夢中の狂気(未公開作品)
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)夢中の狂気
▼登場人物
●伊礼田雅康:男性。35歳。独身サラリーマン。
●宅荒メイ:女性。34歳。過去に雅康を騙したが改心している。
●運転手:男性。40歳。一般的なイメージでお願いします。
●暴力団の男:男性。50歳。一般的なイメージでOKです。メイに執拗に絡むがその後他界。
●近所の人1~2:女性。30代。メイが住むマンションの住人のイメージで。
●常盤明美:女性。35歳。メイの部屋のお隣さん。本編では「明美」と記載。
●常盤ノボル:男児。8歳。明美の息子。本編では「ノボル」と記載。
●裏美益代:女性。30代。雅康の心から生まれた生霊。
▼場所設定
●街中:交差点や病院など一般的なイメージでOKです。
●カクテルバー:雅康の行きつけ。お洒落な感じで。
●メイが住むマンション:高層マンションのイメージで。メイの部屋は405号室。
▼アイテム
●Obsessed:益代が勧めるカクテル。これを飲むと愛する人に夢中になり素直に行動してしまう。
NAは伊礼田雅康でよろしくお願い致します。
イントロ〜
皆さんこんにちは。
ところで皆さんは、誰かを猛烈に愛した事がありますか?
またその愛した人に裏切られた事はありますか
もしそんな目に遭ってしまえば、あなたならどうするでしょう?
今回はそんな悲惨な人生を送る事になった
ある男性にまつわる不思議なエピソード。
メインシナリオ〜
ト書き〈別れ〉
雅康「う、嘘だ。あいつがまさかそんな、俺を騙していたなんて…」
俺の名前は伊礼田雅康。
今年35歳になる独身サラリーマン。
俺にはついこの前まで彼女がいた。
名前は宅荒メイ。
付き合って3年目に彼女の本性が分かった。
おそらく彼女は交際後、別の男と付き合い始め、
その相手の男はどうも暴力団関係の男。
メイはそいつに金を貢ぐ為、俺から多額の金を騙し取ったのだ。
その金は俺の貯金には違いなかったが、
実は少し前から親父の会社が火の車で、
その経営を助ける為に資金として当てようとしていたもの。
俺としてはその金を親父に貸すつもりだったのだが、
メイと自分の将来を思う上、その未来の方を大事にしてしまい
メイの家族を助けるべく、その金を全部メイに渡してしまった。
それが全て大嘘だった。
メイは自分に家族が居るような事を言ってたが
それは親戚のおじさんとおばさんで、
メイの両親は既に他界しており、その騙し取った金を
全てその暴力団関係の男に貢いでいたのだ。
そしてそれが理由で親父の会社は結局倒産し、
絶望した親父は自らこの世を去ってしまった。
しかも元から心が弱かった俺の母親までが、
その父の後を追い、同じくこの世を去った。
雅康「ゆ、許さねぇ。…あの女、絶対許さねぇ!」
メイはそれから雲隠れして、俺の前から一切姿を消し去った。
幾ら探し回っても彼女の後を追う事はできず、
それから数年が経ち今になる。
ト書き〈再会〉
それから更に数年が過ぎた時。
俺は思わぬ所で、あのメイと再会したのだ。
それは雨が降る土曜日の午後。
俺はその日、会社が休みだったので、
朝から酒を飲み続け、酔っ払っていた。
そして冷蔵庫に酒が無くなったのを見、
近くのコンビニまでまた酒を買い出しに行こうとした時。
ついフラフラしていた足元が絡んでしまい
道に蹴っ躓いてそのまま車道へ踊り出るような形になってしまった。
メイ「危ない!!」
そのとき背後から急に駆け寄ってきた女性が1人おり
その彼女が俺を助けてくれたのだ。
しかし彼女は俺を助けた拍子に体のバランスを崩し、
車にバン!といった形でハネられてしまった。
運転手「な、何やってんだこの馬鹿野郎!」
幸い体をかすっただけのようで、彼女はまた立ち上がり
大丈夫なようだった。
それから俺も運転手も一緒に病院へ行ったが、
命に別状はないまま怪我もなく、彼女は無事だった。
そして運転手にも「こちらの不注意だった」と伝え、
その後は示談で済ませる形にし、警察は入れず、
そのまま3人は日常生活へ戻って行ったのだ。
そのとき改めて知ったのが、
俺を助けてくれたその彼女がメイだったという事。
雅康「ま、まさか、こんな形で…」
メイ「…ごめんなさい。あの時、あんな形であなたの元から…。本当に、本当にごめんなさい!殴って!私を思いきり殴って!あなたの気の済むようにして!!本当に、本当にごめんなさい!!」
メイはあの時の自分を心の底から反省していたようで、
俺に何度もそう言って「自分に制裁を加えて欲しい!」
と土下座する勢いで謝ってきた。
そして更に驚いた事。
彼女は持っていたバッグから茶封筒を差し出した。
その中にはあのとき俺から奪ったのと同じ金額が入っていた。
確かに彼女はあの時、暴力団関係の男に金を貢いでいた。
でもそれから彼女も自分で働き、それだけの金を用意し、
俺の元へ今こうして持ってきたのだ。
しかも交差点で俺を見つけたのは偶然じゃなかった。
俺はずっと住所を変えておらず、
そのため彼女は俺の居場所を知っていた。
そしてその日、たまたま俺のアパート近くまで来ていた彼女は、
アパートから俺が出て行くのを見、
そのまま付けるような形で俺の後を追っていた。
だから俺がよろめいた時、
彼女は間髪入れず俺を助ける事ができたのだ。
雅康「そ、そうだったんか…」
確かに彼女に対する恨みつらみは今でも残っている。
俺はこいつのせいで全てを失った…と言っても過言じゃない。
でも今こうして全身全霊で謝ってきている彼女。
そして自分を犠牲にしてまで俺を助けてくれた事。
更に金をこうして持ってきて返してくれた事。
その3つの事が胸にのしかかり、俺は彼女を許した。
メイ「…ほ、ほんとに、許してくれるの…?」
ト書き〈交際〉
それから俺とメイは、また付き合い出した。
でもあれから時間が経っていたので、
メイが今どんな状況でどんな暮らしをしているか、
その辺りの事はほとんど分からない。
しかも病院で話していた時から少し気になっていたのだが、
メイの体には幾つかアザのようなものがあった。
その理由を彼女に聞いても答えてくれず、
「そのうち治るから」と言って微笑んでいた。
(トラブル?)
でも、そうしてメイとまた付き合い始めてから数週間後。
また俺の身にトラブルが起きたのだ。
メイが今住んでいるのは都内のマンション。
そこへ行こうと彼女には内緒で近くまで行った時、
ガタイの良い男と一緒にメイがそのマンションから
出てくるのを見た。
雅康「え…?」
となり、また過去のあの嫌な思い出が甦ってくる。
「まさかまた俺を騙して浮気している…?」
当然そう思い、その時は彼女に近づく事ができず、
俺もその様子を見守るだけだった。
思えば彼女はこれまで、
自分の家に俺を呼ぶのをずっと拒んでいた。
「もう少し心の準備をさせてほしい」
そんな訳の分からない事を言ってたのも本当で、
あんな事があったから、それで自分の気持ちをもう1度
俺に向き合わせるのに時間が欲しい…
そう言ってたんだと思った。
でも本当は、他に男が居て、
その浮気の証拠を俺に見つけられるのが嫌だったから…
それを隠して付き合い、
また俺から金でも騙し取ろうとしていたから…?
そんな疑惑がまた普通に湧いてきて、
俺を助けてくれた事・あの病院での事がすっ飛び、
俺はまたメイを心底恨む気持ちを芽生えさせ掛けていた。
雅康「…あの女、また俺を騙すつもりか。もしそうなら、今度こそ絶対に許さない。どんな事があったにせよ、あいつが俺の両親を奪い、俺の未来を奪った事に違いないんだ…」
ト書き〈数日後〉
それから数日後。
俺はそろそろ本気で
メイの浮気現場を押さえてやろうと思っていた。
そして相手が暴力団だろうが捨て身で向き合い、
その場で人生を終わらせる覚悟までしていた。
とりあえずメイとは今、普通に付き合っている。
その確証を突きつけ、メイをその場で葬ろうという
画策もあったから。
俺はその日また、やり切れない思いを抱え
とりあえず行きつけのバーで飲んでいた。
するとそこへ…
益代「こんにちは♪お1人ですか?昼間からお酒なんて豪勢ですね。もしよかったらご一緒しませんか?」
そう言って背後から声をかけてくる人がいた。
見ると結構な美人。
別に断る理由も無かったので一緒に飲む事に。
彼女の名前は裏美益代さんと言い、
都内でメンタルクリニックをしていたらしい。
そして暫く喋っている内に気づいたが、
彼女はどうも不思議な感覚の持ち主だった。
何か昔から自分のそばに居てくれたような人で、
懐かしさが漂い、身内のような感覚になってくる。
そしてもう1つ不思議だったのは、
彼女とそうしているだけで
自分の事を無性に打ち明けたくなる。
気づくと俺は、今の自分の悩みを全部彼女に打ち明けていた。
益代「そうなんですか。寄りを戻された彼女さんと今そんな事に…」
雅康「…ええ。ほんと、まいったもんです」
初対面の人間にこんな事を打ち明けるなんて。
はたから見れば変に思われるだろうが、
それでも彼女は真剣に俺の話を聴いてくる。
そして…
益代「ここでこうしてお会いできたのも何かのご縁です。私があなたの力になって差し上げましょうか」
と言い、益代さんはそこで1つカクテルをオーダーした。
そしてそれを俺に勧め…
益代「それは『Obsessed』というカクテルでして、今のあなたの気持ちを素直にし、その上であなたが今何をすべきか、それを教えてくれるでしょう」
そう言ってきた。
雅康「…は?」
益代「あなたはその彼女を信じるべきです。お話を聞かせて頂いた上、おそらく今の彼女はあなたの事を本当に愛しているのでしょう。でもそのような過去があれば、もう1度あなたとの生活に戻るのにそれなりに時間がかかるもの。今はおそらくその為の整理の時間に彼女は身を費やしています。何があっても彼女を信じてやる心、それを大事にしてほしいのです」
言ってる事がよく解らなかったが、
それでも彼女はやはり不思議な人だった。
心が理解に追いつけずとも、彼女にそう言われると信じてしまう。
そして俺は差し出されたそのカクテルを一気に飲み干していた。
ト書き〈オチ〉
それから俺はメイの自宅周辺をうろつくようになり、
そこで近所の人から、メイの今の生活状況なんかを
聞き出していた。メイの知り合いを装う上で。
すると…
近所の人1「ああ、なんか最近、新しい家族ができたって喜んでたわよ彼女」
近所の人2「そうそう、寂しい身の上に1人家族が増えたからって、メイさん、なんだか明るくなってたわね〜。それまでどっちかって言うと暗い人だったからw」
「新しい家族が増えた」…この言葉が俺の心を覆い尽くし、
メイへの思いを一気に膨れ上がらせてしまった。
その思いとは怒りだ。
その新しい家族とは、きっとその浮気相手との子供に違いない。
(メイのマンションの部屋に踏み込む)
俺はそれからマンションに入り一気に駆け上がり、
メイが住んでる405号室の部屋の前まで来た。
偶々開いてたドアを一気に開けると…
雅康「メイ!!」
メイ「あ、あなた…!?」
子供と手を繋いでリビングに立ってるメイが居た。
雅康「…その子供…や、やっぱりか!お前、俺を騙してたんだなあ!!畜生があ!!」
俺は家から持参した果物ナイフを持ってメイに襲いかかり
滅多刺しにした。
メイ「あ…あなた…」
メイはその場に倒れ、おそらく即死だったろうか。
でもその直後…
明美「メイさんごめんなさい、うちの子預かってもらっ……き、きゃあぁあぁ!!!」
ノボル「うわぁあん!ママァ〜怖いよぉ!!」
急に玄関から女性が入ってきて、
その場の状況を見て叫び声をあげ、
さっきまでメイに連れられていたその子は
その女性の元へ駆け寄り泣いていた。
そしてその子が玄関へ走った後、
タンスの上からリビングの床へトタッと猫が飛び降りてきた。
ト書き〈マンションを見上げる形で〉
益代「あれだけ言ったのに、メイさんを信じてあげてほしいって。私は雅康の心から生まれた生霊。メイが雅康を自分の家から遠ざけていた理由は、過去に付き合っていた暴力団の男と完全に別れる為」
益代「その男は最近までメイに絡んで暴力まで振るってたけど、私がその男を事故に見せかけて消し、メイと雅康の周りからしがらみを取りよけてあげていた。それでメイも漸く雅康と一緒に住める環境を整え、雅康をもうすぐ自分の部屋へ呼ぼうとしていた」
益代「ちゃんと事実を確認すれば、雅康はメイとの生活をまた取り戻す事ができていたのに。メイがリビングで連れていた子は隣の部屋の男の子。そしてメイに新しくできた家族というのは、男の子が走り去った後にタンスの上から床に飛び降りた猫の事」
益代「私が勧めたあのカクテル『Obsessed』は、雅康の心をメイに夢中にさせる効果を秘めていた。その心がメイを信じてやれるほうへ向かえば良かったが、どうも裏切られた事への憎しみのほうへ向いてしまった。愛する人に夢中になるというのは一見良い事のようだけど、一歩間違えれば、その愛は狂気にもなるのよね…」
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬




