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デバッグ・ザ・ワールド ―空っぽ(null)の蜘蛛と、五月蝿い世界の調律法―  作者: 白山月


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第4話:不協和音の解体

ゼノスが放つ『審判の光』。それは他者のデータを強引に上書きする、粗悪なノイズの塊だった。

「ガクチー、そのまま真っ直ぐ! あの方の盾、実は『共振』に弱いんどすえ」

 リセのナビゲートを受け、岳は槍の振動をゼノスの盾の周波数に合わせた。


パリン、とガラスが砕けるような音が響き、ゼノスの絶対防御が解体される。

「なっ……!? 私の『審判』を相殺しただと!?」

「相殺じゃない。デバッグしてやったんだよ」

 岳の槍がゼノスの胸を貫き、彼を瓦礫へと叩きつけた。ゼノスは負け惜しみを叫びながら逃走したが、彼の「王国」には確かな亀裂が入っていた。

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