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文書
カグヤ姫は月には帰りたくありませんでした。
だって、月に都はあるけれど空はありません。
上に星があるけれど何処にも金平糖はありません。
時はいつまでも停止したまま動き出すこともありません。
不老の不死を享受した代償に彼らは子どもを育てることも出来なくなりました。
ただ、愛を呟いていたのですがついにはその文化も枯れてしまいました。
カグヤ姫は、赤子でした。
そして、何千年も前から保管されていました。
ただ、1人寂しかったのです。
そして、ついに月から逃げ出し成長しました。
けれども、産まれてからも1人でした。
まだ、自分と同じように子供たちは保管されていました。
そして、自分の体が子供を生むことができない身体であったことも彼女にはわかっていました。
そして、彼女は子どもを地球へと何度も送り出しました。




