表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デバッグ・ザ・ワールド ―空っぽ(null)の蜘蛛と、五月蝿い世界の調律法―  作者: 白山月


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/9

エピローグ:調律された世界

数ヶ月後。アップデートされた『アステリズム』の広場の片隅に、一人、地味な鉄の鎧に身を包んだ騎士がいた。彼はかつての輝きを失っていたが、初心者の無料ユーザーに丁寧に道を教え、不具合を見つけては匿名で詳細なレポートを送っていた。

(……私はただ、この場所を愛していただけだったんだ)

 歪んだ愛を捨て、彼は今、一人のプレイヤーとしてこの世界に溶け込んでいた。


現実のオフィスで、岳は届いたばかりの匿名レポートを眺めていた。

「……ふん。相変わらず、嫌味なほど完璧なロジックだな」

「どないしはりました? ガクチー」

 コーヒーを淹れていた一ノ瀬が覗き込む。


「……以前よりもずっと、いいコードを書くようになった奴からだ」

 岳は微笑み、キーボードを叩いた。都会の雑踏は相変わらず騒がしいが、今の岳には、それが世界を動かす愛おしい旋律の一部に聞こえていた。


(完)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ