4/9
第4話:不協和音の解体
ゼノスが放つ『審判の光』。それは他者のデータを強引に上書きする、粗悪なノイズの塊だった。
「ガクチー、そのまま真っ直ぐ! あの方の盾、実は『共振』に弱いんどすえ」
リセのナビゲートを受け、岳は槍の振動をゼノスの盾の周波数に合わせた。
パリン、とガラスが砕けるような音が響き、ゼノスの絶対防御が解体される。
「なっ……!? 私の『審判』を相殺しただと!?」
「相殺じゃない。デバッグしてやったんだよ」
岳の槍がゼノスの胸を貫き、彼を瓦礫へと叩きつけた。ゼノスは負け惜しみを叫びながら逃走したが、彼の「王国」には確かな亀裂が入っていた。




