11 アンビバレンツな反応と感想(3)
相反する反応や意見、感想などをいただいたとき、作者はどうすればよいのでしょうか?
それらをどう作品に反映させていけばよいのでしょうか?
まずは、自分がどういう読者層を狙っていたのか(性別、年齢など)を再確認するのがよいと思います。
ネットでは年齢性別不詳のこともありますが、できる場合は、その感想をくださった方が、どういう年齢・性別の層にあてはまるかを考えます。テレビの視聴者を年齢性別で分けるF1とかM1ありますが、そういう感じで。
それは、その方が自分の想定した読者層から外れていたら、参考にしないというのではありません。その層の読者はどういうことにどういう反応をするのか参考にするのです。わからない場合は、文章、語り口から推測し分析する。
これも、立派な創作修行ではないでしょうか。
世の中には、いわゆる荒らし的な感想を残す人もいますね。
最初そういう書き込みを見たときは、落ち込んだり、腹立たしく思えたりするかもしれません。
そういう人もじっくり分析させていただきましょう。
なぜそんな行動をとるのか、どんな人格なのか、知識レベルはどの程度なのか。
それを自分の創作活動に生かしましょう。
余談ですが、嫌なこと悲しいこと辛いことがあったときには「ネタになる」。その程度がひどければひどいほど「これはネタになる」。こういう発想の転換で人生の困難を乗り越えていきたいものです。
話が逸れてしまいましたが、自分の書くものに対して、読む人がどんなことを感じるか、考えるか。ある程度の予測をもって執筆にはあたることは、必要だと思います。
そうでなければ、読者の反応を見越してストーリーを展開し、伏線を張り巡らせることは難しくなるからです。
同時に、どういう年齢や性別の人がどんなときにどんな反応をするか洞察した結果は、キャラクタ造形として作品にも生かせますし、それによってリアリティも出るのではないでしょうか。
あるいは、女性向けの作品だからといって、登場人物のすべてが女性にしか共感されないタイプというのももったいない話です。
譲れない場合を除いては、読んだ男性読者から「こいつは友だちにしたい」とか「この子は彼女にしたい」と思えるようなキャラを出すと、作品自体も幅が広がり、面白くなるのではないかと思います。
次によりよい作品を作るためにも、いただいた感想にはじっくり目を通し、自作と読者の分析に励んでいきたいですね。
参考サイト:Quick Order「テレビ業界専門用語辞典」より転載
http://www.quickorder.jp/yogojiten/
F1 視聴率の集計区分の一つ。女性の20歳から34歳。男性の同年齢層は「M1」。
F2 視聴率の集計区分の一つ。女性の35歳から49歳。男性の同年齢層は「M2」。
F3 視聴率の集計区分の一つ。女性の50歳以上。男性の同年齢層は「M3」。
ちなみに、それ以外は「ティーン層」になるそうです。