詩集「第十二集」
凪の海
作詞:たけぼんだぬき
瀬戸海 水面煌いて
露の晴れ間に 島見えて
カモメ 漁船の
近く 飛び 猟師の
分け前 あずかろと
舞う姿 面白し
伊吹島 という小島あり
島の特産 伊吹いりこ
いりこでとった 出汁かけて
讃岐うどんを 頬張れば
うまさは格別 讃岐の昼食
いりことは 片口イワシを
干したもの イワシの成長に
合わせて 呼び名も
変わるそう
3センチ以下は ちりめん
3センチから4センチは かえり
4センチから 6センチは
小羽と書いて コバ
6センチから8センチは
中羽と書いて チュウバ
8センチ以上は
大羽 と書いて オオバ
と呼ぶ
うどんの出汁に使われるのは
中羽 と 大羽
出汁用として 売られている
私が好きなのはちりめん
ちりめんは醤油をかけて
あつあつのご飯に添えて
食べると最高に美味しい
最近では 様々な料理が
あって 色んな味を楽しめる
瀬戸にあふれる 魚介の宝庫
鯛に 飯蛸 ハマチ 豊かな自然
瀬戸のしずかな 海を
私は 愛している
綺麗な 海に 架かる大橋
大自然に囲まれて 人々は
日々を 過ごしている
遠くに見える 大型船に
混じって 行き交う漁船
今日は 何が獲れたのだろう
僕らの食卓に並ぶ魚は
殆どが 瀬戸内産
私を育てた 海に
感謝しながら 美味しく
いただく
これもまた 幸せ
*******
海から見た 太陽の光
作詞:たけぼんだぬき
遠い記憶の中 埋没して
しまっていたもの
ある日の夏 海へ両親と
海水浴 海の家に場所を
借りて海パンに着替え
海辺へ 乗り出す
白い波と 戯れて
少しずつ 体をしずめてく
首の高さに海面がきたら
思い切って 浜辺に沿って
平泳ぎ たんだん体が
暖まってきたら クロール
懸命に泳いでいる
ふと泳ぎをやめて 顔を上げると
自分のいた場所が分からなくなって
海岸線にまで戻っていく
この時の不安感が たまらなく
冒険に出たような気分になって
面白い
目印を泳ぐ前に決めておく
海の家の支えにしている
柱 右から数えて 何本目
だから 両親の顔が見えなくても
不安になって泣く事はなかった
いつも父に教わっていたから
怖くないのだ
海で足がつったときの対処法
潮の流れに引きずり込まれた
時の対処法等々
いろんな事を父は僕に教えてくれた
そのおかげで潮に引き込まれて10m
位海中に入ったけれど
中耳炎になるだけで 問題なく
助かった。
すごい力で 海の底へ
引っ張り込む 潮の流れ
あれできっと 海で死んだ人が
寂しくて泳いでいる人を
引っ張り込むんだという
お話が出来たのだろう
30m位下のほうに
海の底が あって
まあるく えぐられた
場所 海水の流れが
縦に廻っているから
こうなるんだと
後で父に教わった
海面上では分からない
潮の流れ ぐぐっと
引きずり込まれたら
体の力を全部抜く
潮の流れに全てをまかせる
少々海水を飲んでも
死ぬ事はない
ある所まで沈み込んだら
自然と穏やかな所に
置かれる 力を抜いた
ままにしておくと
急に きらきら輝く
海面が近づいてくる
そして体を少しねじって
顔が海面の方に向ける
すると生暖かくなって
ポカンっていう感じで
海面に浮かぶ
呼吸をゆっくりする
なるべくお腹に空気を入れる
浮かんだままで 手を
背泳ぎの要領で動かす
そのうちに力が戻ってきたら
体をひねって 陸地を探す
陸地の方へ 背泳ぎで
泳いでいく
これでいのちだけは
助かる
波が強いときは海岸線は
要注意 この時は平泳ぎか
クロール ゆっくりとする事
慌てると 溺れる
夏になるといつも
父の指導が思い出される
海では厳しかった父の
声が聞こえる
あの頃の海は
本当に綺麗だった
どこまでも青くって
澄んでいた
*******
熱く燃える いのち
作詞:たけぼんだぬき
副題:二人の愛の記憶
二人だけの 時間
君との愛の確認は
どこまでも 熱かった
初めての 夜
君の体は 真っ赤に
燃えた太陽のように
白い 肌をピンク色に
染めて 僕が触ると
弾けるように 敏感に
触った手が やけどを
したかのように 熱くて
体を 重ねあい お互いを
引き離されないように
つなぎとめて置きたい
かのように
強く強く抱きしめあって
君の体全てを 僕の舌で
なめ尽くしたい程
愛おしくて 体の隅々まで
愛し続けていた
暗闇に君の背中に見つけた
小さなほくろを 僕は
見つけて 君の耳元で
そっとささやいた
その頃には 君の顔は
別の顔になっていて
まだだよって 君の耳に
ささやいた
白い手が僕の首に巻きついて
動けなくなるほど 強く
抱きついてきた
あの瞬間だけは
とっても綺麗な 体の曲線が
彫刻のように 僕には見えて
熱い君の体に 乗りかかった
僕の脳に 電気が走って
一時的な 記憶喪失状態
になったように
しばらく そのままでいたっけ
君との愛が いつまでも
続いてほしいと願っていた
あの頃の君は 美しかった
いや 今でも 僕の中の
君は輝くような美しさで
ずっといるんだ
そう いつまでもさ
******
ネットの縁
作詞:たけぼんだぬき
毎日の生活の中
いやな事も聞かねばならない
そんな時代 心の安らぎや
つながりを ブログやネットに
求めている 自分がいる
知り合いの人たちと
話していても
様々な経験を踏んでくると
相手の言わんとする意図が
見えてくる
見えすぎて 付き合いが
表面だけになってしまう
どんなに 立派な事を言う人でも
本心は 自分可愛さ・・
究極はそれだけ
こんな悲しい事しか 見えない
自分もとっても 悲しい
でも 殆どがこれが現実
僕を 理解し 分かろうと
する人など 多くはいない
親友や 恩人は 私にとっては
稀有な 存在
有り得べからざる 貴重な
人たち 利害関係を抜きにして
私を思い 心配してくれる
こんな人々は そうはいない
だから 僕はそういう人を
大切にしたい
だけど・・・
頼ることも 甘える事も
その人たちに 求めない
求める気にもならない
どうしても 苦しくて
辛いときは 余計に無口に
なっていく
ブログや ポエムは
それを素直に 表現できる
すばらしい 場所
利害関係に つながれない
自由な 発言プレイス
だから 寂しさや 孤独感は
感じない
感じないで生きていける
言葉は デジタル化して
しまったけれど
それでも
文字は 文字
言葉は 言葉
文章は 文章
詩は 詩
記事は 私の心そのもの
ネットで 何が出来るという
人も 昔はいた
そんなことばっかりして・・
と批判も浴びたけれど
今となっては
全てが それで動いている
TVの話題にしろ
検索エンジンで 出たものを
面白そうに 紹介している
書き込んだ人も 読んでいる人も
一度も 面識のない人同士
それでも 人は 触れ合いや
縁を ブログから 与えられて
喜んだり 感謝したり
お互いが つながっている
小さな パソコン 携帯 モバイル
それが ネットという 電気信号
になって各家庭をつなぎ 人を
結びつける
いい時代なのか どうかは別として
それが 今の現実・・・
今日も私は こうして
自分を 表現している
目に見えぬ ネットという
世界の中に 私の書いた
文字たちが 走っている
ステキな事ではないのだろうか
少なくとも 私は そう
信じている・・・
*********
飛び立とう 空へ
作詞:たけぼんだぬき
愛を見つめて 生きてきた
愛と共に 生きてきた
空に流れる 鞠のような雲
くるくる 廻って 転がって
青い空に 糸をひく
僕に残された 人生は
君との 愛に生きてきた
きっと それで 後悔は
僕はしないと 信じてる
愛も空を 転がって
綺麗な 糸を ひくのかな
それとも 虹になって
輝くの?
どちらも 僕には素敵だな
報われない 愛なんてないよね
だって 愛はもらうものじゃなくて
与えるものだからさ
笑顔の君と いつでも
逢える 太陽のように
輝く 笑顔 いつも絶やさず
光ってるのに
空に転がる 鞠のよに
丸い雲が すぎていく
楽しいな 嬉しいな
夏の空は どこまでも
明るい青で 彩られ
きらきら 光る雲でさえ
僕に 愛を 教えてる
天から 落ちる 愛の雨
ゆっくり 包む 和やかさ
晴れた 空に 鞠が舞う
青い 空に 雲がいく
残った 空に 虹かかれ
七色空を 染めておくれ
私の 心に 大きな虹を
かけておくれと
祈ってる
君の愛が 光ってる
嬉しさ あまって
涙となって 緑の大地
落ちるとき 光は無限に
広がって
大きな夢を叶えるでしょう
大きな 虹をかけるでしょう
その虹渡って あなたの元へ
空に飛び出し あなたの元へ
僕の背中に 翼はないけれど
僕の心に 虹がある
飛び立とう 空へ
あの 澄みわたった
大空へ・・・
********
暑き夜に
作詞:たけぼんだぬき
今日は夕方から体調が
悪くなって またダウン
時々 こうした状態になる
それも 昼くらいから
だるくなってくる
夕方には 起きているのが
辛くなる 薬を飲むと
眠気が 一度に襲ってくる
通常は 二時間ほど眠れば
ある程度まで 回復する
暑き夜に 起こされる
眠るときは どんなに暑くても
エアコンは切るから
目が覚めると 汗をいっぱい
掻いている
だるさは 半分くらいに
減って 少し力が出てくる
定期的に 襲ってくる
この苦痛感 どうも
体調不良には 勝てそうもない
寝ている間は 闇の世界
夢は 殆ど見ない
暗闇から 這い上がる
感じで目が覚める
起きた瞬間の 気分の悪さ
息苦しさ 苦痛の連続感
いずれは 私も・・・
等と悪いことも 頭をよぎる
人の人生って こんなものなのか
等と 情けなくなる
これも病の後遺症なのか
それとも 本当にその方向へ
向かうのか
私には 知るべき手段を
持ち合わせていない
ただ 元気になって 駆け回りたい
緑の草原を 思いっきり
汗だくになって 走ってみたい
きっと気持ちいいだろうなあ
小さな 僕の夢 叶う時は
必ず来ると 信じて
今を 生きていこう
時々 眠るのが 怖い
また闇の世界が 僕を覆うから
晴れ渡った 大空の元に
一人佇んでいたい
いつまでも
いのちのありがたさを
感じながら
そういつまでも・・・
*********
閉ざされる 幕に
作詞:たけぼんだぬき
今日も 一日の幕が閉ざされる
明日へ向かって しずかに
本当に明日という日は
私に訪れるのか
誰も知ることも
出来ない
それでも 今日という
一日は 瞼が閉じると共に
幕が終わる
暗い一日 明るい一日
楽しい 一日 悲しみの一日
感動の一日 絶望の一日
様々な幕が 何度も 何度も
繰り返されて 今日という日は
終わる
友人や 知人や 様々な人間たちが
私の舞台に 現れては また
消えて 現れては消えていく
最後は いつも ひとりぽっち
舞台の端に 僕は ぽつんと
取り残されて ただ黙って
涙も 声も 光も 力も
なくなって そこにある
遠ざかる 意識の中に
何事もなかったかのように
静寂の 人生という舞台
これもまた 私の人生
主人公のいなくなった
その舞台から 僕は
黙って去っていく
孤独という 人生の
舞台の照明が 消されて
今日も静かに 眠りにつく
明日という名の舞台に
また一人佇むのか
それとも 登場人物があるのか
台本のない 舞台
誰もそれを知ることはない
眠りの世界へ ただ入っていく
ゆっくり眠りたい
生きる事が 苦痛に感じられる
事ほど 辛いことはない
明るい 明日という舞台が
待っていると信じて 眠ろう
ボロボロに打ちひしがれた
この体を 横たえるために
静かに・・・
******
子犬とじゃれた 夕方
作詞:たけぼんだぬき
夕日の落ちる 浜の町
小さな子犬が 目の前で
楽しそうに 遊んでいる
小さな 赤いボールが
子犬の 遊び道具
昼間に 遊んでいた
子供たちの 道具だろう
口にくわえたり ちっちゃな
前足で 蹴っ飛ばしたり
くるくると廻りながら
本当に楽しそうに
じゃれている
僕を見つけて くんくんと
近づいてくる
小さな頭を優しく撫でてやると
愛くるしい目で 僕に擦り寄ってくる
僕の所が 落ち着くのかな
しゃがんだ 足の間に入って
ズボンに摺り寄せる
しばらく 僕は子犬と戯れる
可愛い大きな目に 映っているのは
どんな景色だい そっと問いかけてみる
くんくんと 言うだけ・・
何かを目で訴えている
お腹が空いたのかな
そう思って 一度部屋に戻って
ソーセージを一本てにもつと
また子犬のいる道路へ
もうそこには 子犬はいない
わずか一分程の出来事
探したけれど もう見つからない
飼い主が見つけて 連れ帰ったのかも
しれない
なにやら 僕は悲しくなって
赤い夕日を 見つけてた
アパートの 前の道路
夕日の沈む 方向に
浜の 坂道が 続いている
あの子犬の顔が とっても
愛おしくって あの大きな
目が切なくて 僕は
ソーセージを 手に持って
子犬に食べさせるソーセージ
僕がかじって食べていた
ある日の 数分の物語
僕の記憶の一ページ
ちょっとした思い出
赤い夕日が綺麗だった
************
朝の日差しを
作詞:たけぼんだぬき
鳥の囀りに朝を感じ
日差しの中に 生を感じる
朝の目覚めは いつもと
同じ ゆっくりと・・・
空は 青く澄み渡り
鳥はお腹を空かせ
飛びわたる
今日の 一日 どんな
事が待っているのだろうか
時が 僕を 一緒に
今日という日へ
連れて行ってくれるのか
それとも いつものように
置き去られるのか
それでも 朝は確実に
やってくる
今日という日が
鳥のさえずりと共に
始まる
毎日 思う 昨日という日
もう どこにも ない
時間という空間がもし
あるとすれば 忙しない
ものなのだろう
タイムマシンでもあれば
色々な時間を 覗いてみたい
そして 戻れものなら
元気な自分に言いたい
今出来ることを 一生懸命に
しておけと
その時そのときで
一生懸命に 生きてきたと
思ってた
だけど 今から振り返れば
ただ 生きるためだけに
一生懸命だった
それでいい と自分に
言い聞かすのだが
何か 納得できない
自分がある
こんな面倒な 病にすら
ならなければ 考えなかった
病んで分かる 健康のありがたさ
動けることの ありがたさ
今日という 日は もう二度と
こないのだから・・
一生懸命に 生きて 楽しむこと
素敵な 出会いを 期待して
今日の出発 朝のひととき
また僕は コーヒーを飲んでいる
音楽を 聴きながら・・・
********
素敵な地球・・・
作詞:たけぼんだぬき
副題:爽やかな 風にのせて
遠い地平線に 見える
緩やかな 地球の曲線を
目にした時 地球が丸いのだ
と感じる 太平洋
自分が立っている場所が
丸い一部なんて 感じない
けれど そこに住んで生きて
いる事が 不思議で 何やら
感動を感じる
絶大な宇宙の 空間と呼んで
いいのかどうか あまりにも
大きすぎて
私には分からないけれど
その宇宙空間に
丸く 青く輝く地球
私が吸っている
大気の厚さは
地球から見れば
卵の薄皮より薄い
薄い青い 大気に守られて
大地に張り付いている
自分の姿を想像すると
ちょっと可笑しくなる
あまりに 小さすぎる自分
あくせく 毎日 必死に
生きていって それが人生と
満足するしか ない自分
それが人 それが人生
宇宙から見れば ちっぽけな
銀河系という中の
太陽系という中の
一つの惑星
地球の丸さを体感できるのは海
ボールのような地球
海という水を湛えた 素敵な地球
大地に緑が宿り、海に 大地に
生物が沢山いる 地球
とっても素敵な星に
私は生きている
いやな事や 辛いこともあるけれど
宇宙の中にわざわざ選んで地球に
生命を得て 多種多様な
生き物の中で人という
思考回路を持つ
生物として 生まれた
稀有な自分のいのち
大切にしなければ 罰が当たる
せっかく 授かったいのち
いのち尽きるまで 生き切って
いかないと もったいない
海は 今日も 波を立てて
呼吸をしている
大きな大きな 呼吸を
感じていたい
緑あふれる 大地に寝そべって
空を見上げれば きっと
そこには 希望に満ちた
明日につながる 自分を
見つけられる
そんな気がして・・・
いのちあっての モノダネ
辛くても 苦しくても
乗り越えれば ちっちゃな
事なのかもしれないね
失った 過去を振り返るより
残された 未来を生きようよ
人を信じて・・・
*******
石榴の花咲く頃
作詞:たけぼんだぬき
私が子供の頃 歩いて5分ほどの
所に 私の子守をしていた
おばあちゃんの娘の嫁ぎ先が
ある。
別に親しくはないのだが
子守をしていたおばあちゃんの
家によく遊びに来ていた
僕はそのおばあちゃんの家に
預けられて幼児期を過ごした
もの心つくくらいから その
おばあちゃんを 実の
おばあちゃんだと信じていた
父母 両方のおばあちゃん
と逢ったのは 幼稚園にあがる頃
僕は保育園には行っていない
集団生活が始まったのは 幼稚園から
母の乳を欲しがると おばあちゃんが
勤めている職場まで連れて行って
僕に母の乳を与えていた
あの頃は 家庭的に貧しかったから
夫婦共稼ぎは 当たり前だった
後で聞いた話だが 母の一月の
給料は 3万6千円
当時としては高給なほうだ
僕の育児費として払っていた
のは 6千円 今で言えば
4万円くらいかな
それなりに支払っていたようだ
母に甘えた記憶は 小学校から
それまでは 子守のおばあちゃんに
あまえていた
そんな僕が ある事がきっかけで
小学3年位の時に 弟が欲しくなった
それは 子守のおばあちゃんの
娘に子供が出来て その子を
抱いた時からだった
可愛い弟が 欲しくなった
実際は 母の体の問題で 無理なのだが
何度か 僕は母に無理を言った
そうこうしている頃
ある日 父方の甥っ子が
遊びに来た
その男の子は とっても可愛くて
夏休みの間 うちにいた
昼間は 一緒に幼稚園や小学校
の校庭で遊んだ
子守のおばあちゃんの娘の家に
遊びに行った時、
庭に石榴の花が咲いていた
綺麗な 花を僕は甥っ子に
見せて 二人で楽しんでいた
都会から来た甥っ子にとって
自然がいっぱいの 我が家は
楽しかったのだろう
その後 夏と 冬と来るように
なり 僕とのつながりも深くなって
いった。
僕にとっては 弟だった
山で探検をしたり 川で泳いだり
校庭で走り回ったり 鬼ごっこを
したり 毎日遊んで暮らした
その時期の事を石榴の花を見る度に
思い出して 感慨にふける
今では 親戚との付き合いも
途絶えてしまった
その子がどうしているのかも
わからない
母に抱かれた 思い出も
数少ない おんぶされて
夜の暗い道を 歩いて
帰る 母の背中だけは
覚えている
母も辛かったのだろう
育児に専念したかったと
僕に話して 涙を流していた
今年もまた 石榴の花が
咲くのだろう
綺麗な花を 見せておくれ
僕の思い出が 鮮明になるように
********
人として
作詞:たけぼんだぬき
人として生きる
当たり前のようだけれど
これも 考えると深いと思う
当たり前に生きるという事が
人生にあって 一番難しい
自分を 分析し 自分を見直し
自分を 過たない道へ導く
簡単そうだけれど
実際に現実と
ぶつかるとなかなか
それが出来なくなる
どんな環境に置かれても
冷静に判断できる事
ものすごいエネルギーが要る
そんな事はないよ
って思って自分を過信すると
また道を誤ってしまう
どんなに 優れた人でも
一度この道を過つと
大きな痛手を追うこともある
それがまた 人生の面白さ
チャンスというものに
後ろには髪がないという
だから掴み損ねると
二度と掴むことは出来なくなる
しかしこのチャンス 真実なのか
虚なのか 仮面を被っているから
分からない
掴んでみて 初めてそれが分かる
真実を掴み損ね 虚を慌てて掴むと
人生を大いに狂わしてしまう
人生とは 不可解な存在でもある
いつも 事実であるとは限らない
しかし 虚であるとも言えない
True or False
Selection of truth
過たず 選べた人は 成功する
それでも 人生にチャンスは
そう何度も来るものではない
だから 賢明に 目を凝らして
前から来る チャンスを見つめる
力が要る
私などは 失敗の連続だった
後悔先に立たずの人生
それでも諦めてはいけない
生きている限り 最後の
最後まで 頑張るのだ
きっと 君の元にも
幸せのチャンスが訪れる
そう信じて 生きていこう
********
どんな星にもいのちが光る
作詞:たけぼんだぬき
遠くにありすぎて 点の光に
しか見えない多くの星々
だけど すごいエネルギーで
自分を 燃やしている
その姿が 綺麗なのは
迷いがないからさ
自分の持てる全てを
出し切って
光っているからさ
人も同じ
今の瞬間を
全力で出し切って
燃やせば 光り輝く
一等星になれる
どんな人も 共通に
いのちという 燃やす
エネルギーを 秘めている
燃やすものが
ないのではない
燃やす必要が
見つからないだけ
人は 夢を持つ
夢とは 叶える為にある
どんなに追詰められても
諦めないで 進む事
夢という 赤燐
目標に向かって進むという
摺り合わせる行為
この二つが あいまって
燐寸のように
赤く 燃え上がる
燃え上がった 炎は
五体を貫いて 周りを
照らす
あの星々のように
周りに 恩恵をもたらす
なんと素敵な事でしょう
なんと力強い事でしょう
一度燃えた いのちの炎は
次から次へと 命のリレーを
して伝わっていく
こんな時代だからこそ
大切にしなければ いけない
いのち・・・
優しさも 大らかさも
豊かささえ 含んで
いのちの輪へと 広がっていく
そんな事 自分がしなくても
誰かが してくれるさ
何で 僕が・・
何で 私が・・
そんな風に 思っている
人の人生にまで 僕は
口は出せないよ
その通りだね
だから自分で
燃やすしかないんだ
自分のいのちだからさ
後悔しないようにさ
人生という舞台を
自分で演じきるんだ
そして いのちの波動を
周りに 広げていくんだ
素敵な事じゃないか
ねえ きみ・・・
そういう私もね・・
********
花を愛でる 心
作詞:たけぼんだぬき
君のように優しく なれない
君のように 強くなれない
君のように 清らかになれない
君を見ていると 僕の心が
安らぐんだ
夏に咲く たんぽぽのように
太陽みたいな 君が 僕は好き
君の実家の庭に咲いた たんぽぽを
優しい目で見つめながら
そっと手にとって見ている
そんな君の姿が 素敵だった
うだるような 暑さの中に
清らかな 春風が ふいたような
心地に 酔いしれていた
庭の木に とまっている
ミンミン蝉が すごい音で
啼いていた
耳の中に 入ったかのように
さえ感じていた
小さな花壇の側に 浴衣姿で
しゃがみ込み 花を愛でる
君の姿 忘れられない
青い空に 真っ赤な
大きな太陽が 僕を苛む
同じ 光なのに
君に 降り注ぐ 太陽は
優しく 包み込むように
僕には見えた
同じ はずなのにね
君は あの日のことを
覚えているかい
水色の浴衣 ピンクの帯
手に うちわを持って
夏を 楽しんでいたね
僕には 花を愛でる余裕もなかった
ただ君とさ デートしたくて
ここまできたんだ
一声かけたいのに
君を見るとかけられない
今日はさ 元町でも
ショッピングに行かない?
ただそれだけの 言葉を
言えば 終わるのに
君も笑顔で 「うん」と
言ってくれるはず
分かっているのに
どうしてだろう
庭にいる 君を見ていると
そんなことすら
邪魔になる気がして
君は 不思議な 女性
僕を とりこに
して手放さない
君に 言うと
きっと笑って
そんな事しないわよ
っていうに 決まってる
だけどさ
だけどさ
本当に 僕は
君の愛のとりこに
なってしまったようだ
素敵な 君を 愛せたことは
僕が どれほど 幸せもので
あった事だろう
ものさしでは 計れない
程の 愛の 深さを
感じてる
いつまでも 愛してるよ
*******
木漏れ日の中に
作詞:たけぼんだぬき
夏の暑さを逃れ
木漏れ日 あふれる
木立に 君と
涼しい 風が
木々を抜ける
涼を 求めて
そこに 佇めば
鳥の囀る声が
心地よく 二人を
祝っているようだ
あなたと
木立を抜ければ
小さな 公園
小さな 池に
流れる 冷たい水は
山の合間を
抜けてきた
君は 裸足になって
池に 足を浸す
冷たい 水が
君の足元で
きらっと 光った
僕に出来る事と言えば
こんな場所に
連れて来る事くらいさ
映画でも 見ないか
それとも 食事かい
僕が 行く所と言えば
安い 定食屋くらいしか
知らないから
小粋な 店でも
誘えれば いいのに
照れくさくて 出来ないし
それでも 君は
いっぱい 笑顔を
ためて 喜んでくれる
優しい 木立の
風のように
君の笑顔が
爽やかで
僕の 心を
通り過ぎてく
いつまでも
こんな素敵な
時間が ゆっくりと
過ぎてくれれば
いいのに・・・
*******
砂浜に 寝転がって
作詞:たけぼんだぬき
都会の雑踏に もみくちゃに
されながら 通う 朝の通勤
人の汗が 気持ち悪くて
たまらないけれど
相手も またそう思っているのだろう
無言で手をつり革と 肩から担ぐ
かばんと もう一方の手は
新聞を 小さく折畳んで
芸能記事を 読みながら
一時間の通勤・・・
少しでも変な動きを すれば
痴漢に 間違われるから
緊張の連続 毎日が それの
繰り返し 都会は車は不便
電車とバスが便利だけれど
朝の通勤だけは 気分がめいる
そんな日々が続いていた時
君とのデートの約束を
仕事の都合で すっぽかして
電話口で 君は かんかんに・・・
携帯電話が ない時代
ポケットベルも 僕しか持ってないし
デートの日は 持ち歩かないし
連絡のつけようもなくってさ
君に 平謝り・・・
夏の連休 君を海に連れて行く
約束させられて・・・
ホテルを予約
2泊3日の 秘密の旅行
家族には 嘘をついて出てきた
って君は言っていたっけ。
色々考えて 御前崎海水浴場に決定
二人で 行く 楽しい列車の旅
ホテルは 奮発したよ
途中で お弁当を食べてさ
楽しい旅行 駅から バスで
一時間 揺られて着いた ビーチ
まずホテルに 連絡 荷物をあずけて
すぐに着替えて ビーチへ
湘南とは また違った波 海と空
楽しい 旅 二人っきりでって
思ったけれど すごい人
これじゃあ通勤電車みたいだな
俺が一言・・
楽しそうに 君が笑った
波に さらわれる様に 海へ・・・
君は 僕の手を離さないから
怖かった こんな所で 心中は嫌だと
正直思った
それでも 波と 戯れているうちに
楽しくなって 少し泳いでさ
砂浜に上がって バスタオルと
ホテルで 借りたビーチパラソル
広げて 並んで横になって
ビールと つまみで 乾杯!!
少し眠ったのかな 人のざわめきで
目を覚まして 君の背中に
サンオイルをたっぷりと・・・
赤くなった腕に 軽くキッス
その日は夕方まで 浜辺で
ゆっくり・・・
楽しかったかい って聞いたら
赤い顔を 僕に見せて
笑顔で 応えてくれたね
海は いつまでも 波が
浜辺を白く染めて
波音が 聞こえていた
**********
あわい セレナーデ
作詞:たけぼんだぬき
駅の 改札を出て
右に 曲がる
下り坂を 進んで行く
背中に 大きな夕日が
赤い色を 放ちながら
僕たちを 見つめてる
坂の途中 喫茶店に
君と 僕 二人は
木の扉 開くと
中から 静かな曲が
流れ出てくる
僕らを 促すように
小さな テーブルに
腰かけて 君は
大きな 窓のある奥へ
僕は 君の対面に
いつもの 椅子と
いつものテーブル
テーブルの角に
傷がある
君と出会った時に
僕が付けたもの
店のマスターは
知っているのか
知らぬのか
その席を 僕の席に
してくれる
予約の 紙を貼り付けた
小さな三角の棒を
取りに来る
いつもの 夕日の当たる
場所で いつものピッザァを
食べるんだ
二人で 一つ
いつものように
オレンジジュースと
ピッザァを 食べながら
会話の時間を 楽しむんだ
食べ終わると 君の出番
ピアノの前に 座ってね
二人だけの愛の歌
それを知っているのは
君と 僕と 店主だけ
他の客も 聞き惚れる
素敵な 君の演奏に
ピアノの上に お金が
置かれ 店の者と
勘違い
その後君が席に戻ると
次は 僕の番
店に飾られている
クラシックギターを
取って 井上陽水の曲を
弾き語る
そんな小さな アルバイト
僕は 君に 聞かせたくて
心を 込めて 歌うのさ
喫茶の 店の アルバイト
君のピアノの方が
僕より 多くの収入が
あったことを 覚えてる
奏でる 二人だけの歌
愛の証の セレナーデ
小さな店に 灯りが
ともる 二人腕を組んで
家路に急ぐのさ
そんな 儚い 物語
そんなあわい 愛の歌
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自動車道を 走りぬける
作詞:たけぼんだぬき
道は 日本を縦断し
僕らは 南へ向かう
山は 豊かに 緑をたたえ
空は どこまでも
青く 後ろに
飛び去る
高速の壁を眺めながら
カーオーディオから
流れる 音楽は
僕の好きな サザンの曲
どこまでも 滑らかに
タイヤの刻む リズムに
乗せて 桑田の歌が
響いてる
僕らは いつも 仲良くて
今日の空のように
明るい 笑い声が
車内を包む
会話の 絶えない
友との会話
いつまでも
続いている
サービスエリアの休憩
昼の 食事は 軽めのランチ
小さな 子供が 遊んでいる
休憩所
青い空は 僕らの
バケーション 喜ぶように
どこまでも 真っ青な空
爽やかな 風が暑さを
和らげてくれる
足を 延ばして
伊豆まで いこう
トンネルの オレンジライトが
車内を 貫いて
まるでダンスホールのように
光の ラインが 走っていく
チラチラ見える君の顔が
とっても素敵に 見えている
サザンの曲が 湘南の香りを
運んでいるよ
君と友達との楽しい 伊豆旅行
きっと 楽しい出会いが
君との 楽しい時間が
きっと 待っているよ
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今宵も 素敵な夜を
作詞:たけぼんだぬき
みんなの元へ 素敵な夜が
訪れると いいな
みんなの顔が 笑顔で
いっぱいに 満たされるのを
私は見ていたいから
様々な 出会いがあって
様々な 別れがあって
人は 人と 縁という
糸で つながって行く
僕は どれだけの人を
大切に思ってきた
のだろうか
通り過ぎて 終った人も
今でも 長く付合っている人も
顔も知らないけれど
ネットで 知り合った人も
色んな 人と出会い
そして別れてきた
別れは いっぱい いっぱい
悲しいけれど 一度
つながった 縁は
また つながる事だって
あるさ。
だから出会った瞬間は
とっても大切
それは きっと
自分にとって 宝石よりも
大切なもの・・・
日本中に いる一億人以上の
中で 出会えた事は
宝石以上の 宝物じゃない
人って 素敵
人って 大好き
人って 素晴らしい
お互いに 相性が
合わない人もいるけれど
どうしてその人と
出会ったのかを
考えてみると
ひょっとして
大切な 何かを
僕に メッセージを
伝えるためなんじゃないか
って考えると
出会いの 深さも
意味がある
あなたと出会えて
幸せ
あなたの 笑顔を見れて
幸せ
こうして 出会えた
奇蹟を いつまでも
大切に していきたい
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あなたにも 素敵な夜が
きますように(^人^)
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心にかける 橋を
作詞:たけぼんだぬき
涙の雨に 濡れた心
思いっきり泣いて
泣き疲れた 後は
雨の後の 真っ青な
空に 綺麗な虹の橋が
かかるように
いつもあなたの側にいて
一緒に泣いてくれる
人の為に 心に虹の橋を
かけましょう
愛情で 満たされた
暖かい コーヒーに
心を 浸して
甘酸っぱい
キッスのように
心を 癒せば
きっと
素敵な いのちの橋が
かかるはず
一人で 悲しんでいると
傍らにいる 僕でさえ
悲しみに 包まれて
一緒に 泣いてしまうから
涙の 後に 笑顔を見せて
あなたと 一緒に
微笑んでいたいから
つらい時こそ 笑おうよ
心に いっぱい悲しみを
ためてしまわない様に
あなたの 心に
幸せの 種を
植えましょう
涙の雨に 濡れた
心の大地に
幸せの花が
豊かに咲き誇るように
小さな種から
生まれた花は
笑顔のもとに
なるでしょう
空に 星が瞬いて
あなたの事を
心配してる
空の星と一緒に
君の笑顔が 輝けば
僕の心も 癒されるから
笑顔を見せて
僕に 微笑んで
涙で 濡れた
頬を 拭いてあげるから
いつまでも 僕の
素敵な 君で
いて欲しいから
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