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部屋の前までの歩き道

マリアさん?が指を鳴らした瞬間、あっという間に宮殿みたいな建物の中に移動した。

『部屋まで少し歩くからついてきて。』

マリアさんはスタスタと歩き始め、そのすぐ後ろを私たち3人は一緒についていった。

...場違い感が半端ないな...と心の中で思いつつマリアさんに質問した。

「あのーマリアさんは私のお母さんってどういうことですか?」

『...まぁそこ気になるよね〜。そうだよ!って言いたいところなんだけど、私はあなたの母親の妹。残念だけどあなたの本当の母親ではないの...。あなたの本当の母親は...あなたが幼い時に亡くなったわ...』

そう言ってマリアさんは今にも泣きそうに微笑んだ。その横顔は見とれてしまうほど綺麗で、儚く、そして強さも感じた。


「...マリアおば様...?」

ポロっとそんな言葉がでた。完全に無意識だった。

『...!』

「ごめんなさい!なんかついポロっと出てしまって...」

『懐かしいわ...その呼び方』


そう言ってマリアさんはふんわりと微笑んだ。


「...良かった。笑顔に戻って」

そう言って私も笑うとマリアさんは目を見開きそして部屋の前に止まった。すると、私に優しい眼差しを向け、頭をそっと撫でる。

なんだか懐かしい...。


『あなたは私たちの光と希望よ...このその笑顔に何度救われたか...』


そう言ってまた泣きそうな顔になる。


「うーん...私の笑顔なんかで救われるならずっと笑いますよ?キモイって言われようが!」


そう言って私はドヤ顔で親指を立てた。


『...ぷっ...あははは!それは頼もしいね!』


そういってマリアさんはお腹を抱えて笑い、そしてドアをゆっくり開いた。





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