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拝啓、名前も知らない君へ  作者: 沖崎ケイ
3/5

オカルト研究部の事件②

教室の中に入ると健斗が窓の方に立っているのが見えた。


教室の窓は、光を通さない黒いカーテンで覆われており、健斗はカーテンを少しめくりそこから新校舎を眺めていた。


「きたか、とりあえず先生たちがみんな帰るまでここで待機だ」


幸人が教室に入ると健斗はチラッと幸人を見てそう呟き、また視線窓の外に戻した。


教室は電気が点いていないが、健斗がカーテンをめくっている窓から新校舎からの明かりが入ってきていて割と明るい。


部室には健斗のほか、4人の影が長机を囲んで座っていた。


影の一人が立ち上がり自己紹介を始めた。


「きてくれてありがとう。私は3年生でこのオカルト研究部部長の望月麻美もちづきあさみ。よろしくね」


そう話しかけてきた女性は、黒髪のロングヘアーで、背は150㎝前後くらいか。可愛いというより綺麗な顔立ちだ(顔は暗くてよく見えなかったが、健斗からオカ研の女子はみんな可愛いと聞いていた)。


「俺は2年の黒崎幸人です、よろしく」


「じゃあとりあえず他の子を紹介するね。私の隣にいるのが…」


不意に麻美の隣にいた女の子が、バッと立ち上がると、幸人に駆け寄ってきた。


「3年の工藤紗里奈くどうさりな。よろしくね」


そういってニコニコと手を差し出して来る。


肩くらいのミディアムヘアでスタイル抜群の彼女は、健斗によると3年生だけでなく、学校中の男子を虜にするほど美人な先輩らしい。


まさかそんな人がオカルトに興味があるとは。


幸人は紗里奈の勢いと馴れ馴れしさに少し戸惑いつつ握手を返した。


「えーと、紹介を続けます。黒崎くんは初めましてかな?2年の加藤康介かとうこうすけくん、そしてその隣が新入部員の1年生の藤原愛ふじわらあいちゃんです、あ、それと健斗くんはいいよね」


康介は幸人や健斗の二つ隣のクラスの生徒で、テストで毎回学年一位をとる秀才らしい。(健斗情報)

スマホを見ていたが麻美に名前を呼ばれ、幸人に軽く会釈をするとまたスマホに視線を戻した。


「藤原愛です。愛って呼んでくれたら嬉しいです」


すこし恥ずかしそうにもじもじと自己紹介してきた女の子は高校1年生というよりは中学生のような垢抜けていない顔をしていた。


一通り自己紹介が終わったところでみんな席についた。皆の第一印象は健斗から事前に聞いていたのとさほど差は無い。


「それじゃあそろそろ、事件のことを話してもらえますか?健斗からはあまり詳しく聞いていないので」


幸人の恋に答えるように部長の麻美が静かに話し始めた。


「そうね…健斗くんがどこまで話したのかわからないけど、今回来てもらったのはオカ研のもう一人の部員、副部長で3年生の潮見蘭しおみらんちゃんを、一緒に探して欲しいからなの」



※割と頻繁に更新。

『面白いかも!』

『続き期待!』

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