表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/35

26話目 正体を現せ

「私の脳に刻まれたおばかリストの堂々の一位は貴様だぁ、サッちゃん。

エリナちゃんが家にいるか見てこいと言ってから30分は経っているぞ。

私がここに来るまで2分しかかかっていないぞ。28分間は何をしていたんだ。」


「げっ、リストランク堂々のダントツ1位の秘書官。やっばぁ~。

秘書官殿、私はここでエリナ女子を尋問しておりました。

今朝は家を一歩も出ていないかと。」

「で、調理番殿、結果は如何に。」

「私が踏み込んだ時に漸く起きてきた模様です。」


「そうか、じゃあのポルターガイスト現象と情けない声の主は、まさにお化け。」

「きゃーっ、お化けがでたぁぁぁ、本物さんだぁぁぁ。」サッちゃん

「お化けって、まっさかぁ。」いろいろそれに近い者(ストーカーさんとか夜遊びする大剣とか、木の妖精さんとか)を知っているので動揺がないエリナちゃん


「でも、ドアがノックされたので開けると外には誰もいないし、その上、なっさけない声で"僕を置いてどこいったのぉぉぉ、見捨てないでぇぇぇぇと"と何もない空間から声がはっきり聞こえるんだぞ。

しかも、元士官宿舎に入居している職員の部屋を一つ一つたたいて回っているんだよ。どんだけ律儀なお化けなんだよ。」


「ちょっと待って、秘書官殿。

私が聞いた話ではドアがノックされたので開けると誰もいないのですが、声の方は"悪い子はいねが~ぁ、言うことぎかねぇ子はいねが~ぁ。"と言っていると聞きましたが。情報に齟齬がありますです、はい。」


「姿が見えない、情けない声で見捨てないでと言う・・・・・・、がぁぁぁぁぁ、忘れてたぁぁぁぁ。」突然絶叫と共に立ち上がったエリナちゃん、何をわすれたんだ、それに"いねが~ぁ"の方は何なんだ


「どっ、どうしたの。そんなに慌てて。」

「そのお化け、たぶん、彼だわ、アマデオさん。」

「アマデオさんって、エリナちゃんが連れてきたエルフ領で最も不幸な方ですよね。」

「正確には王城で一番不幸な方かな。」

「その方がエリナさゃんにさえ見捨てられて、余りの不幸のあまり、今朝方お亡くなりになったと。」


「ちょっと、見捨ててはないわよ。忘れていただけ。

それに亡くなっていないわよ。多分ね。」

「多分? 可能性はあるわけよね。

少ない確率だけど、化けて出てきたと。

それで最後の頼みの綱だったけど見捨てたエリナちゃんを探して回っているんだねその化けて出た人は、"いねが~ぁ"と言って。」完璧な推論を進めるサッちゃん


「と言うことは、祟られるのはエリナちゃんで私たちじゃないわね。

お化けはただ私たちの部屋にエリナちゃんがいないか、"いねが~ぁ"と言って探し回っているだけだね。」無関係だと悟って、冷静さを取り戻した秘書官

「だから、お化けじゃないってば、彼も妖精の首飾りをしているから姿が見えないのよ。

姿が見えないのは自分ではわからないから・・・・・・、ちょっと待って、ここの職員の皆が彼の声に気が付いたらどうしているの。」


「"いねが~ぁ"と言われてお化けや悪霊だと思って、気絶するか、ジャンピング土下座をして、必死に神様に祈っているわね、悪霊退散と言って。」秘書官


「がぁぁぁぁっ、また孤独感にさいなまれているってこと。

自分の姿を見て化け物だと言われているって思っているんだよね。

これはまずいわね。本当に化けちゃうかもね。"いねが~ぁ"と言い続けて。」既に他人事に昇華させたエリナちゃん


「とりあえず、悲鳴が聞こえたら、言ってみるということで。いいかなぁ。」

「いいんじゃないでしょうか。」

「お茶にしましょう。待っている間。」サッちゃん


「ぎゃぁぁぁぁ、でっ、でたぁぁぁぁ、なんまいだ~。何枚だ~。なんまいだ~。

許してくだされ。これ以上はこの世のものでないものはご勘弁んんんんん、嫁だけで十分じゃぁぁぁぁ。」


「あっ、漸くこの旅団宿舎に戻って来たようですね。

さて、様子を見に行きますか。」もう本当に他人事のエリナちゃん


旅団宿舎の玄関に土下座をして、念仏を唱えるGさんとなんか昨日の晩よりもやつれたような"いねが~ぁ"のアマデオさんがいた。


「エリナさ~ん、黙って置いてくなんてひどいよう。僕は人類領は初めてんなだから。」

「秘書官、サッちゃん黙って置いてくなんてひどいよう。お化けなんて始めた何だから。」


「ええっ、お化けがいるですか。」

「いるよう、そこにいるでしょ。」

「えっどこどこ、どこにいるの。ヤバいよ。どこにいるの。」

「そこにいるんだよ。声は聞こえども。姿が見えないでしょ。」

「マジ、マジ、まじですか~ぁ、早く逃げましょう。祟られるよ。」


「わかった、お前は宿舎の中の、ほら、あっちのお茶している女たちの方に行け。

あそなら何とかしてくれる(成仏させてくれる)はずだ。

俺は外の方に行って、教会の司祭様を探して呼んでくる。」バートリまで逃げて司祭様に告げ口するつもりのG様。


「わかりました。


あっ、エリナさん。探しましたよ。

でも、そんなことを言っている場合じゃないようですよ。

なんか、お化けがここにいるようなんです。

皆さん逃げましょう。」


「逃げる前に、そこで止まって。」

「えっ、止まったらお化けに取り込まれて祟られますって。」


「良いから止まって。こっちこないで。

「そんなぁぁぁ、人類領まで引っ張ってきて、ここでお化けの生贄にするなんてひどいやぁ。」

「いいから、止まったら、妖精の首輪を外して。それですべてが解決するはずよ。」


「そうなのか、これを外せばすべて解決するのか。

わかった、外すよ。

解決しなかったら、化けて出るからね。

それっ。」


「ご紹介が遅れて申し訳ございません、お騒がせしました。

この方がこの町の住人となるアマデオさんです。

宜しくお願いします。

なにをぼ~っと立っているの、お世話になるんだから早く挨拶して、これだからもう、甲斐性なしぃ~ズは。全く。」


「あっ、アマデオです。

お世話になります。これからよろしくお願いします。

ちなみに人類領生まれの、人類とエルフ族のハーフ、105歳、無職です。」


「イケメン、キタ――(゜∀゜)――!!」秘書官

「甲斐性なしだけど。」サッちゃん

「まずは顔じゃねぇ。」秘書官

「いえ、甲斐性です。経済力が一番です。」サッちゃん

「見た目も大事。」秘書官

「見栄えで腹は膨れません。うちの雌鶏の方が甲斐性があります。」サッちゃん

「雌鶏はメス、私はオスが欲しいの。」秘書官

「甲斐性のないオスよりも、甲斐性のあるメスが上。」サッちゃん


「これから、ここにお世話になりたいと思います。

できることは何でもするので、遠慮なくいってください。」アマデオさん


「何にもしなくていいら、側に居て。」秘書官

「そばに居なくていいから、稼いで来い。」サッちゃん


「えっと、側に居て、稼げる仕事ってありますか。」エリナちゃん


「「ない。」」


活動報告に次回のタイトルと次回のお話のちょっとずれた紹介を記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


感想や評価、ブックマークをいただけると励みになります。

よろしくお願いします。

もちろん、聖戦士のため息の本篇の方への感想、評価などもよろしくお願いします


この物語「優しさの陽だまり」は「聖戦士のため息 トラブルだらけですが今日も人類が生きてく領域を広げます」の別伝になります。


第108旅団の面々は3つのパーティに分かれて行動することになりました。


「聖戦士のため息 トラブルだらけですが今日も人類が生きてく領域を広げます」

の本編はシュウを中心として、月の女王に会いに。

「優しさの陽だまり」はエリナを中心としたエルフ王族の寿命の調査にエルフの王都へ。

もう一つは駄女神さんを中心とした風の聖地の運営に。


この物語ではエリナの王都での活躍をお楽しみください。

また、この物語は本編の終盤に大きな影響を与える物語となる予定です。


10/5より「死神さんが死を迎えるとき」という別伝を公開しています。

この物語も「聖戦士のため息 トラブルだらけですが今日も人類が生きてく領域を広げます」の別伝になります。

「優しさの陽だまり」の前提ともなっていますので、お読みいただけたらより一層この物語が美味しくいただけるものと確信しております。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ