強奪能力を手に入れた僕のスクールライフ!
二人の友人から一つずつお題をもらって書きました。「ラブコメ」「能力《強奪》」ってなかなかだな。
落書きですので期待せずどうぞ
諸君!転生は好きかね!僕は好きだ!
異世界転生でも歴史変換転生も逆行転生も好きだ!
ところで僕は転生者な訳だが現代世界に転生していた!それもただの現代じゃない!異能力世界への転生なのだ!赤ん坊の時に真面目なニュースや討論番組でなんども異能力と言う言葉がでてきていたことで気づくことがてきたのだ!
そして、僕の能力は《強奪》、相手と親しくなった状態で握手やバグをそれなりに長い間することで相手の能力を奪える、まさしく悪役で裏切り者ポジのような能力である。使いにくいが強い能力だろう。しかし!現実は甘くなかった。
まず、世界中の人が能力者と言うわけではなかったということ。比率は年々増加しているらしくあと130年もすれば世界中の小学生ほどの年齢の子供は能力者になるらしいがそのころには老衰で死んでいる。いまは学年に6、7人いるくらいだろうか。能力を奪える量が少ないのはあまりよろしくない。
しかし、よろしくないのはもっと大きな問題があったためだ。ここまでの話の流れをぶち壊すような大きな問題である。
それは、、
「どうして、スーパーや100均の便利アイテムみたいな能力しか持ってないんだよ!」
、、、ということ。
なんでも昔の人々はすごかったらしい。割合は国に2、3人くらいだったらしいけれどダイナマイトを上回る爆発や空を自由自在に飛び回る翼、怪我や病気を一瞬でなおす回復能力などその時代に生まれていれば《強奪》の能力だって素晴らしく輝いていたはずなのに!
しかし、科学が発展し平和になった今、人間が必要としたのは生活力だったのだ。割り箸をきれいに割り、ポケットティッシュを手から生み出し、足で米粒に字を書く。そんな能力にいったいどれ程の意味があるのか。平和な日本にいる限り異能力バトル漫画のような日常は絶対にやってこないだろう。
、、、三つ目のやつは特技じゃないか?異能力関係ないだろ、絶対。
まぁ、そんなことはともかくしょうもない能力をとってもばれたときに人間関係が拗れるだけだろうし、そもそも、ほとんど能力者と人付き合いすることもないので使う必要もない。
そのうえ、基本能力者は自分が異能をもってることを明かさない。そりゃそうだ、だって100均の便利アイテムだもの。調理実習の時にエッグスライサーの能力を持ったやつが輝いてたくらいだった。
そんなこんなで、ほとんど前世と変わらない生活で高校入学まで来てしまった僕だが、やはりそこは転生者二度目の人生らしくそれなりに頭のいい学校に入ることができた。今日は晴れやかな春風と共に入学式なのだ。
意気揚々と登校路を歩いていくと角から気配を感じた!軽やかに身を捩り一歩足を強く踏み出して突っ込んでくる何かを回h、、、「いっけなーい、遅刻遅刻!」、するのを強引にやめその場に留まる!容赦ない激突が僕の身を襲う!両者尻餅をついtカーンカーン!おっとここでゴングがなった!試合終了です!
と、脳内で考えつつ相手を見やるここまでベタなテンプレなら相手はきっとかわいいはず!
そこにいたのは紛れもない美少女、ゲームに出てきそうなキューティクルの入ったピンク髪はこの世界ではそう珍しくはない。そしてここで一言「すみません!大丈夫ですk、、『ぶつかっちゃってごめんなさい!急いでるので!』あ、、はい、大丈夫です。すみません、、」美少女は駆けていってしまった。
うん、、まぁ、リアルってコンナモンだよネ!
そうしてその後さしあたりなく登校して入学式を済ませた僕は高校生活最初のホームルームをこなし、自己紹介に入ったその時教室のドアからピンク髪の美少女が入ってきた!「すみません!道に迷いました!」え?朝からずっと迷ってたのこの子?あそこから?とか思いつつ教師にしかられ席に着こうとする彼女と目があったハッとした目をしつつも教師にせっつかれ椅子に座る彼女。自分の自己紹介を終え彼女の手番がやってきた。
「はじめまして。初日から遅刻しちゃいましたが斎藤です。わたしはちょっとした異能力で《ラブコメの主人公化能力》をもっています。高校生活は大変になると思いますが、よろしくおねがいします!」
そのとき、僕に衝撃が走った。登校時のあれは間違いなくフラグがたっている!しかし、それ自体はまだ問題ない。しかし、問題はそこじゃない!仮にだが僕も登場人物になっていた場合、接触する可能性が増える!親しくなって体育祭でフォークダンスの相手にでもなってみろ!間違いなく能力を奪ってしまう!女子のラブコメはまだいい!しかし、男が主人公の場合は間違いなくロクな目に遭わない。つまるところ、リア充よ氏ね!といわんばかりのひどい目に遭うのが常なのだ。ふと、彼女と目があった瞬間背景はほんのりピンクへと変わる!冗談じゃないぞ!下手したら死ぬような暴力なんぞ受けてたまるか!
これは、ラブコメとしか言い様のない高校生活の中でなんとか無事にヒロインから逃げようとする僕のお話なのかもしれない!