謎の依頼篇02 ロヮイェを守護する者
手紙が私からって言うのは、流石にいろいろ問題がある。
きっとあるであろう派閥に知られれば、状況が悪化する可能性もある…。
ゲランにだけざっくり話して手紙の仲介役になってもらおう。
ゲランは我がルジァ・ディアでも顔が広く多くの手紙がゲラン届く。
良い目眩しになってくれるだろう。
ゲランは明るくほがらかしたヤツで変な野心もなく、信頼もできる。
「ゲランついて来い…。」
「なんでしょう?ディメット・ディアリェル」
「…ゲラン、お前にある手紙の仲介役を頼みたい。」
にまにまにま
「ガハハッ。もしかして、恋人が出来たのですかぁ?!
ァントヮアジュであり、ディアリェルである。ディメット様…。
そりゃぁ、手紙のやり取りに気を遣いたいですよねぇ!
ははぁん…良いですよ!!このゲラン、喜んでお手伝いします!!」
にまにまにま
「バカっ、真面目な手紙だ。」
ガンッ
「…あまり怒らないで下さいよぉ、ディメット様ぁ!どんな手紙ですか?」
にまにま
「重要な手紙だ。内密な手紙である為…内容や目的は話せないが、ある人物からの手紙を必ず私に渡して欲しい。
頼めるか?
読む事は、ワ タ シ だけしか許さない。」
「……はぃ。」
ッバカゲラン。私に恋人なんか作る時間なんかあるものか!
「コイツからの手紙は、必ず私に届ける事!モア・リ…。」
あれっ…コレなんて読めばいいんだ⁈
リシャル…違うな、リィシャルかな…?
「どうかされました?ディアリェル?」
えぇぇい!もうっコノ読み方で良いだろう!
「コイツの手紙だ、モア・リィシャル。
頼んだぞ、ゲラン。」
「任せて下さい!ディアリェル様!!」
よし、手紙の仲介役はバッチリだ。
後は、とドコを探らせるかだ。
ココは大事だぞ…亡くなったオルフェスタ様はブル・メルのモン・プチ、血族は全てロヮイェ派だ。シェルリィゼ様は、ジュメであらせるからデマレ側は無いだろ?
と、すると。えぇとラィル・ノゥジェル…オフェルスタ…。
コノ、ノゥジェルドには薄黒い噂が…とりあえずココから探らせみるか…!