記憶
今回は恵美ちゃんの過去になります(´ー`*)
あの男は何を言ったのでしょうか…(òωó)
確かあれは小学生になる少し前のことだ。珍しく家にいた父に呼び出されて…。
*恵美 6歳当時*
「お父様?恵美に用事?」
「あぁ恵美。来たか。よく聞くんだよ。恵美には婚約者が10人いるんだ。誰と結婚するかは決めかねているんだがね。」
「こんやくしゃ?恵美、けっこんするの?」
お父様、何だかうれしそう?どうしてかな?
「そうだよ。まだ先の話だがね。皆大きな財閥の御曹子なんだ。だから、恵美の婚約は"菅野"にとっても大事なことなんだよ。」
「"菅野"のため?うん、わかった!恵美、がんばっていいお嫁さんになる!」
「はは。頼もしいな、恵美は。さぁ、もう寝なさい。」
「うん!おやすみなさい!」
自分の部屋に戻って直ぐにベッドに飛んだ。
…本当は知ってる。父は私のことを役に立つ駒程度にしか見ていないことを。
あの人には悪いけど、私は好きでもない人と結婚する気なんてない。成人したら直ぐにこんなつまらない家を出るんだから。
「あんな男に利用されるなんて真っ平ごめんよ。」
*恵美 現在*
私はこの世界の秘密を知った日に、今までの記憶を失った。まさかこんな形で思い出すとは思っていなかったけど…。
それともう1つ、どうやら前世の私は隠しキャラを出す前に死んでしまったらしい。あの関西人のことを知らなかった原因はそれだろう。
あの男との接触で記憶を取り戻したことにより、改めて"美形には関わらない"と決意した。
生徒会役員は5人、風紀委員は香川を含むと4人。恐らく彼等は私の婚約者だ。関わらないのが一番。
そしてもう一人は…。
『俺は"香川優一"。恵美の婚約者だよ。』
あの綺麗すぎる男だだろう。
"2人の香川優一" "婚約者"
5度目のループでは大きすぎる悩みが2つもできてしまった。どうかまき込まれませんように…。
恵美ちゃんは小さい時から男前でした←
しかし最後はヘタレ発言で締めるという…。
W香川については今後迫っていきたいと思います(*`∀´*)