厳しく激励してくれる
一人の友のために
僕は歌い続けていこうと
そう思っている
いつもありがとう
互いの人生に
祝福だね
素敵な歌を
共々に歌いながら
人生という長い道を
進んでいこうね
*****
触れ合う えにし
作詞:たけぼんだぬき
人と人との結びつきは
面白い
とってもする事 いう事が
気になる 心に残る人
何をしていても 何を言っても
全く 気にならない人
どうしてこうも違うのか
自分でも理解できない
気になりだすと 言わずに
置けない心境がわいて出てくる
気にならない人は
どんな事を
言ってもさっぱり
気にかかる事がない
そんな人から
僕が薄情だ
と言われた事がある
薄情と言われても
気にならないものは
気にならないので
致し方ない
その時は 体裁よく理由付け
するのだが 実の所
よくわからないのが 本音
でふと思った。
もしかして これがえにしの糸
というものなのかも ってさ
気になる人って きっと自分との
つながりが深いんだろうなって
僕が近づいた訳じゃない
向こうも僕に近づこうと
しているわけじゃない
互いに気になる存在という
不可思議な 気持ち
今日郵便局で隣で郵便を
送るのに色々書いていた
おばさん
全く知らない女性
でもいる事が滅茶苦茶
気になるんだよね
向こうも めちゃ気にしていた
いつもなら いることすら
気にしないで処理できる僕
その人がいる事で
書類にものが書けないんだよね
変なの
そう思いながら とり合えず
書類送ったけれど
今でも気になるんだわ
その女性。
普通のおばさんなのに
なんでだろう
人生生きていると
不思議な事が起きるものだね
後で笑ってすませる事も
多いけれど
これって人生の 妙 かな
なんてね。
触れ合った縁を大切にしようかな
人生を豊かにする秘訣かもね
*****
雨が降る
作詞:たけぼんだぬき
心に雨が降る
しとしとと 心を浸していく
寂しさも 悲しみも
涙という 雨でずぶ濡れに
濡れてしまう
窓の外 天から涙の滴が
大地を濡らす
空も また泣いている
小さな 雨音が
まるで 天の涙声のように
僕には聞こえる
暗闇の天空が
その涙を隠すように
雲が一面に広がって
哀れなほど 悲しそうだ
僕の心にも 同じように
雲がかかって見えないけれど
涙の雨で しっぽりと
濡れている
こんな夜は 思いっきり
泣いた方がいいんだ
泣いて 泣いて 泣き疲れて
眠りにつくまで 思いっきり
静寂の暗闇から 寂しい雨が
悲しそうに 大地を濡らすから
僕も 悲しくて 寂しくて
見えない心の涙を流そう
心が 癒されるまで
明日という日が
笑顔で迎えられるように
思いっきり 泣こう
静寂の闇に 雨が降る
*********
夢旅行
作詞:たけぼんだぬき
讃岐の平野を 通り抜け
四国の山を 突き抜けて
今日も列車は 線路を
走っていく
緑の木々に 覆われた
四国の山々 急な斜面を
ジーゼル列車は 途中の
駅で休みながら 登っていく
線路脇に咲く 可憐な花も
今の僕には 悲しい気持ちを
慰めてくれる
何箇所もある トンネルを
くぐり抜けて 新しい町へ
突き進んでいく
山を乗り越えれば
新天地が 待っているはず
悲しい気持ちを 忘れ去る為に
飛び出した僕
きっと 変わるだろうと
信じて 出てきた
住み慣れた 町を捨てて
新しいものに 触れたくて
車窓から見える景色は
次第に新緑から
太平洋の蒼い海
の色に変わっていく
南国高知の入り口まで
来たのだろうか
高知の香りが列車の中に
入ってくる
傷心の旅という程でも
ないのだけれど
次第に 心も癒されてくる
僕は 四国を愛している
4県それぞれに 色がある
だから 好きなのだろう
温かく 迎えてくれる
優しい町々
太平洋の 潮の香りが
優しく僕を 受け入れてくれる
太陽の光も 心なしか
香川のそれとは
違っている
爽やかな 今の僕
旅に出てよかった
僕の時代を 呑み込んで
全てを 許してくれるから
優しい 温かい景色
太平洋の 広大な海は
陽の光を 浴びて
ぎらぎらと輝く
海岸線に 白波が帯のように
煌めいて 泡だって
そのラインを 見せてくれる
心に映る 旅の終わり
夢旅行
*********
コロッケ
作詞:たけぼんだぬき
最近スーパーとかでしか
買わなくなった お惣菜
ちょっと前まで お肉屋さん
でサラダやトンカツ、コロッケ
等を買っていた記憶がある
あつあつのコロッケを二個
買って 歩きながら食べていた
汚れた手でも紙の袋に入って
いるから少しだけ顔を出して
ほくほくと食べる。
学校帰りの道すがら
食べるのがうまい
あんまりおそく食べると
夕飯がまずくなるので
考えて食べていた。
子供ながらに 食べ物だけは
贅沢なものだ
今でも肉屋にコロッケ売っている
だけど、どうしてもスーパーに
走ってしまうのだ
一度に全てが揃うからなのだが
考えてみると 便利だけれど
うまいものが なくなった
そういえば 紙芝居も見ないな
地域によってはまだしているらしい
TVが 何でも放映してくれる時代
そうそう TVでも今のように
簡単に映らなかった。
5時から見ようと思えば
最低5分前にはスイッチを入れないと
映るまでの時間が長いのだ
始めに 音声が聞こえてくる
次に局面の画面中央から光の点が
広まって映像が映る
チロリン村やひょっこりひょうたん島
等はそんなTVで見ていたっけ
勿論白黒画面 どんな色なのかすら
分からなかったものだ
今はすごい技術の進歩で
カラーは鮮明だし クリアな画面
サイズも大きいし 何もかも
違う世界を見ているようだ
便利じゃない時代だったけれど
何故か 今より豊かだったと
思える
人々の心も 貧乏だけれど
豊かだった 自然も友だちも
全てが とっても温かだった
便利になる事は
幸せなことじゃない
と人々が気づいて
もう何年過ぎたのか
少しも 満たされない
日々が これからも
続いていくのだろうか
ふと そんな事を感じる
そんな小さな 思いが
僕の 胸の中に
いつまでも
あるのだろう
きっと
*******
目に見えぬ 心傷
作詞:たけぼんだぬき
人は生きている間は
どんなに 辛くても
苦しくても それから
逃れる事は 出来ない
自分が 病になったのは
昨年
医者の話を
まじめに 信じて
手術をした
後遺症の危険性が
あるということも
手術前の話で
聞いていた
腫瘍を取れば
それで治ると
信じていた
後遺症は
次々と襲ってきた
始めが 尿崩症
体内の水分が
あるったけ
尿となってでていく
入院中は 管を
付けて対応する
腕からは 大量の
水分補給と 症状を
和らげる薬の投与
次第に点滴による
投与から
経口による水分補給へと
変わっていく
それでも 一ヶ月くらい
で症状は収まって来る
退院後3ヶ月目くらいから
立って仕事をしていると
ふらつくようになった
病院へ行って調べて
もらうと
腫瘍をとった部分から
生成されるホルモンの
いたずらだと分かる
体内で作れなくなった
ホルモンは薬で補う
それで完全に良くなる
わけではなかった
ふらつきと目まい
頭痛の三つが交代に
襲ってくる。
こんなに人生を狂わすとは
予想も出来ない事
確かに 脳の手術だから
一筋縄ではいかないと
覚悟はしていた
一番辛いのは 目に見えぬ
脳の事だから
周りの人には
分からない
心ない言葉も浴びせられた
怠けもののように
言われた
それでも 反発する
元気もなかった
言われるがまま
なされるがまま
ひどい時は ものを
言うのも辛かった
病院へ通う時
調子が良い時は
バイクでいく
悪い時はバス
それでもバスの中で
倒れそうになった
事も何度かある
ホルモンのバランスが
崩れて 意識障害を
起こす
毎日 変化する体調
自分の体であって
自分の体ではない
そんな心境
それでも 自分の体
自分が自分を大切に
してやらないとって
そう毎日
自分に言いきかせる
他の人から 見れば
何でもない
目に見えぬ 心の傷
悩んでいても 今日を
生きていかねばならない
情けなくなる事もある
大脳に障害がないから
自分がどんな状態なのか
全て自分が認識できる
ホルモンの崩れくらい
と自分は思ってしまう
他の部分は正常なのに
ふらつきと 頭痛と目まい
繰り返す毎日 どうにも
ならない悔しさ 情けなさ
それでも 必ず治してと
毎日 格闘している
だた一つだけ 病気になって
分かった事がある
病に苦しむ人の 心が
理解できるようになった
人の痛みを分かるように
なった
これだけは なった人で
ないと分からない事
人生の勉強と思うしか
自分を慰められない
それでも 僕は生きていく
人からなんと言われようと
俺の人生は 俺だけのもの
だから 醜態を晒してでも
生き抜いてやる
のたうちまわっても
かまわない
自分が よく生き抜いたと
言える日まで
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