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起床と診察…過保護に困惑しました。

尊は薄ぼやけながら目を覚ますが、柔らかな布団に包まれており、なんとも起きがたいと気持になるが、仕事に向かわないと…と考えていると自分の周りに人の気配を感じる。


尊が目を開けると、複数の女性?と男性とおぼしき人が立っていた。


なぜ人が!?と固まるが、気を失う前の出来事を思い出した。


(あぁ…あれはやっぱり現実か、あれ?でも俺脇腹をなんか撃たれて…でもあまり痛くない…?)


フカフカなベットから身を起こすとそばに控えていた男性が声をかけた。


「おはようございます、体調はどうでしょうか?念の為今治療師を呼んできますので少々お待ちください下さい、それとメガネをどうぞ」


「……これはご丁寧にありがとうございます」


礼を言いながら眼鏡を受取りかけて改めて声の主を見ると、ハリウッド俳優もビックリの銀髪短髪、長身イケメンが立っていた。


尊がイケメンに見て固まっていると、イケメンは止まったままの尊を見て、首を傾げ尊の反応を待っていた。


「あ、すいません。余りにも格好いい方に声を掛けられてビックリしました。アハハハ…」


「…ありがとうございます。昨日の怪我の治療はしてあるのですが、痛みとかはまだありますでしょうか?」


イケメンの言葉に、自分の体を見ると上半身裸だった事に気づく、左手で脇腹を触りながら右手を回しながら、問題ないアピールをする。


「え、あぁ…痛くないです!大丈夫です、ご配慮ありがとうございます。」


「そうですか、それは良かった…ご紹介遅れました、貴方様の護衛を務めるレオンハート・アストレ・バルドリアと申します気軽にレオンとお呼びください」


「神崎尊です。カンザキが氏名で名前がタケルです。通じるかな?あ、えーっとレオンさん?よろしくお願いします」


レオンから握手を求められた尊は、自己紹介を返し握手をする。


レオンがカンザキタケル様…タケル様と繰り返し呟いていると、レオンの後ろにメイド服を着た女性二人とレオンと似た服装を着た男性が並び、気配に気づいたレオンが彼女らを紹介をしてくれた。


年配の侍女がルセナ、若い侍女がナタリア、男性が護衛のマーロックと。他にも護衛と侍女は居るが、この四人がメインで身の回りの事をしてくれると説明と気を失ってから約19時間程たっていると報告を受けた。


尊は笑顔を顔に貼り付け挨拶を交わすが、内申凄く焦っていた。


(四人も!?な、何?か、監視!?てか昨日のあれから19時間!?他の2人はどうなったんだ?)


どう対処すればいいのか色々考えていると扉がノックされ、レオンが中に促す。


通されたのは中年の白衣をきた男性と助手の様な男女2名が入ってきて、レオンに紹介された。

白衣の男性は治療師のロゼンと名乗り、早速と尊を診察を始めた。


ロゼンの両手が淡くひかり、脇腹に両手をかざし触っていく。

尊が不思議な光景を見ていると、助手とおぼしき男性が、曰く魔力を手に集め、患者の体に送り正常に流れるか診ていると説明をしてくれた。


肋骨を強く押されると痛みが走ると、手の光が白く輝き出すと、温かな温度の何かが体に染み込んで来る、これは癒やしの魔法で肋骨の周辺を治してくれていたようだ。


診察が終わり、昨日からの怪我の度合いを教えてくれたが、肋骨が2本と内臓を損傷していたが、現在はほぼ完治しているが、激しい運動は控えるようにと注意され、それ以外は日常に支障は無いと診断された。それを聞いたルシアとナタリアはなにかの準備をし始めた。


ロゼンにお礼と感謝を伝え、まさか骨折が1日で治るなんてと驚きを伝えると、日本の治療技術に興味があるらしく時間があるときに是非話をと言われたが、医学の知識なんてないと伝えたが、魔法が使えない場合の治療のヒントなればいいと、何でもとのことなので、時間があえばと答えると意気揚々と帰っていった。


レオンによるとロゼンはこの国での治療師の第一人者で、様々な薬品や治療法を考えているとの事だった。

なんか伝えれる事があればいいなぁと考えていると、ルシアから着替えと食事の用意が出来たと報告され、見るからに上等な生地のシャツとベストとそれに合わせたズボンそれと水瓶まで用意され、洗顔から着替えまであっという間にさられた。


(は、恥ずかしい…着替えくらい一人でできるのに…)


顔を紅くした尊を気にせず、ルセナによって髪の毛もオールバックに整えられ、正装になったところで、別部屋に通され、テーブルに着くと朝から様々な食事が出される。


レオン曰く貴族や王族ではこのぐらいは普通で、尊達は現在アリスタリナの客人として通されているので気にしないでほしいと説明されるのだが、自分は朝からこんなに食べれないし、マナーも詳しくない、それに高校生2人はどうなったのか聞くのを思い出し矢継ぎ早にレオンにに質問をする。


高校生達はそれぞれの部屋で遅くまで侍女や護衛に色々と質問をしていたのでまだ寝ていると報告受けていると答え、食事は残しても問題無いし、マナーもおいおい覚えていってもらえれば平気ですよとにこやかに言われる。


レオンの答えたことに、まぁわからなくはないし、嘘を言ってそうにあまり見えなかったので、そのまま納得し手前にあるスープに口をつける。


一応の社会人のマナーとして、知っている食べ方を思い出しながら、音をたてずに飲むと口に広がる美味しさにびっくりし、あっという間に皿のスープを飲みほした。


それから他の料理をどんどん食べていく尊を見て、部屋にいた4人は目を丸くする。


視線に気づいた照れながら、昨日の召喚されたときに、もう少ししたらお昼を取る予定だったと告げ、一昨日の夜から何も食べてなかった事を笑い話風に話すと、ルセナとマーロックは栄養の高い食材を使った料理や薦め等を教えてくれ、レオンは食事の追加を指示し、部屋を出ていこうとするナタリアを尊は慌てて止め、心の中で叫ぶのであった。



おぃい!過保護すぎないか!?この4人の人選大丈夫なの!?




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