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運の悪い奴からしたら占いなんてクソ喰らえ。〜泣かされ、怨まれ三枚の紙〜

どうも眼が覚めたら真っ暗で目の前にあるものを掴んでみたらネコだった作者です。



なぜ入ってくるかというと窓を全開にしているからです。



馬鹿は風邪を引きません。何気に身体は強いのです。



骨折して2週間目にして野球をして医者から奇人の称号を得ました。



そろそろメインヒロインを出そうかな、と思わなかったりしません。



とりあえず薄災(はくさい)をどうぞ。


〜きっと来る、きっと来る♪〜








朝からホラーによって起こされた和です。低血圧でしんどいです。





でもこの着信音は例のあの人です。





多分名前を呼んではいけない『例のあの人』よりも性質が悪いです。







〜一枚、二枚、三枚、四枚、五〜






この着信は五枚までにとらないと指がミラクルな方向に向くことになるのでがんばります。




―和君おはよう、ご機嫌いかが?




そうです、この鈴のような透き通った声の主『魔王奈々子さん』です。






「はい、奈々子さんのおかげで気持ちよく起きれました。」






こう言わないと帰ってくる頃には部屋のものが3000年間土に埋もれていたようになってしまいます。






「ところで今何時だか分かりますか?」






この部屋に時計は無い。なぜなら一晩持った時計が無いので諦めた。






―そんなの小学生じゃないんだからわかるわよ。午前4:01だよね。





そうです。午前ではなく午後です。まだ新聞も配られていません。






どうしろと???まだ暗いのに、まだ寝たいのに・・・






「俺はどうしたらいいのでしょうか、奈々子さん」





ZZZ~





―私ね、思うの。こんな時間にランニングしたらきっと爽やかなんだろうなって。





たっぷりと間をおいて





―和君が私の代わりに走って。これから、今すぐ。





「はい?この時間に?」


ばかじゃね?





―この時間に





「マイナス7℃なのに?」




―マイナス273℃でも





「利益は?」




―私は暖かい部屋でランニングしている気分になれる。和君は運動不足解消。いいこと尽くしでしょ?






どこがだよ。





「今日はやめませんか?」





俺は出来るだけ穏やかに、朗らかに、和やかに言った。





―やるの、死ぬのどっち??





「もちろんやらせていただきます。」







こうして朝の中継ランニングは始まったのである。










―1時間半後―



「奈々子さんまだやるんですか?」

流石に疲れてきた。




だが返事は返ってこない。電話から聞こえるのは規則的な寝息だけ。




プチッ。



「ちくしょおぉぉおおおおぉおおぉおぉぉおぉ。」




俺は昇りきってもいない太陽に向かって吠えた。





「はぁ、かえろっと。」



もうやだこんなの。来た道を歩き出した。





向こう側から走ってくる人が見える。


こんなに寒いのに新聞配達とかえらいなぁ。



新聞配達を見ながら通り過ぎた。






ということは出来なかった。





「きゃああぁああぁあああぁ〜。長岡先生だ〜〜〜。」



いきなり叫ばれてしまった。





「マジで!!どこどこ生長岡ってなんで名前知ってるのに叫んでんだよ、おい。」



俺はそいつの肩を掴んだ。



柔らかい?それに肩幅が狭いな。




不審に思いながらも顔を見ると奴だった。





誰?





あぁ昨日のCか。




それは昨日裁判で出てきた女の子Cだった。






でも生徒に二日連続で叫ばれるって俺どうしたらいいんだよ。




テンションが下がりつつもなんとかモチベーションを保って耐えた。







「いきなり人のこと見て叫ぶのは失礼じゃないか?」





もう俺教師やっていく自信ねーや。





Cは震えていた。







叫ばれるようなこと全くしていないのに・・・




別にたまたま会っただけなのに・・・







「すみません。でも先生の顔を、見てい、たら叫びたく、なったんです。」




バツが悪そうに震えながらポツリポツリと出てくる言葉に耳を傾ける。



でもなんでだろ、大切な何かを失った気がする。




仕方ないよな。まだ出会って二日目だし。



自分に言い聞かせながらCの歩幅に合わせて歩く。




「そうそう聞いてくれよ。昨日集まりの後家でカバンから三枚メモ帳が入ってたんだよ。

一枚は藍沢先生だから分かるんだけど、残りの二枚が誰のかわからないんだよ。どう思う?」




話を振ろうと思って咄嗟に出たのが昨日の三枚。正直どうしたらいいのか分からなくて困っていたので聞いてみることにした。




だって男の俺にわからないことでも女の子のCなら分かるかもしれないし。









「さ、さあ。どうなんでしょうね。私にはそんな経験が無いからはっきりとしたことは言えません。」





やっぱり分かるはずないっか。

でもなんでCきょどってるんだよ・・・






「もしかして心当たりあったりするの?」





何か隠していると思った俺はとりあえず質問してみた。




わからないことは聞いてみたほうがいいよ。うん。






「きょどってなんかいませんよ。ただ先生もそんなの貰うんだなって感心していただけです。」





すっげぇ、このこと話してたら疲れるというか精神的に疲れるのは気のせいなのだろうか。



だんだん不安になってきた。これからこのままの生活で大丈夫なのかな。





[まぁ、電話してみたら分かるわな。今日の昼あとにでも電話してみようかな、なC.]






「それは相手の都合が悪いんじゃないかな?どうせするなら夜のほうがいいよ。夜ならきっと時間はあるだろうし。ていうか今私のことCとか呼びませんでした?」





さぁてどうしたらいいんだろ?ミスったな。まさか口に出すとは。





「まさか、名前を知らないとか教師失格なこと言ったりしませんよね?」





顔は笑っているのに全然楽しそうじゃない、詳しく言うなら怒りを笑顔で無理やり隠している感じだった。








「ごめん、まだクラス全員の名前覚え切れていないんだ。流石に35人もいると一日では・・・。サヤや小野小路みたいにインパクトがあるとおぼえやすいんだけどな。」





ここは素直に謝っておく。だって言い訳したら何か仕返しがありそうだし・・・





でも正直な話、いきなり全員の名簿覚えなさい、と言われても実感も湧かなければ不可能だ。






「仕方ないですね、これから私が自己紹介しますからちゃんと聴いておいてくださいね。

雨宮 椿、出席番号一番。特技は裁縫です。好きなことは料理かな。



逆に嫌いなものはムシです。あれだけは治せません。好きなものは天体観測です。

身長は149センチです。体重は38キロです。



こんなものでいいですかね。」







そう言いつつ椿はまんざらでもなさそうにしている。






あれかこれが今流行のツンデレか?






生まれてはじめて見たツンデレに感動しているとツンツン、横腹をつつかれていることに気付いた。






「先生大丈夫ですか?特に頭の中身とが、とりあえず今日はもう休んだほうがいいですよ。





不機嫌そうな声を出しているのは椿。








「そんな些細なことはどうでもいいとして私はもう家についてしまいますよ。」





辺りを見渡しても何も無い。あるのは壁壁壁壁。







堀というには大げさすぎて、守るためというにはちょっと頼りない壁が永遠と続いていた。






蟻ほどまでに小さい表札を見ると立派な達筆な字で『雨宮』と書かれている。





やばいこれから家庭訪問が楽しみになってきた。






「そうかそうか、なら気をつけて帰れよ。つってももうすぐそこなんだけどな。」






手を振ってくる椿に手を振り返すと俺は歩き出した。





まだこちらを見ている椿が見えた。





意外と律儀なんだな、なんて考えながら家に戻っていった俺だった。








奈々子さんおかげと言うか奈々子さんのせいというか、まあ奈々子さんが原因なことに変わりなく僅かながらに眠気を持ちながら通勤した俺だった。






席に座って授業の予定を立てていると職員室の扉が開いた。





「ねぇ、変態?」






後ろから小野小路の声が聞こえてきた。




俺が言うことは一つしかない。



「仮にも担任なんだから俺のことを変態って呼ぶなよ。ほかの先生方になんて言われることか。」






これ以上うわさが立つのは嫌だ。






「なら自分の変態を治してから言いなさいよ。そんなことはどうでもいいのよ。」





全くよくねーよ。



「全然良くないよ。それはひとまず置いといてどうしたんだ?用事があったんだろ。」






思い出したような素振りを見せると口を開いた。







「そうそう、どーして昨日メールしてくれなかったのよ。おかげで携帯持ちながら寝ちゃったじゃないのよ。」





鼻をすすりながら意味の分からない言葉を聴いていた。





「じゃああのメモ帳はお前だったのか?」




なんつーメーワクなことしてくれて。






「そうよ。ていうか普通は誰か確認するのにメールするでしょう、普通。」





馬鹿にしたような眼で見てくる、小野。




二回も言うなよ、まるで普通じゃないみたいじゃんか。凹むな。







「悪かった。それから聞くけどもう一枚知らないのがあったんだけど知ってるか?」




こんなことするなんて案外グルだったりして・・・






「ふ〜ん、そうなんだ。・・・じゃあ私帰るね。今日はちゃんとメールしてね。」




「おい、ちょっと待てよ、おぃ・・・。」






返事も聞かずに出て行った小野を見ても返事は返ってこなかった。







「へぇ、人気があって羨ましいですね。」




不意に後ろから藍沢先生の声が聞こえた。




そのまま席に着いて仕度をしている。






「あの、何か怒っていませんか?」




いつもと雰囲気が違う気がしたので聞いてみる。







何も言わずに仕度をして答えてくれない。





「あの、藍沢先生?」






・・・・・・・・・






それからずっと無視され続ける俺でした。





はぁ〜。







てか結局残りの一枚って誰のだ??









乙.


結局最後の一枚はわかりませんでしたね。

どうも作者です。





中三の時に勉強を教えていた奴(市川一輝って名前です)が彼女も教えて欲しいって言ってきたんですね。


OKして入ってきたんです。自己紹介してたんですけどね、




『二宮芽衣』ですってきいて思わず



「メルアド教えて」


って聞いちゃいました。




あのときの一輝の目は冷たかったです。




最後に「和にぃサイテー」って言われました。



だって名前が彼女(二宮沙希っていいます)と同じだったから・・・




ちなみに妹さんだそうです。




次の日紅葉が紅葉しました、俺の頬で・・・


みんな気をつけよう。

まぁないと思うけど・・・


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