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僕の三日月

三日月

作者: ゐ虎

三日月が白く輝くために

誰もが瞳を囚われるように

夜空は黒く、深く、虚しくしよう


誰もが目に止めないように

誰もが三日月だけを見るように


夜空に煌めく小さな星も

時々光る衛星も

誰かを運ぶ飛行機も

肉眼では見えないほど遠くの惑星も

なくなればいい、君のために


君以外の全てを吸い込んで


形も、匂いも、色も、音も

重さも、動きも、場所も、力も

栄光も、誇りも、憧れも、喝采も


君だけのものに


思いあたる綺麗なものは

君の本来には劣るけれど

君の傷には敵わないけれど

君を美しさを十分に引き立てる


誰もがすがる、君の三日月



どうしようもない暗闇の中に

ぽっかりと開いた三日月は

唯一の逃げ道のようだ

無二の正解のようだ


その狭さには微塵も気付かず

ただ体をねじ込む

おぞましい黒から離れることだけを考えて

道を割り開いて、掻き分けて


ぼやけた視界は君の白で覆い尽くされ

喜びで溢れた心が

美しいと叫んだ。



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

お読みいただきありがとうございます。

よかったら評価おねがいします。

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