時間経過が早い気がする?〜それは気のせいです〜
一日の睡眠時間が4時間を切ってきた作者です。
自分で読み返してみても時間経過が早いと思ったりしません。
なんだかんだ言って睡眠不足には勝てなかったりします。
とりあえず、今年書いた小説は今年中に放出しようと思っています。
ではどうぞ。
「北海道ではスキーや、流氷、海鮮類などが多く取れる冬が有名ですが夏は避暑地としても有名で牧場などでは牛たちがのびのびとしている光景も見え、冬には見ることの出来ない北海道が満喫できると思います。」
らしいですね。俺たちは今北海道の札幌に来ているらしいです。
なぜ不確定要素が使われているかと言うと俺は寝ていたからです。
引率も委員長に任せて熟睡、いや爆睡でした。
なぜかと言うと昨日、修学旅行の手引きを作ったり、一年生や三年生の授業のプリントを作ったりとほぼ不眠不休で仕事をしていたからです。
宗治さんが出版社に圧力をかけてくれたらしく、巫女が俺の家に来ていた日の夜中にはある程度のところまでは終わっていたらしいです。
その手伝いをしていたから藍沢先生が来れなかったらしいです。
まぁ、感謝はしているのですが、もし少しでも早く終わっていたら来ていたそうなので寒気を感じずにはいられません。
休んでいた分のプリントや、その他もろもろをしていてここ4日間の睡眠時間が十時間とあまりにも少なかったので、飛行機に乗った瞬間からついさっきまで寝ていたわけです。
クラスのみんなは俺が疲れているのを気遣ってくれてそっとしておいてくれたのだがバスガイドさんはそんな俺が気に入らなかったらしく寝ている俺に何かと質問をしてくるので諦めて起きていることにした。
「また、北海道でこの時期に有名なものと言えば熊牧場な訳ですがそれでは長岡先生、現在熊牧場には何頭の熊が居ているのでしょうか。」
とまぁ、こんな感じに質問されるわけなのです。
「5匹でしょうか」
もちろんそんなこと知っているはずなく適当に言ってみた。
「おめでとうございます。」
「マジでよっしゃ〜」
「間違っていらしたのでコーラを一気していただきます。」
上げといて下げると言う暴挙をしてくれるのであった。
一気、一気、一気、一気と一気コールがかかるので俺が飲まないという選択肢はなく一揆をする羽目になる。
「ごほ、ごほ。」
馴れもしない一気をして涙目になりながら流れいく景色を堪能するのであった。
「では、長岡先生に質問です。」
もうこのバスいやだ!!!!
「長岡先生、涙目になられてどうしたんですか?」
声をかけてきたのは一号車に乗っていた藍沢先生だった。
「先生の所のバスの様子はどんな感じでした?」
北海道のバスガイドさんって誰でもあんな感じなのかな、と興味本位で聞いてみた。
「バスガイドさんですか?自己紹介して大まかな説明してからしりとりとかして遊んでいたくらいですかね。どうしてそんなこと聞くんですか?」
「いえ、なんとなくです。」
やっぱり、あの人が普通じゃないらしいです。
「長岡先生〜早く来てください〜〜」
委員長に呼ばれたので俺はあのバスガイドさんの居る列に向かった。
「先生〜こっちに来て〜」
小野に呼ばれたので牛の乳搾りをしているグループの元に向かった。
「なんだよ、どうせガキみたいなことでも考えているんだろ。」
俺はそう言いながら牛の下で黙々と作業をしている小野を覗き込んだ。
あの視殺事件(別に死んではいないけど)の次の日位から小野は積極的というか子供っぽくなった。
どこが積極的なのかとか聞かれても困るだけなのだがとにかく積極的なのだ。
多分サヤ辺りが余計なことを吹き込んだんだと思う。
なんて自分の生徒が成長していることに感心していると目に入ったのは下に向いているであるはずの牛の乳首。
その隣にあるのはニヤリ、という効果音が似合いそうな悪戯めいた笑顔。
ちらほらと見えるのは同じように牛の乳首を向けてくるサヤたちのグループ。
まさか、と思った時には満面の笑みで銃の引き金を引くが如く牛の乳首をさっき習っていたように人差し指から順に圧している小野たちの手だった。
「お前らはバカなのか、バカなんだな!!!」
サヤたち六人(サヤ、小野、委員長、宮元亮、遠藤加奈、藍沢先生)を牧草の上で正座させている。
「しかも、何藍沢先生はちゃっかり生徒に混ざって遊んでるんですか!!」
「だって、宮元君が『やらないんだったら牛の餌にしてやる!!!』って迫ってくるので仕方なく…」
しくしく、と泣き真似をしながら足を横にずらし左手を口元に当てている。
「宮元、お前教師を脅すとはなんて奴だ!!!遠藤俺が許可するから痛めつけてやれ。」
そう言うとにっこりと青筋を浮かべながら笑顔で宮元をどこかに連れて行った。
先生、言ってないって知っててわざとしてるだろ!これだから大人は嫌いなんだ〜!!!とか叫んでいた気がしたけど気のせいだと思う。
だって死にたくないからね♪
「とりあえず、こんな格好で歩くことも出来ないので着替えてきますのでこいつらのことを見て置いてください。」
は〜い、とニコニコしながら送り出してくれた藍沢先生を警戒しながらバスの中に戻っていく。
「はぁ、疲れた。うわぁ、牛乳くせぇ。」
六人に集中砲火を浴びたスーツは臭かった。
襟の後ろにまでシミは出来ており、再起不能。
シャツもネクタイも見えていたところには満遍なくかかっており、多分計画していたのだろうと容易に思いつく。
「はぁ、ズボンまで汚れてるし…」
荷台に入れていなかったボストンバックから黒のジーンズ、長袖の黒のカッターを出して背広、ネクタイ、シャツを順に脱いでいく。
タンクトップだけで行こうかと思ったけどバスガイドが薄着しすぎると風邪を引くと言っていたので一応カッターを来て予備においていたネクタイを締めなおしてからみんなの居る元に向かった。
「あぁ、先生、他の皆さんなら体験チーズ作りの時間になったので先にそちらに向かいました。私は先生が迷わないようにとここで待っておりました。」
そこにいたのは三号車のバスガイドさん、つまり俺にしつこく質問してきたその人だった。
「ははは」
どうリアクションをとればいいのか分からずに困っているとマシンガンさながらにどんどんと色々なこと。
今は授業を受けているであろうか、それともサボっているであろうか天才少女を思い浮かべながら相槌を打ちながらまだ見てもいない工房のことを愛しく思う俺だった。
「和に、い?」
「なんだよ。」
マヌケな顔でおで迎えしてくれたサヤは俺を見て
「はははははあはあはあぁ、ははは。どこのマフィアなの和にぃ。はははははっはははああはああは」
と盛大に笑いながら呼吸困難に陥っているのだった。
「だれがマフィアだよ、なぁ小野。どうにか言ってくれよ。」
思わず近くに居た小野に助けを求めた。
「マフィアはないでしょ。」
マフィアと言う考えがサヤだけだったらしく安心して椅子に腰掛けた。
「どちらかっていうとギャングのほうが近いでしょ。」
座ることなく切り株をそのままにした椅子は転がっていった。
もちろん俺は慣性の法則にしたがって冷たい床に堕ちて行くのだった。
その後俺たちは工房で貰った自分たちが絞った生乳から出来たアイスクリームを片手にバスに向かうのだった。
ちなみに俺たち教員はつまみにでもと、チーズを貰った。
それはいいのだが・・・
「和にぃ、臭いよ〜」
サヤたちに撃たれた生乳まみれのスーツ一式が臭いだしてさっき見学した工房よりも臭くなっていたのはまた別の話。
「せんせ〜〜臭い〜〜」
「うるさいよ!!!お前らが牛乳をかけるからこんなことになったんだろうが!!!明日の見学どうしたらいいんだよ、スーツ一式しかないっていうのに・・・」
絶対に帰ってから洗濯しても間に合わないし。
「マフィア、じゃなかったギャングスタイルでいいじゃん。」
「俺はマフィアでもギャングでもなくてお前らの担任だよ!!!」
こうしてマフィア教師 和こと普通の教師 和の俺たちを乗せたバスは今日からお世話になる旅館『日光館』に向かうのであった。
マフィア教師 和 続く。
「通かね〜〜よ!!!」
乙.
どうも近くに流氷があったので触ろうとしたら落ちてしまった作者です。
流石に一月の北海道でクロールしたら寒いですね。
だらだらと新年を過ごしてはいませんか?
作者はいつもこの時期になると海に落ちたり遭難しかけた北海道のことを思い出しています。
スキーに行かれる方、チョコレート・ライター・小型ラジオは持っておきましょう。
スキー時の三種の神器です。
遭難した作者が言うのだから間違いありません。
ホッキョクグマを南極に連れて行くとどうなるかと言う実験があったことを知った作者でした。
ちなみに結果は9ヶ月で元気がなくなり返してあげたそうです。
思わず、噴出してしまいました。