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9 アンビバレンツな反応と感想(1)

※ 今回は自作語りがメインです。必要のない方、興味のない方はスルーしてください。

 改稿するにあたって改変すべきか悩んだ点として、主人公の性別の問題があります。


 主人公のクリスは男の子のような一人称で服装です。

 守ってくれる大人のいない場所で危険を避けるための知恵、という説明を作中ではしています。それとは別に、番外編でクリスの性別を開示して、それまで読者が想定して読んでいたストーリーラインを一部ひっくり返し、クリスの初恋の物語としての構造を改めて浮かび上がらせるという作者の思惑もありました。

 番外編で「やられた!」と読者に言わせるために伏線を張り巡らせてあったつもりでしたが、気付いた方は少なかったようです。そのため、読者の中にはこれをアンフェアと感じた方もいらしたらしく、「不愉快」との感想を目にしました。

 クリスとユージンでトーマスを取り合うというBL的三角関係を希望して、「番外編のオチはないほうがよい」と言ってのけた友人もいましたが、そういう腐った意見はともかく。

「そもそもクリスが女の子である必要も(読者にとっては)ないし、そのことによって不必要に読者を混乱させるのはよくない」という真面目なご指摘もいただきました。

 作者としてはクリスは女の子として造形したつもりでしたが、「クリスは男の子の性格であるから、実は女の子というオチには無理がある」というご意見もありました。

 一方、「最初から女の子のつもりで読んでいた」「男の子にしては違和感があると思っていた。女の子だというので納得できた」というご意見もありました。

 「緑の冠」はクリスが男の子でも成立しうる話です。

 クリスが男の子のような服装や外見をしているのは、生まれ育った治安の悪い街で自分の身を守るためという理由を提示してありますが、改めて考えたら、それが一番の理由ではないような気がしてきました。それで、説得力に欠けてしまったのかもしれません。

 身を守るためという実用的な理由の他に、クリスは積極的な意味で男の子になりたかった、というより女の子でいたくなかったのでしょう。

 女性として一番身近なモデルとなるはずの母親がどうしようもない女で、そんな風にはなりたくないと思っていても、彼女の血をひいている限り、そして生まれ育った街にいる限り、その運命から自分は逃れることができないんじゃないかという恐怖が、主人公にはあります。同時に、自分が男の子だったらもっと母親にも優しくできて、上手くやっていけたんじゃないかという後ろめたさもある。

 特に、母親のような、ネガティブな意味で女性的な女にはなりたくないという恐怖は強かったはずです。だから、女(の子)らしい服装やふるまいを拒否する。こちらの理由のほうが説得力があるような気がします。

 このあたりをもっとちゃんと盛り込めたらよかったかのもしれません。

 ここも今後の改善点としたいです。


 それから前回で述べました通り、クリスが女の子であることによってユージンとトーマスの関係は完全なものになります。クリスが男の子だったらこのように上手くはおさまらないので、やはり女の子で正解なのだと改めて思いました。

※「緑の冠」の改稿にあたってアドバイスなどありましたら、遠慮なくお聞かせください。参考にさせていただきます。

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