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戦場のローレライ  作者: ゆうき
六章 オレ達の休日
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32話 恐怖? のツイスターゲーム! 前編

結構やりたい放題です(笑)

「サナ、次は右足を緑ね」


「むーりー!!」


「ふぇぇ……サナ〜あんまり動かないで〜」


「あっ足痛い……」


「わたし結構余裕だね〜♪」


 おーおー見事にカオスになってるわ。今の順番はサナの番だけど、レムちゃんがかなり苦しそうだな。まあほぼ両手足を伸ばしてるし仕方ないか。


 ティルもティルで、結構足を変な形にしてるし、これはこれで辛そうだ。


 ……フィリィだけは余裕そうだな。確か体が柔らかかったし、こういうのには強そうだな。


「よし届いた!」


「んじゃ次はっと……レムが右手を赤」


「ふぇぇえ、無理だよおぉぉぉお!」


 なんとか右手を伸ばそうとするけど……。


「あっ!」


「えっ?」


 右手を滑らせて、レムちゃんは倒れこんでしまった。しかも場所が悪く、余裕そうだったフィリィも巻き込んでしまった。


「いたた……」


「ご、ごめんなさいフィリアさん!」


「………」


 …………はっ思わず見とれてしまった。えっと、今の状態だけど、フィリィが仰向けに倒れこんで、その上にレムちゃんがうつぶせに倒れこんでいた。


 つまり……だ、この現象は不可避ということなのだ……そう。二人の殺人兵器(男への)が、重なりあい形を変えている……なんつー絶景だ。


「うひょー!!」


「……バイス? アタシの親友をどんな目で見てるのかな?」


「え? いや、レグとシュノだって」


「ひゅー♪ ひゅひゅー♪」


「やれやれ……」


 咄嗟にオレは遠目になりながら口笛を吹き、シュノは既にそっぽ向いていた。


 まあオレは堪能させてもらいました! ご馳走さまっす!!


「見てないじゃん! お仕置きだー!」


「アーッ!!」


 南無三。


「さて、倒れたのはレムちゃんだし、サイコロで決めてもらおうかな」


「ふぇぇ……えいっ!」


 可愛らしくサイコロを振ると、出た目にはピンクのシールが貼られていた。


「女子用だね。んじゃカードを引いて」


「はっはい」


 レムちゃんにカードを引いてもらい、それを見してもらった。


 なになに……“五分間猫耳と尻尾をつけて、語尾にニャアをつける”……うひょー!!


「だってさレムちゃん♪」


「そっそんなの出来ないよ〜!」


「ヌフフ……さあやるのだレム〜!」


「ちょっやめてサナ〜! 分かったから、やるから無理矢理しないでよ〜!」


 バイスへの粛正が終わったのか、目を怪しく光らせるサナが、ワキワキと手を動かしながら、レムちゃんへと迫っていった。


「……なんか酷いわね色々と……」


「あはは……わたしも同感かな……」


 あはは、と二人は苦笑していた。いや〜ツイスターってそういうゲームっしょ?


「はい、レムの準備出来たよ〜!」


「……ふぇぇ」


 恥ずかしそうに顔を赤らめながら、おずおずとサナの背中から出てきた。


「……えっと……これでいいのかニャン?」


 ………。


「……え? みんなどうしたニャン?」


「ふおぉぉぉぉ!!? 想像異常に可愛いよレムゥゥゥ!!」


「サッサナ!?」


 目を太陽のように輝かせながら、レムちゃんに頬擦りするサナ。いや、気持ちは分かるぞ! この破壊力は半端ねぇぞ!


 てかサナのやつ興奮しすぎだろ! 以上が異常になるほどかよ!


「……サナの新たな一面を見たわね」


「そうだね……」


 流石のシュノも苦笑いだった。うん、変な意味で捉えないで、可愛いものが好きってことにしておこうか。


「じゃあ次からはくじでプレイヤーを決めようか。みんな、くじを引いて。赤い丸がある人がプレイヤーになるからね」


 簡単に解説をしながら、シュノは紙切れを七枚差し出す。よし、次はプレイヤーに入るぜ!


「……おっ俺様アタリだぜ!」


「オレもだな」


「え〜またわたし?」


「アタシもだ〜」


 どうやら、次のプレイヤーはバイス、オレ、フィリィ、サナだった。んーシュノはまた休みみたいだな。


「じゃあ次は僕が進行役になるよ」


「うっし、ならオレが最初にいくぜ」


「オーケー、ならルーレット始めようか」


 くるくると、運命のルーレットを回す。そこには……。


「青に右手だな」


「みたいだね。じゃあ……始めようか」










「うおぉこりゃ厳しいぃぃ!!」


「あっ足痛いよ……」


「アタシ余裕〜♪」


「ふぬおぉぉぉぉぉおおお!!!」


 二回戦も安定のカオスだった。やってみて分かるけど、想像以上にキツいなこりゃ! 足つりそう……。


「はい、バイス緑に右手」


「むりじゃぁぁあああ!! あっ♪」


「あっおい!」


 とても良い笑顔を浮かべながら、バイスはその場に倒れこんだ。しかもオレがバイスの下に入るようにいたから、潰されるようにオレも倒れてしまった。


 お、重い……女の子ならまだしも、バイスなんかにやられても嬉しくもなんともねぇわ!


「はい、バイスとレグアウトね」


「ちょい待てやゴラァ! なんでオレもなんだよ!」


「だって倒れたじゃないか」


「そうだぞレグルス〜男がそんなの情けないぞ〜」


「オレは悪くねぇ! バイスだ! バイスが悪いんだ! オレは……オレは悪くねぇぇぇぇ!!」


 オレの心の叫びは完全にスルーされ、シュノにサイコロをふらされていた。


「……うん、二人とも男用だね」


「んで……俺様のこの指示なんだ?」


 カードを見ながら、首を傾げるバイス。お前がそんなに考えても分からないだろうし、絵にもならないから止めとけ、な?


「なになに……“美味しいもの!”……確かに訳分からんな」


「ああこれか。文字通りバイスに美味しいものがあるよ。ほら、用意するから目をつぶって」


「やったぜっ! なにかな〜♪」


 にこやかに目をつぶるバイス。それを尻目に、その美味しいものを用意するシュノを見てみると、凄い悪そうな目をしていた。


「んじゃ……怨みは……まあないけど、いくよ」


「なにがだ? ……ふごっ!?」


 変な奇声と共に、バイスの顔面にとある物がぶつけられる。すると、バイスの顔はクリームでベトベトになっていた。


 まあ察しの良い人なら分かるだろうけど、今のは顔面パイってことさ。まあ端から見たら美味しいものかもしれないけど、顔面パイのパイって食えないからなぁ。


「バイス、今の気持ちは?」


「ふぉ……」


 うん、クリームのせいでなに喋ってんのか分かんないし、表情もまるで分からん!


「んじゃレグルスだね」


「おう……けどさ、この“腹筋腕立て百回”とかなんやねん!」


 思わずシュノにカードを突きつける。かなりキツいってのもあるけど、それ以上に地味過ぎんだろうが!


「さあ頑張って〜」


「畜生! ならオレにも考えがあるぞ! ティル!」


「え? ええ」


 ティルに合図を出すと、オレはとっておきを出す。へっ苦情は受け付けないぜ。


「おぉぉぉぉぉ!!」


「なっリンクしただとぉ!? そんな裏技がぁ!?」



 なんか実況者みたいに、熱く声を荒げるサナ。ほんと面白いなこいつは。


 それはともかく、オレはリンクの力を使い、一気に腹筋と腕立てをこなしていく。


「……ふぅ、終わりっと!」


「おっお疲れ様」


 ティルが少しそっぽ向きながらも、オレに労いの言葉をかけてくれた。これだけでも、この罰ゲームをしたかいがあったな。


「おう、サンキューな」


「レグルスさん頭いいなぁ……」


 ほわぁと感心するかのように言うレムちゃん。ま、こういうことに使うのだって悪くないだろ?


「んじゃ次いこうか。くじ引いて」


「またわたし〜?」


「ふぇぇ……」


「オレか……」


「私……また……」


「……てかなんでシュノは当たらないんだ?」


「……さあ、僕も分からないよ」


 やれやれと肩をすくめるシュノ。こいつの事だからどれがアタリかどうかとか、分かるようにしてそうだから怖い。


「まあ良いじゃないか。じゃあ後半戦いこうか」

後編へー続く!

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