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泊まりの行事で楽しいのは就寝時間後〜楽しみと悲しみと悪巧み〜




甥が生意気になってきました、な作者です。


各話ごとのアクセス数を見て驚きました。


どうして話を一つ空けてアクセス数が上がっているのでしょうか?


10話 アクセス数:200

11話 アクセス数:180

12話 アクセス数:190

みたいな感じです。


そんなことを不思議だと感じていた作者でした。







「和先生,(ばん)(そう)(こう)ください。」



「はいはい、今ならもれなくプーさん絆創膏をつけて19800円だよ。」



それともキティーがいいですか、な教師長岡 和です。



「この歳になってプーさんもキティーちゃんもいりませんよ〜だ。」


舌を出しながらそんなことを言うのは2組の日比野(ひびの) 奈々(なな)。



クラブは陸上部、サヤが言うには男子からカモノハシの少女、だそうだ。


俺的にはカモノハシじゃなくてカモシカの脚だと思う。



なんて脳内でうるおぼえな情報を整理しつつ棚の上にあった救急箱を取りながら考えるのであった。


なんてかっこつけても忘れてしまうから復唱して頭に詰め込んでるだけなんだけど。



「せんせ〜い、私でエッチな妄想するのは勝手ですけどせめて私が退室してからにして下さい。」



さらりとニコニコしながら心外なことを言われた。



「はいはい、どうせ俺は生徒で妄想する酷い先生ですよ。」



さっきから俺に向けられている少し垂れ気味な右人差し指に照準を合わせながら日比野に近付いていく。



「ほら、日比野人差し指を出せ。」


俺の言ったことに戸惑いながらも指を出してきた。


それを俺は指の第二関節くらいまで口でしゃぶった。


「せ、先生。何してるんですか、セクハラですよ。」


と顔を真っ赤にしながらキョドってる日比野を無視して指の腹を舐めて、舐めて、ついでに口に含んでいるところまでは何度か舐めてから糸を引くように口から放した。



俺はさも当たり前のように消毒、と言ったからそれ以外に何かある?と無垢な少年のように首をかしげながら聞いた。


日比野は顔を朱らめながら必死に顔をブンブンと横に振っている。


ティッシュで第一から第二関節まで拭いて、絆創膏のなんて言ったら言いか分からないけどとにかく当てるであろうところに当てて放心状態の日比野のおでこにでこピンをしてから帰るように促した。



何かいいたそうだったけど知らない振りをして腰掛けてからさめてしまったブラックコーヒーを口に含んだ。




「健全な女子高生には刺激が強すぎるんじゃありませんか?」



お風呂から上がった山田さんが缶ビールを片手に入り口に立っていた。



礼を言ってからビールをあけて一口、口にしてからちゃぶ台においた。



「なんのことを言ってるのかさっぱりわかりません。」



聖職者である俺が淫行なんてするわけないじゃないですか、ねぇ?



「ふ〜ん、なら一応そういうことにしておきましょう。」


そういうことにしておいてください。


まだ教師していたいですから。



「まぁ、その話はまた後ほど聞くとしてなにか変わったことありませんでしたか。」



微笑みながらビールを飲んでいる。なんていうか浴衣っていいよね。うん。



「そうですね、大しては・・・あ、一組の()(おと)()さんがここに入ってくるなり叫んでどっかに行っちゃったけど・・・」



「また何かしでかしたんですか?」



別にセクハラとかしてないよ?ほんとに何もしてないよ?



「多分、生理とかだったんじゃないですか。ほら男の自分には言いにくいんじゃないです?」



「それ、セクハラですよ。」


じっととした目で見られています。


俺にどうしろと?一応これも業務連絡なんですけど?職務放棄しろと?



これでも教師の端くれなんですけど?



「冗談ですよ〜そんなに焦らなくてもいいですよ〜」


ならその湿きったその目をなんとかしていただけませんかね?




「まぁ、先生がヘンタイさんかどうかはおいておくとして早乙女さんにはあとでお話してみようと思います。」



意外とマジメな顔をしていた山田さんは看護士っぽく見えた。まぁ本職がそうなんだから当たり前だけど。



「そうして上げてください。やっぱり女の子の気持ちは分からないので・・・」



やっぱり分かろうとしても分かれないから仕方ないじゃん?

特に身体的なこととかは知識があっても経験がなかったどうしようもないし。



「じゃあ、俺はとりあえず風呂にでも入ってきますね。いろいろとあったんで早く入りたいんです。」



なんで理由を言わないかって?だってダサいし。



「分かりました〜早くその牛乳臭さをどうにかしてきてください〜」



バレてるし・・・




「へぇ〜和先生って意外に腹筋とか割れてるんだ。」


「お前らと違って毎日鍛えてるんだよ。」



ははは、そんなわけねーだろーが!!!



ここのところプリントとか忙しくてなかなか時間がないんだよ!!!


そのせいで体重が2キロも増えたし・・・



「と言うか先生結構デカイんだな。」


やっぱり学生の風呂場での会話って言ったら古今東西、このネタに決まってるでしょ?



「お前らみたいな○貞とは違うのだよ。経験が。」



教師がこんな話をしてもいいのかって?いいんです、これも教育ですから。



だいたい、最近の教育委員会がおかしいんだよ。


男同士で性のこと話し合って何が悪い。


個人で話し合ってるんだからそいつの自由だろうが!!!そんなに文句があるなら自分で子供に教えてやれってんだよ。


文句なんか垂れるくせに自分では出来ないだとか、それは教師の教えることだとかぐだぐだうるさいんだよ!!!



「先生、顔に青筋立ってますけど・・・」


若干引き気味に言われたので青筋を引っ込めた。


そんなこと出来るのかって?教師スキルです。



平泳ぎしながら露天風呂に移動していく。



泳ぐな?ここでは俺が法律なんだ!!!



なんてえらそうなこと言ってみたりして。


だって露天風呂とかテンション上がるし、教師てか教員は今俺と山田さんしかいてないし。



他の教員?外食ですよ。だから先生方は夕食を生徒と食べていませんよ。


俺?はははお土産をしこたまお願いしてるからいいんだよ。


それに先生たちが帰ってきたら、誰か先生を誘って、まぁ無理なら一人で行くからいいよ。





「誰か!!!先生呼んできて!!!」


石垣の向こうから湯煙殺人事件を思わせる女風呂から甲高い声が聞こえてきた。



「おい、長岡だけど何があったんだ?」



「花梨、じゃなくて小野小路さんがサウナ室から出てこなくて。それで様子見に行ったら倒れてたんです。」




「今、石垣を越えてそっちにいくから他の生徒に風呂から出るように言え。それから濡れてもいいから小野に浴衣を着せてやってくれ。」



俺も浴衣を取りに更衣室に入って、ついでにサウナ室のグラスと塩を持って石垣を超えた。



「いてて。」


はい、ご想像の通りこけました。お風呂の床で走ってはいけませんよ、俺みたいに背中から落ちたら受身すら取れませんから。



お風呂での注意を復唱しながら女子生徒が数人集まっているところに向かった。




4,5人の生徒の集まりの中心には目を閉じている小野が居た。


近くに居た生徒にグラスを渡してから飲料水を入れてくるように言ってから、一人に氷を旅館の人にもらって来るよう、さらに一人に山田さんに連絡するよう、もう一人に服を着るように指示した。



三人に指示している間にグラスに水を入れてきた生徒が戻ってきた。



そのグラスに塩を一つまみ入れてかき混ぜてから小野の首から腕を入れて口にグラスを当てながら飲むようにした。



意識が無いから当たり前なんだけど飲まないから自分の口に含ませてから小野の鼻を軽くつまみながら人工呼吸の要領で水を口移しにした。


鼻をつまんでいるから呼吸しようと水を飲んだ。それを数回繰り返して後1,2回でグラスが空になるというときに氷を持った生徒が来た。



タオルでいくつかに分けた氷を両脇に挟んで、太ももに当たるようにしてそれを括ってからもう一回グラス一杯の水を与えてから更衣室にある竹製のベンチに小野を乗せてから救急室に連れて行く途中で山田さんに会い、そのまま一緒に向かって行った。




どうだ!!!たまには教師らしいことしてやったぜV(^_^)V




乙.










最近ペースが落ちてきた作者です。



がんばって二日に一度は更新できるように努力していきます。



では次回もよろしくお願いします。


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