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拝啓、名前も知らない君へ  作者: 沖崎ケイ
1/5

プロローグ


「 拝啓、名前も知らない君へ。


 君は今、何処で、何をしているだろう。


 なぜだか、誰かも知らない君に、これを書かなきゃならない気がしたんだ。


 君は、誰なんだろう。


 多分君は、僕にとって、とても大切な人なんだろう。


 どういう風に大切かはよくわからないけど、これを書いていると、すごく胸が熱くなるのを感じる。


 君に、伝えたいことがたくさんある気がするけど、何を伝えたいのかはよくわからない。


 変な感じだ。とても。


 僕は、君について知りたい。


 君の名前を知りたい。


 君の性別を知りたい。多分君は人間だよね。


 君の好きなものを知りたい。


 好きな食べ物や、好きな物、好きなことや、好きな人のことを、僕は知りたい。


 君の嫌いなものも知りたいな。例えばピーマンが嫌い、とか、幽霊が苦手、とか。


 僕のことも知ってほしいと思う。


 もしかしたら君は、僕のことを知っているかもしれない。


 もし、知らないなら、これから知っていってほしい。


 君は、どこにいるんだろう。


 どうすれば君に会えるんだろう。


 どうすれば、この気持ちは消えてくれるんだろう。


 僕にとって、名前も知らない君のことを考えるこの時間は、とても、辛いんだ。


 胸が苦しくなる。


 熱くなる。


 切なくなる。


 そして、とても愛おしい気がする。


 僕は、君を探そうと思う。


 どれだけ時間がかかっても、どれだけ辛いことがあっても、諦めることなんて考えられないんだ。


 だから、もし、君が、僕を待っていなくても、探し出して、会いに行くよ。


 君に会えば、僕の中の欠けているなにかが、わかる気がするんだ。


 君には迷惑かも知れないけれど、どうか許してほしい。


 君に会える日を、待っているよ。」


誰に宛てた手紙なのか、僕にはわからない。


でもいずれ分かる時が来るはずだ。


その日を夢に見ながら、僕は、眠りについた。











この物語は、まだ始まったばかりです。これから地道に書いていこうと思います。

末長くよろしくお願いします。

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