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いせおち 《異世界転落物語 アカシャリーフ》  作者: 大和尚
アヘルカ連合国編
15/387

依頼

15


翌朝朝食後、エントランスで集合し冒険者ギルドへ向かう。

ホルフィーナが最後だったね。

朝弱いのかな。女性だから手間がかかるのかな。


昨日の今日で、ギルド内は慌ただしい。

カビーノさんが代表して、お手すきの受付嬢に話掛けた。


「緊急クエストの件でケビンに呼ばれたんだが、いるかい?」


「はい。ご案内しますね」


カウンターを他の嬢に任せて出てきてくれた。

彼女を先頭に階段を上がっていく。

尻を眺めつつ着いていく、せっかく目の前にあるんだから見ていいよね?


「こちらでお待ちください」


案内した後、受付嬢は下がっていった。

尻が去っていく。

この間と違う部屋だ。

大きなテーブルで会議室っぽい。

広いな、20人近く座れそう。

座って待つ。


数分でケビンさんが来た、秘書らしき女性もいる。

なんだかお疲れのご様子。

事後処理に追われたのかなぁ。


「よく来てくれた。昨日はご苦労だった」


「仕事だからな」


「せやな。問題無しや」


「そうか。オークロードとオークナイトを仕留めた君達に別途褒賞が出る。ここにいないが後2名に出ている」


「おう」


「まずはオークロードを仕留めたカビーノ達に白金貨1枚。オークナイトを仕留めたカッツォ達に金貨3枚だ」


「おう」


「あんがとさん」


「力のある君達にやってもらいたい仕事がある」


「なんだ?」


ケビンが金を支払いつつ、仕事の依頼をしてきた。

カビーノが代表して答える。

なんだろうか?


「今回のオーク襲撃に付いて調べて欲しい。どこから来たのか、他にいるのか、いるのであれば戦力はどのくらい残っているのかを調べてくれ」


「ふむ。相談させてくれ」


「ああ。報酬は各人金貨3枚で、期間は10日を目安にしてくれ」


「おう」


ケビンとカビーノのやり取りの後、みんなで相談する。


「2パーティ合同の仕事だ、どうしたいかいってくれ」


カビーノが意見を促す。


「ええんやない?期間も報酬も悪くないで」


「そうね。受けてもいいと思うわ」


「ゴンタと一緒……」


「そこかよっ!まぁいいけどさ。俺もいいと思う」


俺も突っ込みつつ答える。


「いいんじゃないか?」


「カビーノさんがいれば楽勝っす」


いいのかそれで……キニートよ。


「よし、反対意見もなさそうだし、クエストを受けるか。ケビン、そのクエスト引き受けるぜ」


「そうか助かる。準備が整いしだいいってくれ。あと君達で倒せる戦力しかいなかったら倒しといてくれ。別途買い取りをさせてもらう」


「おう、そうこなくっちゃな」


カビーノは戦闘が好きなのか嬉しそうだ。

秘書っぽい女性がクエストの手続きをしてくれた。

俺のも受注だけだからサブマスターに頼まなくてもいいようだ。


「それじゃ頼むぞ」


ケビンさんは秘書を伴って部屋を出ていった。


「それじゃ、今日は準備をして明日朝一で出発って事でいいか?なんかあっても同じ宿だし、いいだろ?」


「せやな、それでいこか」


各パーティで行動を始める。


「カッツォ、俺達が用意すべきものって何?」」


「食料があれば大丈夫やろ。問題は野宿ってだけやし、ずっと大森林にいたからどってことないやろ?にひひひ」


「そっか」


わう


「買い物にいくで」


「おー」


わうー


ギルドから出て商店に向かう。

肉はジャーキーが売るほどあるのでいいか。

野菜は日持ちするものでっと。

明日の分は日持ちしないのでもいいか。

砂糖も売っていたがお高い。そのうちだな。

調理道具どうするかな。

スープ用に中華鍋っぽい鍋を1つ買った。嵩張っちゃうかね。

お玉も買った。

買い物を進めていく。


「イバンさんのとこいってもいい?」


「鍛冶屋やったっけ。ええけど何?」


「鉄欲しいなと思ってさ」


「どうするん?」


「錬成で、その時必要な調理道具を用意できるようにしようかなと」


「ああ、それはええな。いこうや」


わう


「ここからだと宿のが近いから、一度荷物置いてこよう」


「はいな。ついでに茶も飲んでこうで」


「おう」


宿に戻りダニエラから茶を入れてもらった。

紅茶に近いな、砂糖があればよさげ。

休憩の後イバンさんの店へ向かった。


「こんちわー」


「おう」


「イバンさんのとこで鉄使ってますよね?少し分けていただけませんか?」


「勿論使ってるが、何に使うんでぇ?」


「色々ですよ」


「なんだそりゃ。まぁ少しならいいぞ」


「おお、助かります」


「少しだけだぞ?ちっとまってな」


イバンさんは奥へ引っ込んだ。

両手で持てるくらいのインゴットを持ってきてくれた。


「これだけならいい」


イバンさんは俺にインゴットを渡しながらそういう。


「おいくらでしょう?」


「銀貨3枚でいい」


「ありがとうございます」


銀貨3枚を支払った。

適正な値段か判断はつかないが、問題ない。


「今度は武器を買いに来いよ」


「はい。解りました。それではまた」


「おう」


イバンさんの店を出た。


「鉄も買えたし、昼飯を食べにいこうや」


「そだね。また屋台で魚が食べたいな」


「それにしよ」


わう


屋台で買い食い。

焼き魚は安くて美味い。

お得感ありだな。


今日は他のクエストは無しって事で、俺は宿で錬成を試す。

カッツォとゴンタは町見物をするらしい。


久しぶりの別行動かも。


宿の部屋へ戻り、色々と錬成を試す。


包丁。

鍋と蓋。

ボウル。

フライパン。


調理器具を作ってみる。

うん、いけるな。

売って金儲けもできそうだ。

今の所売るつもりはないけど。


剣。

刀。

盾。


武器防具も作ってみる。

研ぎは要りそうだが使えそう。

でも所詮鋳造品程度だな。

鍛造とでは相手になるまい。


しかし何が必要になるか判らない場所では、心強い。


その後も日本に在ったものを思い出しては錬成してみた。

複雑な機構の機械とかは無理だったね。

構造が解ればパーツ1個づつ作って何とかなるかもだが……。

単純な鋏や、紐の巻き取り機なんかは作れた、パーツの組み合わせでね。


テンプレのアイテムボックスがあれば、どんどん作って保管しちゃうんだけどな。残念。


熱中していたら、夕方になっていたらしく、カッツォとゴンタが戻って来た。

甘い菓子を売っている店があったと、嬉しそうに報告してくれた。

甘党だったのか。


夕飯を食べ風呂に入り就寝。

明日早いから、とっとと寝る。

お休みなさい。

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