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14話目 おかんとリリアナ

「迷っていると思われる方はアマデオ様でございます。」

「アマデオ様・・・・、お名前を聞いたような気がします。」


「アマデオ様は王族と族長会議の事務局長アンドニ様とここでのメインホスト役のリリアナ様のご子息になります。」


「ああ、王族でハーフの方ですよね。

先ほど事務局でアンドニ様にお会いしたときに、話に出てきた方です。

リリアナさんはご家族で今回のホスト役を務めるとおっしゃっていたと思いますが、ホスト役がいなくなったということですか。」


「そのホスト役がいなくなったという醜聞の部分はできれば忘れていただきたいのですが。

こちらから相談を持ち掛けて置いて大変申し訳なく思います。」

「そこは気にしないことにしますが。

もう少しアマデオさんがいなくなったというか、魔の森で迷子ななったと思われる経緯をお聞きしてもよろしいでしょうか。」


「わかりました。

実は数日前になりますが、人類のお客様が王都にいらっしゃり、王族との交流を図るつもりで、王都に居る間はこのゲストハウスに滞在してもらうつもりだという情報がもたらされました。


更に人類のお客様のホスト役はリリアナ様をメインとしたアンドニ様ご一家がその任に当たることが決まったとのことの情報でした。

人類のお客様がここに滞在する間は、ホスト役も王城内にある家からゲストハウスに移って、ともに滞在することになりました。


ホスト役のリリアナ様ご一家は昨日ここにやってくるはずでしたが、実際に訪ねて来られたのはアンドニ様とリリアナ様だけで、アマデオ様のお姿はありませんでした。

アンドニ様のご説明では準備に手間取って、アマデオ様はまだ家の方に居て、後程遅れて合流するとのお話でした。


しかし、結局、昨日も今日も一度もここにはアマデオ様はお見えになっておりません。」


「それでアマデオさんが魔の森で迷っていると思われる理由は何でしょうか。

王都の下町の方に行っていると考えた方が自然だと思いますが。

わざわざ魔の森に行くとは思えませんが。」


「普通の王族ならば役目が面倒になり逃げだして、王都の繁華街で遊んでいるという様に考えてしまうのですが、アマデオ様の場合は・・・・・。」

「普通でないと考える理由があると。」


「はい、実はアマデオ様は時々魔の森に入って、数刻の間滞在して戻ってくることがあるらしいのです。

それも魔の森に行くときは決まって、こうなんだか気にいらない出来事や辛く悲しい出来事があった時だと聞いています。」


「これまでの話を簡単にまとめると、ホスト役を命じられたアマデオ様が、何か気に入らないことがあって、魔の森に逃げたということかしら。

言葉が真っ直ぐすぎてごめんなさいね。

ということは、私たちかここに滞在する間は魔の森から出てこないということでしょうか。」


「いつもは数刻で帰ってくるので、お役目を放り出してしまったことは別途非難されるべきことですが、安全という面ではそうは心配しておりませんでした。

しかし、昨日からずっと魔の森に居続けているとなるとそういう可能性も考えられます。


私たちは皆様が王城で何か調査をされるためにここにいらして、一週間ほど滞在されると聞いています。

魔の森に一週間も逃げ込んだらどうなるかと考えると非常に心配なのですが、魔の森に逃げ込まれては誰もどうすることもできないと思い悩んでいたのです。」


「私がソニア様の担当となり、お茶とお菓子召し上がって、あの時にお菓子を出すんじゃなかったわ、クッキー2個にしておくべきだったのに。


まぁ、そのへんの反省は置いとくとして、お茶の間のおしゃべりでエリナ様が魔の森の魔力の有り様を感じられるということを聞きまして、ソニア様のお説教の後に、アマデオ様についてエリナ様に相談しても良いか、こちらの担当のメイドを呼んで聞いていたところなんです。」


「お会いして間もない、それも国の賓客であるエリナ様にこのようなことをお願いしてもいいものかどうか迷っていたのですが、お茶をご相伴させていただいた間のお話で、相談事があったら話してみてほしいというお言葉をいただきましたので、他のメイドたちと話して、こうしてご相談に伺ったのです。」


「不躾な話で申し訳ありませんが、リリアナ様もたいそうご心配されておりましたので、私はまたそれがたいそう心配でして、どうかお力をお貸しください。」おかんメイドさん


「おかんメイドさんは何かリリアナさんと特別なご関係でもあるのかしら。」

「おかんメイド・・・・・、確かに子持ちだし、口うるさいし、おかんそのものけど、おかんって・・・・・・。


まぁ、気にしてもしようがないわね。


私はかつて、アンドニ様の家でメイドをしておりました。

リリアナちゃんとは年も近くて親しいメイド仲間でした。

何でも相談できる姉妹のような関係でした。


私は結婚し、ゲストハウスのメイドとして望まれたためここにアンドニの家から移ってきました。

そして、リリアナちゃんはアンドニ様の後妻として望まれ、アンドニ家に残ったのです。」


「そうか、先ほどリリアナさんと話をしてる時に心配そうにしていたのはアマデオさんの事だったのね。

でも誰にも相談したりするところがないような、人との絆を失ったようなことをつぶやいていましたが。

リリアナさんにはおかんメイドさんと言う立派なおかん、んっ、信頼できる方がいらしゃるのに、変だわね。」


「もう、おかんでいいです。メイドを付けると変な感じがするので、おかんでいいです。


わたしとリリアナちゃんは今でも愚痴の言い合いや相談事をする間なので、そして、アンドニ家の他のメイドやゲストハウスのメイド、王族の方とも仲良くしているはずです。

でなければ今回のホスト役のメインを任されるはずはありません。


ソニア様を失われていた王族として紹介するような重要な交流会のメインホスト役に王族から指名されたのですからね。」


じゃあ、あの絆の切れたというのはどなたの事かしら。

なんかすごく気になる、あの聖母のようなリリアナさんを憂いさせるなんて。

でもまずはアマデオさんの行方ね。


「わかりました。魔の森にアマデニさんの痕跡がないか探ってみます。

彼の特徴を教えてもらえますか。」

「そうですね、彼のお母様が人類の方で綺麗な濃いブロンドの方でした。

それを受け継いでアマデニ様もブロンドの髪をされています。

エルフ族としてはほとんどに居ない髪の色なのでね、それが目印になると思います。」


「魔の森でブロンズの髪をした若い男の方ですね。

ちょっと探ってみますので、皆さん座って待っていてくれますか。」

「あっすみません、私は交流会の準備を手伝うので、ここ一旦失礼してもよろしいでしょうか。

後はおかんさんがお二人のお世話をさせていただくと思いますので。」


「私はやっぱりおかんなのね。もうちょっと若いつもりでいたのに。

おかんなんだわ。」


「私とソニアちゃんのことはおかんさんが面倒を見てくれると言うので、あなたは交流会の準備のお仕事に行ってくださいな。」

「それでは失礼いたします。」

若いメイドが去って、おかんが残った。

妙な緊張感が漂った・・・・・、言ってみただけですよ。


「それでは魔の森の様子を見てみますね。」


活動報告に次回のタイトルと次回のお話のちょっとずれた紹介を記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


感想や評価、ブックマークをいただけると励みになります。

よろしくお願いします。

もちろん、聖戦士のため息の本篇の方への感想、評価などもよろしくお願いします


この物語「優しさの陽だまり」は「聖戦士のため息 トラブルだらけですが今日も人類が生きてく領域を広げます」の別伝になります。


第108旅団の面々は3つのパーティに分かれて行動することになりました。


「聖戦士のため息 トラブルだらけですが今日も人類が生きてく領域を広げます」

の本編はシュウを中心として、月の女王に会いに。

「優しさの陽だまり」はエリナを中心としたエルフ王族の寿命の調査にエルフの王都へ。

もう一つは駄女神さんを中心とした風の聖地の運営に。


この物語ではエリナの王都での活躍をお楽しみください。

また、この物語は本編の終盤に大きな影響を与える物語となる予定です。


10/5より「死神さんが死を迎えるとき」という別伝を公開しています。

この物語も「聖戦士のため息 トラブルだらけですが今日も人類が生きてく領域を広げます」の別伝になります。

「優しさの陽だまり」の前提ともなっていますので、お読みいただけたらより一層この物語が美味しくいただけるものと確信しております。


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