60話 浜辺のバーベキュウ
伊集院秀樹はきれいなバタフライで、海の遠方を目指していく。
光輝達は足のつく場所で皆でワイワイと海水をかけ合って遊んでいる。
ひまりのセクシーな赤いビキニが、似合っていて、とてもスタイルがよく見える。
渚の黒のビキニも大人の雰囲気をかもしだしている。
若菜は薄緑色のワンピース姿だが、胸の膨らみがすごい。
武彦は若菜に海水をかけながら、鼻の下を伸ばしている。
しかし胸の大きさなら断トツにひまりの勝ちだろう。
おおきな胸がツンと形よく上を向いている。
武彦はひまり、渚、若菜の3人の美少女を見るのに忙しい。
雄太が必死に武彦の目から渚を守っている。
ひまりと光輝は、足が少し届かないところまで泳いでいき、2人で抱き合っている。
「光輝は海でも泳げるの?」
「川で泳いでいたから、海も泳げる。海のほうが泳ぐのは簡単だよ」
「私……いままで足のつかない場所で泳いだことがなかったの……なんとなく怖くて」
「俺に抱き着いていれば怖くないだろう」
ひまりは嬉しそうに光輝にギュッと抱き着く。
それを見た武彦は羨ましそうに、若菜と手をつないで、沖へと連れて行こうとする。
若菜は「泳げないから無理」と言って、武彦の手を離す。
武彦はいつまでも光輝達を羨ましそうに、眺めていた。
渚と雄太はスポーツ万能なため、少し遠い沖合まで2人で仲良く競争している。
若菜は泳げないのに、身の危険を感じたのか、ひまりと光輝の元までやってきた。
「武彦……スケベな目で見るから恥ずかしい。一緒にいてもいい?」
「後から武彦には俺から伝えておくよ。若菜も安心して泳ぐといい。俺がついているから大丈夫だ」
武彦が砂浜で三角座りをして、夕陽を眺めている。
よく見ると、少し涙目になっているようだ。
若菜に変な視線を向けた罰だ。
武彦は、もう少し砂浜で放置しておこう。
渚と雄太が沖から浜辺へ戻ってきた。
肩で息をしていることから、休憩もなしに一直線で浜辺まで戻ってきたのがわかる。
雄太は何げない仕草で、渚にバスタオルを投げて渡す。
渚は少しだけ髪を拭いた後に、体にバスタオルを巻いてビキニを隠す。
光輝とひまりも、若菜と一緒に浜辺に戻る。
光輝は2人にバスタオルを投げ、2人はバスタオルを巻いて砂浜に座る。
「若菜……俺が悪かった。もうスケベな目で見ないから、そんな変人を見る目で俺を見ないでくれ」
「やっぱり、そういう目で見てたんだ……次に変な目で見てたら、口も利いてあげないから」
砂浜に座って沖合を見ていると、伊集院秀樹が豪快なバタフライで、沖合から戻ってくるのがわかる。
水泳の中でもバタフライで泳ぐのは難しい。
しかし伊集院秀樹は、笑顔でバタフライで沖から戻ってくる。
すさまじい体力だ。
砂浜に戻ってきた伊集院秀樹は、爽やかな笑顔で、ひまりに微笑みかける。
「お父様はいつも元気ね」
「元気でなければ、芸能人は務まらないからな」
そういう問題だろうか。
伊集院秀樹の体力は、通常の人を遥かに凌いでいると思う。
「さあ、皆も海からあがったし、これから夕食へ向かうとしよう。料理長達も待っているはずだ」
そう言って、伊集院秀樹はビキニパンツ姿のまま先頭に立って、コテージに向かう。
今日はコテージの中の調理場ではなく、外に設置されているバーベキュー用の設備が使われていた。
網の上にはロブスターや、アワビ、サザエなどが良い具合に焼かれている。
皆で取り皿を持って、それぞれに好きな食材を食べていく。
光輝とひまりはロブスターを分け合った。
身がプリプリしていて、とても美味しい。
網の上がなくなる度に、新しい具材が焼かれていく。
伊集院秀樹だけが、白のガウンを着て、ワイングラスを片手に、具材を食べていく。
その姿は実に優雅だ。
光輝達は皆、ジュースを飲んで渇きを癒す。
アワビ、ウニ、カキ、イカ、タコ、ロブスターも、網に乗せられている具材は超一流で、どれもがすごく美味しい。
「さあ……みんな遠慮なく食べてくれ。どれだけ食べても無くなることはない。どんどんと食べてくれ」
その言葉を聞いた雄太と武彦は必死に網の上の食材を平らげていく。
渚と若菜は、少しずつ味わって、2人で笑顔をこぼしている。
食事会は空に星が煌めく時間まで、皆で楽しく続いた。




