プロローグ
-2010年9月-
15人の越冬隊が過ごすアメリカの南極観測隊基地より異常事態の通告が発令される。
-2011年1月-
次年の越冬隊が到着、
異常事態を通告した15人全員の変形死体が発見される。
-2011年3月-
アメリカ国家命令により比較的損傷が少ないジョン・ホッパー医師の遺体を残し、
他14人の変形死体が焼却処分される。
-2011年7月
冷凍保存されていたジョン・ホッパー医師の遺体の解剖がニューヨークで始まる。
しかしこの怪事件の原因を突き止められず、
この事件は国家機密に。
ホッパー医師の遺体の永久に冷凍保存される事が決まる。
-2023年1月-
アラブの反政府集団“ダッブール”が大陸間弾道ミサイルをアメリカのワシントン州に2機発射。
これによりカリフォルニア州が首都となり、
アラブ諸国とアメリカの間で戦争の危機が始まる。
-2025年1月-
北朝鮮よりアメリカに向け核ミサイルが発射される。
撃墜に成功するがその破壊力によりアメリカ東部が壊滅する。
シルヴェスター・R・バルボア大統領はアラブ諸国を含めたアジア敵対国へ全面戦争を宣言。
アメリカが北朝鮮に向け核ミサイルを発射。
ピョンヤンが壊滅。
-2025年9月-
“ダッブール”がカリフォルニア州で大規模テロを強行し10万人が死亡。
世界的な戦争が発生する。
-2029冬-
核被害を恐れた日本が太平洋上近海に超巨大人工都市“メトロポリス”の建設を始める。
-2033年8月-
アメリカの同盟国であるイギリス、フランス、イタリアの軍が次々と降参、
事実上アメリカの敗戦となり全世界がアラブ、朝鮮民族の領土となる。
-2034年-
同盟国のレジスタンス組織がニューヨークで眼球が破裂し背骨が飛び出ながらも生きる中年男性を発見する。
しかしその男は間もなく死亡し死体はドイツへ送られる。
-2035年6月-
ドイツのロベルト・フレキスナー教授がこの遺体からエボラ出血熱とよく似た新型ウィルス“T-OB(通称:血の涙)”を発見し培養に成功。
レジスタンス組織は細菌兵器の開発としてネズミで動物実験を開始する。
感染症の被害のようになる事を実証する。
-2035年8月-
動物実験に使われたネズミが中型犬のサイズに巨大化、
実験員達を襲い始める。
危険を感じたフレキスナー教授は研究所と資料と共に焼身自殺をする。
-2035年10月-
レジスタンス組織の1人、ジェームズ・コナーが実験当初の資料のコピーと培養された“T-OB”を発見。
“T-OB”のミサイルを開発し敵対国へ発射。
敵対国は壊滅する。
-2036年2月-
ジェームズ・コナーがレジスタンス組織の指揮者、イアン・マッカーシーを殺害。
ジェームズ・コナーはその場で射殺されるが、
その事件に続き次々と殺人が発生。
内部の混乱によりレジスタンス組織が壊滅する。
また敵対国でも同様の被害が発生、
世界中で多くの難民が生まれる。
-2036年5月-
それらすべての原因が“T-OB”である事が新たな実験により解明する。
しかし感染ルートを解明出来ず、
ワクチンや予防薬も完成させられないため、
唯一戦争の被害が無く感染情報の無い完成直前の“メトロポリス”に多くの難民が駆け込み始める…