結婚するって、ホントウですかっ!!
さっき紅白でaespa見ましたけど、わざわざ他国から呼ぶほどのアーティストかなあと。思いました。お好きな方にはごめんなさいです。なんかK-Popってあんまり区別つかなくってさあ。確かにダンスはきれいなんだけどね。多文化共生みたいなのを謳って呼ぶんなら、スペインとか南アフリカとかの歌手の方とか呼ぶってのはどうなのかなあ? 視聴率関係ないしな。
自分としては次のアイナ・ジ・エンドが見たくて見たんだけど、どうせ炎上覚悟でやるなら、HYASHIで良かったンじゃね。 と思ったのでした。
「あー、もうー、疲れちまったあ。」
フカフカのレザーソファーにアレンは体を投げ出して言った。
ここはシスの街のギルド本部。
そのギルド長ブルーノの執務室である。
ブルーノはアレンの行儀悪さに眉を少し顰めただけで、何事もなかったようにアレンにねぎらいの言葉をかけた。
「今回の事はご苦労だった。こちらとしても当初の目論見が甘かったことを痛感させられたよ。将来有望だった<蒼い牙>を失った事は、我々にとっても大きな痛手だ。」
キチンと座りなおしたアレンはブルーノをマジマジと見た。
(どこかオッサンに似てるな。)
かつて王立軍第1兵団の団長を務めていたというブルーノは筋肉質の巨漢である。確かにその肉体の印象はメギドに似ているが、大きく違うのは顔中黒い髭で覆われ、長髪をきちんと頭の後ろで団子状にまとめたオールバックの姿である。ただ、額から左の眉にかけて大きな傷跡が残っている。噂によると、第4次バロジア侵攻の際に負った傷を、失敗した自分の戒めとして残しているのだという。
「疲れているところを申し訳ないが、君で最後だ。当時の状況を詳しく報告してもらおう。」
ブルーノは書記をしているザルツに目配せをした。
ザルツはペンをとり、「いつでもどうぞ」と言うようにアレンを見た。
アレンは正面のブルーノを見据えると
「・・・・分かりました。話しますが、その前に教えて欲しい。あのオッサンは何者なんだ?」
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【エリザベスの証言】
あたしはさあ、パーティーの中でも一番目がいいのね。だから多少薄暗くてもあの時の事はしっかりと見えてたの。
オッサンはねえ、かなり遠くまで離れて行ったわ。
そうねえ・・200・・・300は離れたかな・・。灯りの魔法の灯りが小さくオッサンを照らしていたの。オッサンの周りにはブンブンとあの虫たちが纏わりついていたみたい。それでね、一度ブンって鉄の棒を振り回したんだ。
きっと、何匹かの虫がそれでやられたんだと思う。あっという間にオッサンは蚊柱の渦みたいなのに包まれちまったんだ。でも、それでもオッサンは生きていたの、だって立ってたんだもん。
その時思ったんだ。『ああ・・来るな・・・』って。
ギャリックの最後の魔法は自爆するんだよね。オッサンは虫を集めるだけ集めて自爆するつもりなんだって。だから離れて遠くへ行ったんだって。そう思ったんだ。
・・・だけど違った。
灯りの魔法の球が何だか青白く変わって激しい光を放ち始めたんだ。
それはとっても明るくて、広場全体がはっきり見えるほどの明るさになったの。
そしたらさあ、なんだか急に暑くなって、オッサンの周りが陽炎のように揺らいでいたんだ。
オッサンの周りに煙が立ち上って、セーフテントのランプがジリジリと溶け始めたんだ。気が付いたら灯りの魔法の球が巨大な太陽みたいになって何も見えなくなったの。暴風のような風があたり一面を吹き飛ばす勢いで荒れ狂って、2個目のセーフテントも砕け散ちまった。
ホント、マジ、驚いた。
ほんの一瞬のことだったけど、その光はすぐに消えて、辺りは真っ暗闇になったんだ。
気が付くと、ぼんやりと小さな明かりに照らし出されたオッサンがあたしらの目の前に立ってた。
あたしたちがは何が起こったのか分からなくてオッサンをボーっと見てたんだ。
そしたらオッサンはしゃがみこんで、あたしの前髪を触ったんだよ。
「悪かったなあ、小娘。前髪がチリチリになっちまった。」
とか!
言って!!
大笑いしやがったんだ!
あのオッサンはーっ!!!!
【シャールの証言】
俺が一番驚いたのは、何だと思う?
そりゃあ、あの高熱の魔法も驚いたし、その中で生きて生還して、平気な顔してるオッサンにも驚いた。
実際、みんなオッサンが死んじまったと思ってたからな。
だけどよ。オッサンは否定してたんだ。
みんなは強がりっつーか、俺らを安心させるために言ったんだろう。と思ってた。けどさ、俺は何となく「本気だな、オッサン。」って思ってた。だから生きて帰ってきたことには、正直それほど驚かなかったんだ。
そういや、あれにも驚いたな。
メラーアベイユを全滅させて、14階層から逃げる途中、オッサンと俺は交代でソナタを担いでいたんだが・・オッサンとは思えねえ持久力でさ。
俺がバテそうになると『代わるぞ、大将。』ってしょっちゅうソナタを担いでたんだ。しかもあの鎧着けたままだぜ。しかも木の杖ならまだ分かるけど。長い鉄の杖を二つ持って、なんか登山でもするようにニコニコしてやがるんだ。
絶対何かあるなって思ってさ。オッサンに聞いてみたんだ。『その鎧、本当は見せかけじゃないのか?』ってさ。そうしたら、小手を外して渡してくれたんだけど、これがホントに”鉄”。しかもなーんの魔法処理も無く、ただの”鉄の鎧”信じられんかったわ。
そ・・・
*********
その時ドアをノックする音が聞こえた。
「あの、事情聴取中に申し訳ありません。鑑定士のボードウィンさんが、至急お耳に入れたいことがあると・・。」
ブルーノはシャールの言葉を手で制止した。
「すまんが、ちょっと待っててくれ。」
ブルーノがドアの外に消えてしばらくすると、ガタンとドアの外で大きな物音がした。
しばらくしてドアが開くと、ブルーノがヨロヨロと戻ってきた。
額にじんわりと汗を掻き、どこか上の空のような表情だった。
「済まなかったな。続けてくれ・・・。」
そう言うと、ブルーノはソファーに深く腰を沈めた。
*********
えーーと。
何、言おうとしてたんだっけ・・・ああ、そうそう。俺が一番驚いたこと。でしたね。ハハハ。
ところでギルド長。
あれって、何なんです?
オッサンはね、逃げる前に、腰のポシェットから、なんか一つ目の蛇みたいな道具を取り出したんだわ。『デビーちゃん。この大広間の魔石ぜーんぶだ。お願いな。」て言ったかと思ったら、その得体のしれない蛇みたいな奴は、口を大きく開けたかと思ったら、ものすごい勢いで空気を吸い込むんだぜ。なんか、ちっちゃくて分からんかったけど、メラーアベイユの魔石だけを一気に吸い込ませちまったみたいなんだなあ。
ねえ、ギルド長。
あれって、妖精かなんかですか? それとも魔道具?
魔道具だったら、どこで買えるンすか?
【サブリナの証言】
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
どうして、私がリズとシャールの後なんですか、ギルド長!
もし私が最初なら、魔術師としての”メギドおじ様”の凄さを、それはもう完璧にお話し申し上げてたでしょうに。
おじ様は完璧です。
あのような完璧な魔術師は今まで見たことがありません。
黒魔術師としても、赤魔術師としても、あれほど洗練された驚異の魔法を縦横無尽に繰り広げる魔術師なんかこの世界にいません。それになんといってもあの魔力量。ふつうの魔術師100人いてもあの魔力量は超えられないのではないかしら・・・。
はっ!・・・治癒魔法は見せてもらえませんでしたが、もしかしたら治癒魔法も完璧なのでは・・・A級魔術師だからと言って、私は日々の研鑽を怠っていましたわ。
そうです。
魔術師にとって必要なのは日々の研究もさることながら、やはり体力なのですわ。おじ様はこうも言っておられました。
「健全な肉体に、健全な魔力は宿る。」と。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
こうしてはいられませんわね。私も明日から筋トレに励まなくては。
おじ様にご指導賜らなくては・・・。
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アレンの問いに、ブルーノは静かに目を伏せた。
「・・・あ~・・あのクソオヤジ・・。」
ぽつりと呟くブルーノの言葉にザルツが苦笑した。
「・・良いだろう。このまま何も言わずに帰したんじゃ、お前らが勝手に詮索するだろうからな。」
アレンは、ずいと身を乗り出した。
「だが、詳しいことは言えん。俺の過去を知ってるだろう。」
アレンはコクリと頷いた。
「あのクソ親父はな・・・・・国家機密だ! それ以上の事は言えん!」
「・・・・・。」(やっぱりか)
「それとだ。今回の事は他言無用だ。ミッション全般も、14階層を封印したことも、あのクソオヤジの事は特に、だ!!」
「わかりました。詮索はしませんし、仲間にもオッサンの事は他言無用だと釘を刺しておきます。」
そう言うと、アレンはギタンの死から今までの顛末を、簡潔に話し始めた。
「ご苦労だった。君の話は要点を得ていて実に分かりやすかったよ。」
その言葉を聞くと、アレンは席を立ち、ドアの方へと歩きかけた。
「待て、アレン。」
「まだ何か? 僕の報告はすでに終わってますよ。」
ブルーノはちょっと言いあぐねているようだったが・・・
「ひとつ頼みがあるんだ、アレン。」
と、悲壮な面持ちでアレンを見据えた。
「腹減ったナァ。」
天井を見つめてメギドが言った。
「子供か、オッサン。」
そう言うリズも退屈で時間を持て余している。
「おじ様。この後、みんなでお食事に参りますから、そこでたくさん召し上がってください。」
「オッサン。酒は飲めるんだろ。俺と飲み比べしねえか?」
「ン~ン。だなあ・・・。どーすっかなあ・・。」
「静かに待っていて下さい。もうすぐ終わりますから。」
受付嬢のセリーヌが書類と奮闘しながら静かな声で言った。
ギルドの受付はとっくに終わっているが、受付嬢の仕事はそれだけではない。冒険者の仕事の評価や支払いなどの金銭の授受が適正に行われているかなど、受付が終わってもやることはたくさんある。
しかもセリーヌは若いながらも有能で、冒険者たちからは”クールビューティー”との通り名までいただいている。若い男どもには憧れの女性なのだ。
すでに日は落ち、街の灯りが灯っている。
<紅の翼>の面々は最後の聴取に行ったアレンの帰りを待ちわびていたのである。特に最初に事情聴取を受けたメギドは延々と待たされる羽目になった訳なのだ。
メギドの腹の虫がぐ~~~っと鳴った。
ガチャリ。
「すまない。みんな待たせたな。」
「遅せ~よ。なんかあったのか、アレン。」
アレンは少しニヤついていた。
「喜べ。<紅の翼>はギルド専属になった。」
「ええーーーっ!」
専属とは、冒険者ギルド専属パーティーという意味である。
分かりにくいかとは思うが、冒険者登録してある者たちは、ギルドの仕事を請け負う権利を得る。そして、収得した魔石を公平に適正価格で買い取ってくれるのだ。だがそれだけである。ギルド加盟者という身分は事実上フリーランス。いつでも廃業できる代わりに、保証は何もない。
では、ギルド専属になるとはどういう事か?
ギルド専属になれば、ギルドの高額な仕事を優先的に割り振られる上に、達成時にはボーナスも出る。また、年に最低回数の仕事をこなせば、仕事が無くとも定額の保証も付く。保証で言えば、万一の場合は家族に見舞金まで出る。冒険者にとってはかなり優遇された立場であると言える。それ故に専属冒険者と言うのは少なく、通常であればS級以上の実力パーティーしかなれない。A級での専属は異例中の異例だった。
「ふ~~ん。良かったじゃねえか、兄ちゃん。」
メギドはニタニタと笑っていた。まるでこう
なるのが分かっていたかのような素振りである。
「オッサンには世話になった。」
「いや、こっちも楽しかったよ。」
メギドはソファーから立ち上がると、大きく伸びをした。
「オッサン・・いや、メギドさん。お願いがあります。僕らの仲間になりませんか? お願いします!」
アレンはまっすぐにメギドに向かって右手を差し出した。
メギドは困ったような顔をして頭を掻いた。
「ン~ン。申し出はありがたい。だけどな、お互いの事はまだよく知らないし、」
(それは女性に言うセリフじゃねえのか?)=リズ・シャール・サブリナ
「小娘にも言ったが、俺は一人が好きなんだ。悪いが、他を当たってくれや。」
アレン達<紅の翼。の一同は、残念そうに下を向いた。その時。
「終わったーーー! 行くよ、メギド!」
素早く机から飛び出し、コートに袖を通すと、セリーヌはメギドの左腕に絡みついた。
「今日はメギドのオゴリ、だからね!」
「ちっ! しょうがねえなあ。」
メギドとセリーヌは笑いながら、腕を組んでドアから消えていった・・・。
「ウソ・・・。」
「マジかよ・・・セリーヌちゃん・・。」
「・・これが、一番驚いた。」
三人の呆然と見送る姿に、サブリナが一言呟いた。
「そう言えば、セリーヌさん結婚の噂が出てましたわ。」
!!!!!!
三人は一斉にサブリナを見たのである。
毎週日曜に何とかアップ出来てたんですけど、今年で一つのエピソードを終わらせたくて、頑張って大晦日に書き上げました。
一応、2話までは続けるつもりで、現在は3話の出だし部分のイメージが湧き出つつあります。
とはいえ、主人公はトラブルに巻き込まれる宿命なのですが、正直3話のトラブルまでは思いついてません。さて、どうなることでしょうか?
結構わがままなオッサンかもしれませんけど、愛される昭和のオヤジ的なオッサンになってほしいと作者は願ってます。
ちなみにこの話は変化球にしちゃいました。本来ならエピソード1ならまともに書いた方がいいんだろうなーとは思ったんですけどネ。
楽しんでいただけたら幸いです。良かったらコメントください。
作者より ”良いお年を”




