最近のなろう作者の質の向上が半端ない件
殴り書きです!
誤字とかあったら教えて下さい!
あとポイントとか感想とかレビューとか、色々ください!!(笑)
ここ数年のなろう作者の筆力の向上はめざましい。
こう言うと意識高い系の作者と読者がすっ飛んできて激怒だろうが、本作はエッセイではなくただの戯言なので何を言われても問題ない。ジャンルもその他にしてるしね。
一応、僕はそれなりになろう歴の長い人間である。2012年末くらいにユーザー登録して(多分)、今年で9年目になる。恐らく、なろう小説の変遷について語っても許される人間ではあろう。
2010年前後の事であったと思うが、個人ホームページ用の無料レンタルサーバーを運営していた大手が相次いで事業から撤退、多くの個人ホームページが閉鎖となった。
ちなみに僕はInfoseekのサービスを利用していたのだが当然これも使えなくなり、どこかウェブで小説を保管しておける場所はないものかと探しているときに知人に薦められたのが小説家になろうだったのである。
2012年当時、さらーっとランキング作品を眺めた個人的印象は以下の通り。
文章レベル、低いなぁ~!
これに尽きた。いかにも素人っぽい作品が並んでいた。しかし驚きはしなかった。これより以前に僕は“魔法のiらんど”という小説投稿サイトに触れていたから。
わかる人にはわかるでしょう。あそここそ、素人小説の極北、文章レベルの最底辺である。最早日本語とすら呼べないような稚拙な作品の吹き溜まり。今ではどうなっているのか知らないがかつては間違いなく、これ以上酷い文章レベルの投稿サイトは他に無いであろうという状態だった。(しかしそれでも書籍化、実写映画化まで進む作品が結構あったのだ!)
なので、なろうの文章レベルの低さはまだまだ可愛げがあるレベルだった。あー、わかるわかる! 自分も昔はこんな書き方してたなぁ~! みたいなね。
文章が荒削りでも内容が光っている作品はやっぱりあって、読み進める度に内容も文章も研ぎ澄まされてゆくのを楽しんでいた気がする。
現在、なろうの規模感はかつての比ではない。日々投稿される膨大な数の作品群の中で頭ひとつ抜けるためには想像を絶する努力を要する。この過酷な競争を生き抜いてきたランキング上位作品はもちろん、高い品質を誇っている。
はっ? 何言ってんの? ランキング作品なんか粗製濫造品ばっかでしょ? とかいう御読者様の反発が聞こえてくるが気にしない。
文句を言う方々はなぜ、なろうにこだわるのか。
他にも似たようなサイトは無数にあって、本屋にもネットにもお金を払えば買える良質な作品が無限に存在するのではないか。
そんなに不平不満を垂れ流してまで、無料で、高品質で、オリジナリティがあって、完結していて、しかも自分の趣味に完璧に合う作品を読みたいのか。
僕は、最近のなろうの質が低下したとか言っている輩を信用しないことにしている。なろう全体の質の向上は明らかだからだ。ひとつ、例をあげてみよう。
side表記というものをご存じであろうか。これ、なろう歴の長い方ならピンと来るであろう。かつて、なろうでランキングを席巻していた独特の一人称のことである。
【~~side】などと文頭に記載し、一話の中で複数のキャラクターの一人称を混在させて書くWeb独自の文化である。
こんな面倒な書き方するくらいならなぜ始めから三人称を採用しないのかと当時の僕は首を傾げたものだが詳しい人に聞いてようやく理解できた。
三人称が、書けないというのだ。
本当に、一人称でしか物語を作れないらしいのだ。
こういうレベルだったのである。かつてのなろうは、人称すら理解せず扱えず、苦し紛れにside表記でごまかす作品が大量にあったのだ。酷いときは数行に一回side表記が登場し、そんなレベルの作品がランキング上位に名を連ねていたりしていたのだ。
それと比べて今のランキング作品は実に洗練されている。だって、普通にストレスなく読めるんだぜ?
昔は良かったと意識高い系の人達はよく口にするが果たして、それは本当なのだろうか。君たちの言う“昔”とは、いつのことを指しているのか。少なくとも作者の質も作品の質もこの数年でかなり上がったと、僕は人気作品の変遷を見ながら思っている。
パクリだテンプレだと言う者達は一体、何を求めているのか。アマチュアの書き手が人気作を模倣するのは当然だしプロがウケている要素を取り入れるのもまた自然であろう。
果たして、口うるさく現状を非難するだけの連中に、まともな審美眼が備わっているのであろうか。
そういえば音楽の話題でもよく聞きますよね。昔は良かった、今の音楽はダメだとか。
これも実は全く逆で、今の方がテクニックや曲構成なんかは遥かに複雑で先鋭化してきているのです。ジャンルもリスナーの好みも細分化されています。そして、アーティストは当たり前ですが今の、最新のファンを念頭に置いて曲を作ってますよね。
なろうはどうか。
もちろん作者達は切磋琢磨しながら大多数の読者に喜んでもらえる作品作りを頑張っています。
今の流行やスタイルについていけなくなった懐古厨など眼中にない。脳が老化した者達は輝かしい昔の思い出に好きなだけ浸っておけばよろしい。
いや、そういうことじゃなくて今のなろうはパクリだらけで質が~、作者の品性が~、とか色々とわめく人もいるでしょう。
逆に問いたい。
オリジナリティとは?
作者の品性とは?
それは具体的にはどういう事なのか。
僕は優しいエッセイストなのでここで君達の普段言っているこれらのクレームの正体について看破してあげよう。
オリジナリティとは、
“俺好みの作品を俺の思考を読み取って俺の欲しい頻度でプロの作品と同じクオリティで書け”
ということ。
作者の品性とは、
“たとえウケなかろうが感想もポイントも一切入らなかろうが鋼の意志で更新を続け宣伝もクレクレも全くせず作者間の交流もせず他の作品と被るような要素を全て排除しながらも読み易く高尚な文章で粛々と完結まできっちり書け”
ということだ。
あまりの暴論に笑えてくるだろう。僕もそうだ。
君達の言う事は具体的にはこういう意味なのである。
バズった作品に乗っかるのが悪か?
書籍化が決まったのだからタイトルに【書籍化決定!】と書くのが悪か?
いいや、こんなもん、単なる営業努力に過ぎない。君達は少しでも何かしら創作した事があるのか。クリエイティブな仕事にかかる苦しみを、辛さを、何か一つでもわかるのか。
なーんてね。
本作は単なる駄文であり戯言であり妄言であり何らデータに基づいた話ではない。是非とも、聞き流して捨て置いて頂きたい。
僕はこういう面白そうな話題にはすぐに噛みつく、性格の歪んだ男なのである。
きっとみんな、僕が動くのを期待しているはずだ(笑)。
てな感じで、どうでしょう? 皆さん!