表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦場のローレライ  作者: ゆうき
六章 オレ達の休日
33/41

31話 みんなで楽しく?

「暇だな」


「暇だなぁ〜」


「暇だね」


 オレ、バイス、シュノの三人は、オレの部屋でグダグダと過ごしていた。いやぁ、戦争が終わったからって久々に休みになったのはよかったんだけど、見事にすることがないわ。


 そういえば、あの戦争のあとレムちゃんとサナとは結構仲良くなった。フィリィが危惧していた差別みたいな話も聞かないし、他のみんなともだいぶ打ち解けたと思う。


 仲良くなってみてわかったけど、サナはかなり面白いやつだとわかった。ノリがよかったり、面白いこと言ったり、まあそんな感じだ。あと、結構悪戯好きで、ちょっとタチが悪いとこもある。


 レムちゃんは、まあ分かっていたけど、かなり大人しくて引っ込み思案だ。なんていうか、守ってあげたくなるような感じの女の子だ。


 まあ、こんな感じで二人のことはいろいろ分かってきたけど……それでも今が暇だっていうことには変わりはないんだけどさ〜……ふわぁー。


「バイス〜暇だからなんか一発芸しろよ〜」


「いきなり無茶振り過ぎんだろ……」


 と、あまりにも暇過ぎてバイスのツッコミにもキレがない始末。


「ていうか喉乾いたね」


「あ〜確かに」


 ボーッとしてるだけとは言え、腹も減るし喉も渇く。人間のシステムって面倒だよな〜。


「ならレグとバイスがじゃんけんして、負けたバイスが買い出しに行くってことで」


「おっおい! なら負けたレグは――」


「よしいくぞ! じゃんけんぽん」


 オレはバイスの言葉を遮るようにじゃんけんを始める。


「よっしゃ俺様の勝ち!」


「く〜じゃんけんぽん!」


「またまた俺様の勝ちぃ!」


「はよ諦めろ! じゃんけんぽん!」


「ギャアァァ負けた!!」


「「行ってらっしゃーい」」


「くぅぅぅはめられたぁぁぁ!! もうお前らなんかキライだぁぁぁ!!」


 泣きながらバイスは出ていってしまった。あっ買い出しの内容聞かせておくの忘れてた。


「オレコーヒーな〜!」


「僕ミルクティー!」


 とりあえず二人で大声で言ってみると、バイスの泣き声がより一層大きくなっていた。うんうん、とりあえず聞こえたみたいだな。


「しかし暇だな……」


 またぐでーっとベッドに横になる。ほんと、暇過ぎて根っこが生えそうだわ。


「なら君も外に行ってみたらどうだい? 誰かに会うかもよ」


「おいおい、部屋の主を追い出すとはどうかと思わないかい?」


 椅子に座りながらのんびりと読書をしているシュノに、オレは思わずツッコンでしまった。


「得策だと思うけどね? ここで僕といてもあまり面白みはないだろうし、バイスもまだ帰ってこないだろうし。もしかしたら外でティルに会えるかもよ?」


「行ってくる」


 速答だった。いやぁティルに会える可能性ってのは考えてなかった。こっこれが盲点ってやつなのか!?


「やれやれ……頃合いになったら戻ってきなよ」


「おう」


 オレは部屋着から外に行くとき用の普段着に着替えると、颯爽と町に繰り出していった。













 てなわけで町に来たのはよかったけど、やっぱりすることないなぁ。ナンパもいいけど、ティルとかサナに見られたら後が怖い怖い……。


「まあ適当に散歩でもするかな」


 てなわけで、適当にブラブラすることにした。この町はやたらデカイからまだ完全には把握してないから丁度いい。


「おっあれは……」


 オレの目線の先には、ショーウィンドに飾られている服をジーっと見ている女の子の姿があった。横顔だけでもかわいいとわかる、長くて綺麗な黒い髪が印象的だった。てかあれって……。


「よう」


「キャア!」


 気さくに片手をあげながら話しかけてみると、女の子はビクッとしながら驚いていた。


「なんだレグルスかぁ……驚かさないでよ!」


「わりぃわりぃ、そこまで驚くとは思ってなかったからさ」


 その女の子、オレの仲間であるティルという女の子は、何故かプンプン怒っていた。そんな怒ることないだろ〜。


「で、なに見てたんだ?」


「べっ別に。なんでもないわよ」


 ぷいっとティルはそっぽ向いてしまった。なんとなしにオレはショーウィンドに飾られていた服を見ると、そこにはティルに似合いそうなワンピースが飾られていた。


 んープレゼントしてあげたいけど……ぬおぉぉぉお値段が、ががが……ちくしょ〜。


「で、レグルスはなにしてたの?」


「ん? 適当にブラブラしてたのさ。あっそうだ!」


 そうだよ、あの少ないメンバーだからつまらなかったんだよ! ティルも入れて皆で遊べばいいんじゃん!?


「なあティル」


「なによ?」


 とりあえず事情を説明し、遊ばないかティルを誘ってみると、顎に手をあてながら考えていた。


「なにか問題あるか?」


「……別にレグルスの部屋にはいったことあるし……今さら意識することないよね……」


「おーい」


「はっ!? なっなによ!」


「いや、何か問題でもあるのかと思ってさ」


「いや、別に……あっ」


 思い出したかのように、ハッとするティル。何か思い出したのか?


「いや、これからフィリアと約束あったのよ。まあ適当にウィンドウショッピングするだけなんだけど」


「ならしゃーないな」


「いや、このお店で待ち合わせてるからフィリアに聞いてみれば……あっ」


 ティルの目線の先、そこには綺麗な髪を揺らしながら走ってくるフィリアの姿があった。……ついでにやたらでかいあれも揺らしていた……。


「ゴメンねティル……あれ、レグ君?」


「よっ」


「どうしたの?」


「実はかくかくしかじかでな」


 今の状況やらなんやらを話すと、フィリィは、なるほどね、と頷いていた。


「わたしは構わないけど、ティルはどうする?」


「私? まあ……構わないわよ」


 何故かチラチラとオレを見ながら頷くティル。心なしか顔が赤くなっているような気がする。


「フフッならみんなでパーティーだね!」


「だな!」


 ヤベーなんかテンション上がってキター! ってそろそろバイスも戻ってくるだろうし、そろそろ戻るか。


「んじゃ行きますか」


 オレ達は、これから何しようかとワイワイ話ながら、オレの部屋へと歩いていった。












 オレの部屋に戻ってくると、そこにはシュノとバイスの姿があった。バイスのやつ、先に戻ってきてたのか。


「あれ、二人共どうしたの?」


 事情を説明すると、シュノは、あーとなにか悟ったかのような顔をしながら頷いていた。


「なんだ?」


「いや、レグとバイスってやっぱ似てる部分があるなってさ」


「ケンカ売ってんのかゴラァ!?」


「どういう意味だゴラァレグ!?」


 オレはシュノを、バイスはオレを睨みながらガルルと唸っていた。こんなバカと同じにされるとか死ぬより屈辱だぞこのやろう!!


「だってほら」


 シュノが指差す方、部屋の入口を見ると、そこにはレムとサナの姿があった。手には買い物袋をいくつも持っている。


「よっ!」


「おっお邪魔します……」


 サナは堂々と、レムは控え目に部屋へと入ってきた。そういや二人が来るのは初めてか……っていやいや、どういうことだ?


「なんか状況が掴めないんだが?」


「まあ君と同じことをバイスもしていたってことさ」


 バイスも……あっもしかして町で二人に会って一緒に遊ぼうって誘ったのか? もしそうなら……オレの思考バイスと同じ……ヘコむ。


「てかバイス! オレが誘うならまだしも、オレの許可無しに勝手に誘うんじゃねえよ!」


「別にいいじゃねーか! 呼んだって死にゃしねーだろうが!」


「明らかに極論過ぎんだろバカ!」


「んだと!?」


 お互いに睨み付けながら威嚇する。この時点でやっぱオレはバイスと同類の部分があるんじゃないかと思ってしまう。


「その……レグルスさん、私達邪魔なら帰る、よ?」


「えー? レグルスそんな小さい男なのー?」


「いや全然構わないんだけどよ、問題は勝手に呼んだってことだ」


「レグ、あんまり細かいことを気にするとハゲるよ?」


 思わず頭のてっぺんを触ってしまった……うん、それは嫌だな。


「まあいいや。んで、その袋なんだ?」


「あっそれ私も気になってたわ」


「ふっふーん。バイスから遊ぶって聞いてたから、食材やらお菓子やら……そして!」


 なにか盛大な雰囲気を醸し出しながら、サナは袋からとある物を取り出した。


「これは……ツイスター?」


 そう、パーティー定番のゲームであるツイスターのセットだった。おいおい、なんちゅーチョイスだよ。……ぐっじょぶ。


「これ私知らないわ」


「実は……私も」


 どうやらティルとレムは知らないみたいで首を傾げていた。まあ……ティルは知らなくて当然だろうし、レムは絶対にやらないタイプだろうしなぁ。


「ルールは簡単。プレイヤーは四人。ルーレット指示された色の円に、指示された体の部分を乗せるのよ。まあ部分ってのは手足だけね。んで、先に床に倒れた人はバツゲーム!」


「え〜バツゲーム〜?」


 バツゲームと聞いて少し嫌そうにするレム。まあこういうのはバツゲームがないとつまらないよな!


「そして、バツゲームの内容はシュノンバート氏に厳選し、考えて貰いました!」


「どーも、どーも」


 シュノにしては珍しく、頭に手をあてながらペコペコしている。……嫌な予感しかしねえ。


「おめぇ、さっきからなにしてるかと思ったらそれかよ!」


「まあね。さっきサナから連絡が来て大急ぎで作ったんだよ。とりあえず男子専用、女子専用、男女共通を作ったよ」


 なるほどな、別にするってことは、男子の方が大変なバツゲームってことかな。


「いや待って。共通と男女別はどう決めるの?」


「いい質問ねティル。別か共通かはサイコロで決めるわ。男子は共通が、女子は女子限定の方が楽……かもしれないから頑張ってね♪」


 とウィンクしながら抜かしやがるサナ。くぅ〜このやろう、かわいいからタチが悪い! 許す!


「まあ、とにかくやってみないとわからないわね」


「そ、そうですね」


「まあ最初は女子だけでやってみましょ」


 フィリィナイス提案! 流石に最初から男子が混ざるのは色々良くないし、後になって面白くなるしな。


「んじゃオレが指示出すな〜」


「ならアタシ最初!」


「りょうかーい。それっと」


 ルーレットを回し、最初にする指示を決める。


「右手を赤い丸な」


「おっけ〜」


 まあこんな具合にツイスターゲームは始まった。さあどうなることやら……?

さあツイスターでどうなるかな……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ