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小説に役立つこと

小説の書き方

作者: 神奈いです

さて、ここでの小説とは「小説家になろう」に投稿されるようなものを想定しております。それ以外の小説はあっていいですし、否定しません。ざっとスクロールして「ああ、あれかー」って共感してもらえると嬉しいです。


1、小説の基本形


まず、「小説」とはなんぞや?それは人に語りたくなるような面白い主人公の話です。それを語りたいから文字に書いたものが小説です。で面白いというのは読者の感情が動くということです。でも感情を悪い方向にだけ動かすと読者が死に絶えます。マイナスからプラスへ大きく動かして終わると読者が喜びます。


ということを具体的に言いますと、小説は「ア)主人公が活躍して」「イ)主人公が成長して」「ウ)主人公が自分だけじゃなくて周りも変えて」「エ)ハッピーエンド」というのが基本形です。



一つずつ見ていきましょう。


ア)主人公が活躍する


当たり前ですよね。そのお話で一番活躍する人を主人公にしてそのキャラの活躍やカッコイイところを見せたいから書くのです。サブキャラが一番活躍してしまう?そっち主人公にして構成考え直した方がいいです。


イ)主人公が成長する


これはレベルを上げるとかいう話ではないです。完璧超人が主人公なら、デレたりして人間味を取り戻したりとかも含みます。失った大事なものを取り戻していくのもいいですよね。主人公が「すごい」方向にいろいろやっていくと読者がワクワクしていくと思います。


ウ)主人公が自分だけじゃなくて周りも変えて


主人公が成長するだけでは実は弱いです。その結果で周囲が喜んだり、変わったりするとさらに読者がワクワクしますね。RPGなんかでもレベルをあげて村人の反応が変わると嬉しいでしょう。主人公の変化、成長に対し、作品世界からきちんとフィードバックをしましょう。主人公すごいだけでなく、文化がこう変わった、生活がこう変わった、経済がこう変わった、世界がこう変わった。いい方向にこうなった。となるとスケールが大きくなって読者がワクワクします。そうしないといくら成長してもただのレベルアップ日記になります。



エ)ハッピーエンド

「ハッピーエンド」じゃない話いくらでもあるやん。って思ったでしょう。でもそれ読んで読者が喜びますか?いや、喜ぶ読者は居ます、でも大多数はやっぱりハッピーエンドがいいんです。


いくらでもあるのと「うまくできる」のは別なのです。上手くできる人たちは特殊な訓練を受けています。カラテです。バッドエンドのみを食べて生まれた生き物なのです。


あなたのアライメントが生まれつきのダークカオスなら問題ありませんが、ニュートラルからロウならおとなしくハッピーエンドを選択してください。



2、小説のテーマと題材


ア)テーマ


テーマと言ってもよく分かりませんが、「作者がこの作品で一番伝えたいこと」とかいう人もいますが、ちょっと違いますね。作者がどういう価値観をもっているか。に近いでしょうか。

「自由が一番大事だ」「悪を懲らしめ善を勧めるのが一番大事だ」「愛が一番大事だ」「人間は素晴らしい」「和解や相互理解が一番大事だ」と言うような感じですね。


これを一本決めておくと、例えば「自由」がテーマなら、敵は反自由で、束縛や隷属、支配と言ったことをしてくるわけです。主人公は自由をかかげて反抗、世界を解放して終わる。と言う風に話がスッキリするんですね。愛がテーマなら愛を疑ったり、愛で苦しんだりする困難を乗り越えて愛が成就したら終わりです。


テーマがないと、「なんかたくさん書いてあるけど、結局何がしたかったのか分からないな?」となります。いや、誰にも感情移入しない、何も答えを示さない群像劇というのもありますが、難易度が高いのでカラテが足りないならやめておきましょう。


イ)題材

一から小説を書くとして、題材が大事です。

世の中にはいろんな題材の小説がありますが、どれを書きたいですか?たくさんあって選べない。だから全部いれる。ありがちですが、まとめきれないことのほうが多いでしょう。まとめきれる人はこんな駄文読みません。


選ぶポイントですが、それはずばり、「あなたの一番好きなもの」です。あなたが今までの人生で一番時間をかけてきたことがいいでしょう。


今までの人生で時間をかけてきた題材ならば、今更調べなくても飲み会で初対面の人に3時間語り続けてウザがられるぐらいの持論や知識量があるはずです。それがオタクです。

だったらそれをそのまま小説に使えばいいじゃないですか。


なんか流行ってるみたいだから良く知らない分野をこれから勉強しようとかやっても付け焼刃を見抜かれるだけでしょう。まぁ、自分の好きなものを二つクロスとか、それを流行のフォーマットに乗せてみるとか、いろんな方法でアイデアを産むのはいいかと思います。



3、小説の構造


馬鹿かと思われるかもしれませんが。小説には「ア)始まり」「イ)転換点」「ウ)終わり」が必要です。これを逆に説明します。


ウ)終わり

その作品のテーマ、主人公の真の目的を達成してハッピーエンドになることです。ここを先にイメージしておくのをお勧めします。そうすればあとは目標に向かって進めていくだけなので伏線も貼りやすいです。


イ)転換点

主人公は偽の目的を達成しますが、真の目的がでてきて、どんでん返しがあります。主人公が目的だと思い込んでいることがテーマに反する行動になってしまったりして、本当に解決するためには次元転換が必要だと理解します。作中でいろんな矛盾があって、主人公は困るのですが、それをすべて解決し、テーマの実現に向かう起死回生の一手がやっと見えるのです。

ここからはお話が一気に加速して終わりまで一直線です。



ア)始まり

主人公の紹介、仲間の紹介、敵の紹介、最初の困難とどう対処していくか。これがテーマと題材に沿って展開されます。ここで極力早く最初の困難に立ち向かわせて主人公を活躍させて、次の展開を「読みたい」と思わせましょう。

あとよくあるのですが、説明しなきゃいけない、キャラを出さなきゃいけないからで、延々と世界や仲間の紹介が続くのは厳しいです。読者はおもしろいと感じるまではそんなに記憶力を使ってくださいません。



この3つがあれば、あとは話を盛り上げるエピソードを挟んでいけば大まかなお話は完成します。


Q:偉そうですが、あなたの小説は面白いんでしょうね?

A:人間、言ったことが完璧にできるなら全員ビルゲイツやろ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 注意する点いっぱい(;´Д`)
[一言] >言ったことが完璧にできるなら全員ビルゲイツやろ た、たしかに (;^_^A 勉強になりました!
[良い点] 金言ですね。しかもポイントが整理されてわかりやすい。 これを参考にがんばります。
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