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世界で一番恐いのは戦争ではない〜女の子同士の戦い〜


どうも、ボーリングをしていたら隣のピンをストライクにしてしまった作者です。


ちなみにその後倒してしまった人にジュースを奢ってもらいました。


その日の支払いを賭けていたそうです。


それからの僕の投球は半分近くガータでした。



ではどぞどぞ。













「それでは、今日の分のプリントを配ります。」







そう言ってプリントを配っているのは和にぃではなく教頭先生。







和にぃが学校を休んでから4日経った。





教頭先生が有給扱いじゃなくて出張扱いにしてくれたらしい。





それでもみんなやっぱり落ち着かないみたいで最近はクラスも元気がなくなっている。





僕は甥っ子だから会うことが出来るけど他のクラスメートはずっと会っていない。





それでもメールとかはしているらしくて結構楽しそうだった。







でもなんか女の人が出入りしてるってうわさなんだよね、絞めちゃおっか?








「サヤ君、普通に黒い部分見えてるから少しは隠そうよ。」







小野さんに注意されて慌てて戻す。













「……サヤ君って裏で何かやってそうだよね。」





ぼそっと何かが聞こえた。







「何か言った?」






首をブンブン振って否定している小野さん。







どうやってからかおうか考えていたら肩を叩かれた。







「ありがと」







そう言って受け取ったのはピンクのキティー柄のメモ帳。






開いてみると女の子特有の丸みを帯びた字が小さめに書かれていた。






『今日の放課後に近くのファミレスで和君のことについて会議を開きます。


参加したい人はここに名前を書いてください。


ちなみに花梨ちゃん・サヤっち・委員長・奈央は絶対に参加で決まってるから。


BY 加奈』








黙って小野さんにこれを見せると読んでから、一度こちらを見て頷いた。













「とりあえず、ドリンクバー6つと山盛りポテト3つでいいよね〜」







取り仕切っているのは手紙を出した張本人の加奈さん。





なぜか、苗字で呼ばれるのが嫌いらしい。






今ファミレスに集まっているのは僕、小野さん、委員長さん、奈央さん、加奈さん、亮君。








亮君は加奈さんの彼氏でスポーツは上手いけど、頭のほうが残念なことになってる。








僕と亮君はみんなのジュースを取りに来ている。








「どうして加奈さんみんなを呼んだか知ってる?」







小野さんと奈央さんの分のメロンソーダを入れながら亮君に聞いてみた。








「俺もよくは知らないけど加奈が真面目な話をするんだからよっぽどだと思う。」







いいな〜僕もそんな信頼できる人がいたらな〜もちろん相手は和にぃだけど。






「サヤ、顔がキモいくらいににやけてる。」







おっと、つい和にぃのことになるとどうしても…









「でもみんな酷いよね〜いくら付き合いが短いからって名指しされた僕たちと亮君だけしかこないなんて。」







和にぃってそんなに人気ないのかな?結構みんな楽しそうにしてたのに…









「違うよ、クラス全員、というか他クラスの奴まで来たらしいけど加奈が選んだんだって。



ここに来なかったみんなには必ず力が必要になるからその時に、って加奈が言ったんだ。」








ならよかった。あやうく、何人か消しちゃいそうになったよ♪






「…サヤ全部口から漏れてるから。てかクラスメート絞めるとか止めれ…」








後はどうでもいいような話をしながら席に戻った。










「ねぇ、みんなおかしいと思わない?」





「何がですか」





質問したのは委員長。







「週刊誌のこと。例えば週刊記者が防衛庁長官の息子を張っていたって別におかしくないわ。




でも教師よりも長官の息子の悪口を書いたほうが絶対に部数だって稼げる。なのに和君のことを書いた。」








「でもただ単に息子が殴ってる写真が無かったから先生のことにしたんじゃないの?」






ふつうそうだよね。







「それに、あまりにも詳しく書きすぎてるのよ。和君は新任教師なのよ?



それなのにおおまかな経歴も掲載さていたし、周囲の声って名目でマンションの住人の人からのコメントもあった。




知名度なんて皆無の和君のことを調べるだけでも時間を食うはずなのにたったの一晩でちゃんとした文章になっていた。」







加奈さんが人差し指を唇にあてながら奈央さんの質問に答えていく。







「ならば、息子が目的じゃなくて先生が元からの目的。それにあの日C2が遠足になっているのを知っていたのは学校の人間だけ。




保護者がそんな手の込んだことをするはずない。




先生はもとからルックスだって悪くない、学歴だって準旧帝国大卒業だから反感は無いだろうし、考えられるのは教師かもしくは俺ら生徒、ってことだろ加奈。」







あ、加奈さんに亮君がけられた。







「人の推理を横から盗らないでよ。」







かなりお怒りの様子の加奈さん。








「それを考えた人はかなり賢い。でも最低の人間よ。」







はき捨てるように言った言葉には侮蔑の色がにじんでいる気がした。







「なんて言うか亮君がそこまで頭が回るなんて思ってもいなかった…」







「サヤ、お前な、真面目な話してるときくらい真面目になれないのかよ」







「だって万年レットカーペットが・・・」







なぜ万年レットカーペットかというと亮君は全ての教科が30点しか取らないから。








「はいはい、サヤっち。今はバカのことなんてどうでもいいからそれよりもこれからのことをどうすればいいか考えるわよ。」






「は〜い、はい。」






話し合いが9時過ぎまで続いたのは秘密の話。













SYOU SIDE






「ふ〜ん、あんたが藍沢先生?それにしてもオトン同伴なんていい大人が見っとも無いんちゃうか?」






目の前にいてんのは和の先輩の先生とそのオトン。



場所は『アール・グレイ』ってお店。






店長にコーヒーがオススメって聞かされたときはつい突っ込んでもうた。







だって、突っ込むところが多すぎんねんやもん。





大阪人からしてみたらこの店突っ込むだけで軽く一時間くらいは潰せると思う。







「いやいや〜昔の好きだった人のために無理矢理仕事休んでくるなんて今でももしかして好きだったりするんですか〜」







ニコニコ笑ってるけど悪意しか感じひんわ、この女和の事好きなんとちゃうか。







でも、和って昔から大人っぽい女に好かれてたから案外この女も…






「どうしたんです〜怖気づいちゃったんですか〜」





「いやいや、あんまり猫かぶっててもそのうち剥がれるのによくがんばれるな〜と思ってね。」






ははは、と笑う私。






ふふふ、と笑う藍沢さん。









「とりあえず、喧嘩を売りに来たんじゃないから話を始めてもいいかな?」





ビクビクと聞いてくるオジサン。



「和君には本当に悪いと思っている。相手の長官は野党の代表格なんだが今回のことでかなり調子に乗ってきている。




ボチボチ潰しに入ろうとしている。でも記事は記者じゃなくて一般人からの投稿らしい。




タイミングもちょうど言いし多分その一般人が犯人だろう。私に分かることといえば投稿者は男性、10代から20代。これからも捜していくけど見つかる可能性は低いそうだ。」








「オッサン、長々とお話ごくろ〜さん。要するに和の学校の生徒って可能性が一番高いってことやろ。」







これやから偉い人間の話は嫌いやねん。







「まぁそう言うことです。ただのバカではなかったんですね。」






「うるさいでかチチ。」








「そんなこと今はどうでもいい。今は何とかして社会的に和君を守ることを第一目的として私は出版社に圧力をかける。藍は学校の中でのことを探ってくれ。」







なんや、ただの子離れできてないジジイかと思ったらそんなこともないんやね。










「藍ちゃん〜〜〜待ってよ〜〜〜置いてかないで〜〜〜」






前言撤回市ね。








とりあえず、あのバカにご飯でも作りに行ってあげるかな。












KAZU SIDE




どうも、謹慎教師の長岡 和です。






いつもならみんなから授業中とか関係なしにメールが来るって言うのに今日に限っては一通も来ません。



哀しいです。






隣の部屋でいつもはごろごろしているはずの祥は用事があるとか言ってどっかに出て行きました。






多分アイツのことだからそこら辺をぶらぶらとうろついてるんだと思う。







そんなことを考えながら筋トレしていると携帯が揺れているのが目に入った。









『FROM バカ



 TO 和





 よ、お前のことだから謹慎喰らっても真面目に外にも出ないで家に引きこもってるんだろ?



 そんなお前に対して優しい親友から元気の出るもの送ってやったから元気出せ(^^)



 そろそろつく頃だから印鑑出しとけよ。』










「は?何言ってんだあいつ。」







昔の旧友からのメールを見ながらチーかまを食べているとインターホンがなった。








「はいはい、印鑑は確かカバンの中だったよな。」







カバンから印鑑を取り出しつつ玄関に向かいドアを開けた。










乙.










今回から推理でも入れてみようかなっと思ったりしたのはコナンを見たからではなかったりする作者です。




最近は寒くなってたので電気カーペットを敷きながらアイスを食べる習慣もなくなってきました。


と言ってもまだ断食ウィークなんですけどね。



そんなこんなでこれからは考えながら読んでくれたら嬉しいと思ったりしています。



ではまた次回。


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