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デバッグ・ザ・ワールド ―空っぽ(null)の蜘蛛と、五月蝿い世界の調律法―  作者: 白山月


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第5話:聖域の剥落(はくらく)

ゼノスが逃げ去った直後、時計塔の空気が一変した。天井に真っ赤なデジタル・グリッドが走り、空間そのものが「侵食」され始める。

「あかん、あいつ本気やわ。……ガクチー、ここ、運営から『立ち入り禁止区域』に指定されましたえ。あと数分で、エリア内のオブジェクトは強制消去デリートどす」

 リセがヘッドフォンを強く押し当て、苦々しく吐き捨てた。ゼノスは力で勝てないと悟るや否や、権限を悪用して「戦場そのものを消す」という暴挙に出たのだ。


「……どこへ行けばいい。この世界に、あの五月蝿い連中の手が届かない場所なんてあるのか」

「一つだけ、ありますわ。運営さえも『空っぽ(null)』のまま放置した、地図の書き込まれてへん場所。……世界の果て、未定義領域ヌル・ドメインどす」


二人は崩落し始めた時計塔を背に、音のない「世界の果て」を目指して駆け出した。背後では、ヌルチーが愛した場所が赤いノイズに飲み込まれ、完全に消失していった。

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