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大人には色々あるんだよ〜世間の風は厳しい〜




どうもしんどいな〜と思って熱を測ってみると39.4℃あって




病院に行くとインフルエンザと言われた危険ウイルス『SAKUSYA(さくしゃ)』です。





医者に『和槻さんお薬って必要ですか』と言われました。





僕ってそんなにバケモノじゃないと思うんだけどな?





昨日は更新できなくてすみませんでした。




今回はいつもと違う人の視点から見ていきます。








KARIN SIDE










―もしもし、僕だけど時間いいかな?






電話ごしに聞こえるのは今年に転校してきた鞘君。






私たちの担任『長岡 和』の甥っ子でいつも和にぃ、和にぃとまとわり着いている。






男の子っぽいなら安心できるのだけどサヤくんはそこら辺の女の子よりもカワイイから怖い。







でもそれ以外なら性格も明るいし、男女に隔たりを作らないからみんなから慕われている。






私が知っているだけども10人はいる。






「別に大丈夫だけどどうかしたの?」








私は今机でネット小説を見ていたから本当に暇だった。






友達のいない引きこもりとかではない。








―これからお話したいことがあるんだけどいいかな?うんありがとう。







えっと今から一時間後に『アール・グレイ』にきてくださいね。





返事をする間もなく電話は切れてしまった。







「はぁ〜〜〜鞘君結構唯我独尊なのよね、和先生もそのくらい強情ならいいのにね」





ため息をつきつつ準備を始める私なのでした。










き〜んこーん、かーんこんこん。






店に入ると一番奥の席を鞘君が陣取っていた。といっても私達以外いないけど・・・








「花梨ちゃん、こっちこっち。」






大きく手を振りながら何かをほおばっている鞘君・・・







「花梨ちゃんも何か頼んだら?今日は和にぃのおごりだから。」







にこにこ笑いながらパフェをほお張っている。







「朝ごはん食べてきたからいいわよ。とりあえずキャラメルラテ一つお願いします。」







それからしてキャラメルラテを一口飲んでご機嫌な鞘君を見る。







「それでお話ってなに?」





先ほどのニコニコ顔は消えていた。






「ねぇ、花梨ちゃん、和にぃのこと好きだよね。」






面と向かって言われて顔の体温が上がるのがわかる。






「な、そんなわけ」






「ふざけるなよ、あんまり舐めてると女の子でも許さないよ。」






恐い、と思った。







普段笑顔しか見ないし、真面目な顔、眼を潤ませる顔は見たことあるけど、それでも、恐かった。







「好きです。」







正直に話すしかないと思った。







「怒ってごめんね、でも今日は真面目なお話しだから素直なことを聞きたいんだ。」






にこり、と笑っていたけど何か違うと思った。でも今はそんなの気にかけれなかった。







「僕ね、和にぃが好きなんだ。LIKEじゃなくてLOVEの方ね。」






「気持ち悪いって言ってもいいよ、慣れてるから。」






そういう鞘君は震えていた。






「好きになったのが和にぃなだけだったのにね。」






よく小説とかで





『好きになったのがたまたま好きになったのが男の子だっただけ』





とか目にしてきた。





でも目の前にいる子があまりにもリアルで、笑顔が痛々しくて






「え?」





身体が勝手に鞘君を抱きしめていた。






「好きでいいよ、どんなに否定されても、どんなに多くの人が敵になっても私が認めてあげる、私が許してあげるから先生のこと好きでもいいよ。」







鞘君はそれからただ、泣いていた。





でも泣いている鞘君はきれいだと思った。






それから泣き止んだ鞘君と私はとりあえず食べて食べて食べまくった。






「ボス、今日の分は和にぃに付けといてね。」






すっかり元に戻った鞘君が軽く50センチはある伝票を手に取りながらいつものニコニコ顔でそう言って私の手をとりながら出て行った。






先生ごめん、今度缶コーヒーおごるね。





心の中で謝っていると見えたのはきれいな女の人と腕を組んで楽しそうに笑っている変態だった。










「「はぁ?」」









シンクロ率は120パーセントかな。









乙.






シリアスを書いていてテンションの上がる作者です。




ちなみに温度も39.6℃と一緒に上がっています。




次回は今回の続きから入ります。




軽く15禁にはなりそうです。




手洗い、うがい、くせ者の排除は十分にしましょう。







今日は猫(名前がネコの猫です)と一緒に寝ようっかな





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