バイコーンの悪夢
「ここまでお膳立てして貰ったんだから勝たないとね」
「カー」
「ガウ」
「そうですね」
「ホー」
「ブルル」
声帯を持たないシェルシェン以外の返事を聞きながら私はボスエリアに挑んだ
「ヒヒーン!」
「相手はバイコーン!闇魔法を使うらしいから気をつけて!『エリアエンチャント、アタック!スピード!』そして、『挑発Ⅱ』!」
私の挑発を受けバイコーンは私に突進をしてきた
「さすがはボス!かなりの衝撃ね!」
私はそれを防ぎながら指示を出そうとした。
その瞬間、私はバイコーンの闇魔法にかかってしまった
「ここは?」
そこは暗い何もない空間に私はただ1人立っていた
「おそらく、闇魔法のナイトメアね。厄介な魔法にかかってしまったわね」
闇魔法、ナイトメア。
これは相手に悪夢をみせ、相手を狂乱させる術
「あ、あそこにヴァローナがいるわ。ヴァローナ!」
「カー!」
私が名前を呼ぶとヴァローナは私に攻撃を仕掛けてきた
「くぅ!ヴァローナやめなさい!私よ!」
しかしそれだけではなく、レフやヴィーラ達も現れ私を攻撃しだした
「ナイトメア、ここまでの魔法だなんて!」
仲間からの攻撃。
それは私にとって一番堪える悪夢であった
「このままでは」
その時、2つの光が私を囲み私は宙へと浮かんだ
「サヴァとピガースね。助かった」
その光がサヴァとピガースの光魔法によるものだと信じていた。
「・・・・様!ご主人様!しっかりしてください!」
その声に私は悪夢から抜け出すことに成功した
「ヴィーラ?」
「ああ、ご主人様。大丈夫ですか?」
「ええ、サヴァとピガースと貴女の声でね。バイコーンは?」
「シェルシェンとヴァローナ姉様、レフ兄様が抑えてくれてます」
「分かったわ、ここからは私がしっかりしないと!」
「大丈夫ですか?」
「バイコーンはおそらく角と目を見た相手に闇魔法をかけている。ならそれを見なければ大丈夫よ」
あのとき、私は攻撃を防ぐために角とバイコーンの目を見ていた。
そのために闇魔法に簡単にかかってしまったのだと思う




