傘を持たない勇気
「雨の日に、傘を持たないで外に出よう」と思えるきっかけになる
家の近所を歩いていると、突然雨が降ってきた。
確かに曇ってはいたが、こんなに急に降り出すなんて思ってもいなかった。
周りの人も同じことを思っていただろう。
急な雨に、小走りの人や、雨が当たらない場所を探している人もいる。
しかし、驚いたことに普通に歩いている人がいる。
傘を持っているのだ。
天気予報をあらかじめ確認していたのだろう。
ただ、うらやましいと思う反面、何かさみしい気持ちになる。
天気が悪い日に、外に出る用事がある場合、傘を持って行くか行かないか迷う。
学校の遠足などでも、必ず持ち物に雨具と書いてはいるが、明日の天気次第では持って行かないかない。
もし雨具を持っていかず、当日雨が降らなければ、持って行かないで正解である。
しかし、当日雨が降ってきて、雨具がなかったら、ひどい目に遭ってしまう。
友達が予備の傘を貸してくれるかもしれないが、それでも他人に迷惑をかけてしまう。
そのため、とりあえず雨具を持って行くか、できるだけ軽くてかさばらない折り畳み傘を持って行く。
外に出るという行為は、人生において挑戦することと言い換えることができると思う。
家にいれば比較的安全で、人目を気にしないで、ゆっくりしていられる。
しかし、一度外に出てしまえば、人間関係や仕事でストレスがたまる。
また、交通事故などの危険だって出てくる。
けれども、そんなストレスや交通事故の危険を恐れていては生活できない。
これらを理由に、「外へ出る」と人生における「挑戦する」は、様々な困難に立ち向かうということで同じと考える。
そこで以下の場合を考えてほしい。
玄関を出ると天気が悪く、今にも雨が降りそうな天気だとする。
もしそんな時、あなたなら傘を持って行くだろうか。
もちろん、近所のコンビニへ行く程度なら、持って行かないかもしれない。
しかし、あなたの好きなアーティストのライブなどの場合をどうだろう。
ライブのために予定を開けたし、この日のために仕事を頑張った。
しかし、機動力を求められるライブにおいて傘などの雨具は、たいへん邪魔である。
もう一度問う。
あなたなら傘を持って行くだろうか。
前置きが長くなったが、私の言いたいことは一つである。
「あなたが挑戦しようとするとき(外へ出ようとするとき)、周りの人の意見や失敗したらどうしようという心配(傘)などを気にしてはいけない」ということである。
誰しも挑戦するとき、これから歩む道の天気は決して良くない。
もしかしたら、失敗してずぶ濡れになるかもしれない。
他人にも迷惑をかけるかもしれない。
しかし、成功すれば、その日が人生の転機になるかもしれない。
ライブの話はただの例だ。
傘を持って行くか行かないかは、ただの賭けでしかない。
しかし、「傘」という挑戦しない言い訳を捨てることが大切だと感じる。
あなたの人生の天気が悪くても、挑戦しようと決心したのなら、傘を持たずに外へ出る勇気を持とう。
失敗してずぶ濡れになっても、どうせ時間が経てば乾くのだから。
前書きの意味が分かりましたか?