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2015年/短編まとめ

夜の闇と溶け合って

作者: 文崎 美生

堕天堕落自堕落。

兎にも角にも落ちて行く堕ちて行く。


パカリ、と目を覚ます深夜二時。

目の縁には涙が溜まっていて、乾燥しているのか口を開けて寝ていたのか知らないけれど喉が渇いた。

頭はスッキリしていて目が冴えている。

これはもうしばらく眠れないな、と直感で感じ取ってベッドから起き上がった。


キシッ、とベッドのスプリングが鳴って静まる。

夜は好き。

深夜はもっと好き。

静かで小さな音すら響くこの感じ。

空気が澄んでいるような気すらするのだ。


寝間着のままリビングへと降りて行って、冷蔵庫から自分用の小さなペットボトルを取り出す。

新発売が好き。

新しいものは気になる。

特に自分のお腹に入るもの。


カシュッ、とキャップの開く音が響いてドキドキした。

いけないことをしてるみたいな気分。

新発売の蛍光色の炭酸を煽れば、何とも言えない足が口と喉いっぱいに広がる。

甘い、ドロっとしてる気がする、別に不味くはない。

だからと言って当たりだとも思えないけど。


特に好きだって訳じゃなく、当たりだって訳でもない新発売の炭酸で喉を潤しながら、部屋に戻るべく廊下へ出た。

まだ二時を回って少ししか経っていない。

何をするべきか、何をしようか。


どうせ朝方まで眠れないんだ。

こんな風に目が覚めた時はいつもそう。

朝方まで眠れなくて、朝方に眠って、起きるのはお昼頃。

学校は別に行かなくてもいいし、留年するなら辞める覚悟も出来ている。


ギシギシと音を立てる階段を登りながら、今日は何をして睡魔を待とうかなと考えた。

片手には蛍光色の炭酸。

部屋に戻れば本もゲームもある。

今日は積みゲーを消化するべきだろうか。


別に昼夜逆転しているわけじゃなくて、ふとした瞬間に目が覚めるだけ。

何か怖い夢を見たとかそんなものでもなくて、何となく目が覚めて眠気が消える。

眠たいはずなのに寝れなくて、最初の頃こそ焦ったけれどもう諦めた。


静かな部屋の中にガチャガチャと、私がゲームを引っ張り出す音だけが響く。

真面目に病院に行って相談するべきかなぁ、でも病院嫌いなんだよなぁ、なんて考えていたけれど、ゲームを点ければそんな考えは吹っ飛ぶ。


空が白むまで、私の意識が飛ぶまでゲームの画面を見つめる目が閉じられることはない。

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