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学校の行事と言えばやっぱり修学旅行〜でも今回は遠足なのです〜













「あ〜お前ら、今日は初めて行くやつもいるだろ〜けど絶対に問題とか起こしてくれるなよ。お前たちは反省文書いて謝るだけでいいけど俺らは処置とかいろいろあって睡眠時間ゼロになっちまうんだからなぁ〜」









どうも生徒に注意している2−C担任の長岡 和です。








こういう時って教師としての権限なんて皆無なのもなんですね、はい。









まさか自分がこっち側に来るとは思いませんでした。








でもわかるんだよね〜〜







「よ〜し、頼むから問題だけは起こすな。騒ぎたいだけ騒げ〜〜」








瞬間怒声がバスを包み込む。








「うっとおしいわ!!!とりあえず、融通の利かない先公には見つかるな!!!特に桑原に見つかった奴俺が放課後みっちり補習してやる。補修してやる。」









あいつ俺によく絡んで来るんだよ、しかも理由がキモい。







『藍たんは本当は僕チンのことが好きなんだよ、お前がいるから僕チンを見てくれないんだ!!!』








だってさ。








やばいよ。リアルで見たら気が滅入った。









つーか俺、あれと同じ人種なのか?教師辞めようかな・・・・・・









「和にぃ〜オーラが暗いよ。どちらかって言うとヤバイよ。」







でこピンを喰らった。







「いてーよ!教師に暴力振ってんじゃねーよ。補習にするぞこら。」








いくら叔父だからってそらねーだろ。









「僕はそれでもいいよ、でも優しく・し・て・ね」








身体をクネクネと動かしている。







普通に似合ってるし、それが余計女っぽいんだよな。








「っつぅ・・・」







俺は頭を押さえながら倒れこんだ。








そして見えたのはバックを持っている藍沢先生だった。








「な、んでせ、んせ、いがここに、いて」







それから意識を失った。久しぶりの睡眠が昏睡かよ、はぁ。も、やだ。






















「……先生のバカ。」








「は?」








目覚めの一言目がバカですか?しかもいくら寝ているからといって張本人の前で言うようなことじゃないと思うんですけど・・・









「小野お前そんなに俺のことが嫌いか?」









陰口なんて酷い。普通悪口言うなら面と向かって言うのがマナーだろ。









「起きてたならさっさと言いなさいよ!!!全く、それに早くどきなさいよ。太ももがしびれてきたし。」









そう、俺は今小野に膝枕されてるんです。まぁ、感触は柔らかいです。






ついでにいい匂いがします。小野の顔よりも先に胸が見えています。







だが俺は驚かない。なぜならば、問題を起こせば即退職になりそうだから。







特に宗治さんとかが後ろで手を回してそうだから・・・







あの人絶対に俺を陥れる機会を窺っている。






少しでも弱みを握られたら終わってしまう。






最近毎日19通必ず秘書になれ、ってメールが来る。







もはや脅迫だよ脅迫。





「先生、そろそろどいてくれないと本当に辛いです。」







最近気付いたんだけど小野は本当に辛くなったときは敬語になる。






なぜかとサヤに聞くと






『和にぃがくるまではずっと敬語キャラだったらしいよ〜』









と険しい顔で言っていた。






なんて考えつつも優しい俺はどいてあげるのでした。







「全然優しくないわよ」







何も言っていないのに…






もしかして読心術とか習得しちゃってる感じ?





「全部口から出てるわよ。」






マジで?








「超マジ」






「それよりも早く遊びにいこーぜ。まだ行ったこと無いないとことかかなりあるから早く見に行きたいんだよ。」








ネクタイを緩めてYシャツの第二ボタンまで開ける。







「普通におかしくない?」








「いいんだよ、別に。生徒だって着崩すだろ?先生様だってたまにはそうしたいんだよ。」







「ふ〜ん変態って何処に行っても変態なんだね。」







プチン、と切れた俺の中にある何か。







「あっそ、じゃあ変態は変態の移らないようにさっさと出て行きますよ。」








そういって降りていく俺。







まってください、って聞こえた気がしたけど敢えてスルー。






何か弱ってる人苛めるの楽しいじゃん?





まぁ、実際はお礼にジュース買いに行くだけなんだけど。






結局ジュース買うのに15分ほど時間を要しました。






だって、あいつの好きな真っ黒、抹茶オーレが売ってなかったから遠くにある自販機までひとっ走りしてきた。








小野はバスに居らず、もうどこかに行ってしまった。






なんてことはない。なぜならあいつの太ももの神経を圧迫しておいたから後2,3分の余裕はある。






セクハラ?ハハハ、何そのクワバタオハラみたいな単語。







犯罪?ばれなきゃ平気さ。だってされてた本人すら気付いてなかったんだから。









出来るだけ気配を消してからバスに乗り込むと俯いている小野を見つけた。







後ろに立ち、ジュースを背中から入れようとするとコブシが飛んできた。








思わずパンチを受け流して右手を掴む。






「先生、居たんだ。」



丁寧な言葉を使ってるからどうやら本音らしい。







「普通にいたわ。ほい、お前の好きな真っ黒、抹茶オーレ。」







手渡しして隣の席に座る。








「変態、これ近くの自販機には置いてなかったよね。確か歩いて20分くらいの所にしか。これどうしたの?」








「落ちてたから拾ってきた。」







「嘘付き」





はい、吐きましたけど何か?







黙って真っ黒、抹茶オーレを飲む小野。






なぁ、嘘付きって言葉を会話の最後にしないでくれね?哀しくなるから。







「………ありがとせんせ、変態」







せっかくのいい空気がぶち壊しだよ〜〜〜〜〜!!!!!!!












なんだかんだで結局買い物に付き合わされている俺。







今はイタ飯でランチ中。(昼飯と言うと小野が怒ったので)







「そういえばさ、変態。なんで先輩、後輩がいるの?」










てめー人の話聞けやコラ。







「言っただろ、教頭がコネで千人あまりのチケット手に入れたから学校全体で遠足することになったって。」








「そうそう、ちなみにそのコネっていうのは俺がここの会長おど、ゴホン。協力してもらったからだよ。」







「だってさ、要するに教頭と宗治さんがお友達でここに来れたってこと。わかったな、小野。」






「わかったけど、この渋いオジサン誰?」







「俺かい?俺の名前は宗治、藍ちゃんのお父様さ。君が花梨ちゃんだね。よく藍ちゃんから聴いてるよ。」








「あぁ〜藍ちゃん先生が生まれたからかっこよくなったんですね。」







「いや〜若い子にカッコいいなんて言われるなんて嬉しいね〜」







ニヤニヤしているのは宗治さん。








「なんで彼方がここにいてるんですか!!!」








今日は国会がある日だろーがよ!!!!!!!


 





「ん、サボった。」









平然と言うボケナスビ。







古い?こんなクソじじいにはそれで十分。











「議員でもサボったりするんですね。」









仲良く会話している小娘とジジイを無視して窓の外を見る。








そこには逃げていくうちの制服を着た女性と、それを追いかける複数の男。







「宗治さん、この子のことお願いします。お金は俺が払っておきますので。絶対に一緒にいてあげてください。なんなら藍沢先生を呼んでも構いませんから。失礼します。」








壱万円札を二枚テーブルに置いて上着を取ってから店を出た。






それよりも今はさっきの女の子を助けないと。







俺は先ほど見えた路地に入っていった。










SOUJI SIDE







「デザートでも食べようか。」






和君は出て行ってしまったけどお腹も空いているからとりあえず花梨ちゃんにメニューを渡す。






「先生のこと怒らないんですか?」





メニューを受け取りながら聞いてくる。






「いいんだよ、彼があんなに急ぐのは余程のことがあったからだろう。なら私は何も言うことは無い。」







今日はタルトにしようかな?






「でも」





不安そうにしているけどでも







「私よりも君のほうが彼については詳しいだろ。担任で好きな人なら。」








でもこっちのイチゴのジェラートもおいしそうだな。










「なんでみんなわかるんだろう」







小声でそう言っているのが聞こえた。






答えはいらないようなので、分かりやすいからねと心で言ってからボーイを呼んだ。







それからテーブルに置かれている二万円を手にする。





彼女の手に乗せる。







「これって、食事代なんじゃないんですか」








困惑している花梨ちゃん。初々しいな〜






「いいんだよ、少なくともこの一万円は君への物なんだから。」







「へ?」







マヌケな顔だな〜萌え。







「だってそうだろ。このお店は2000円以下のランチセットだから三人でも6000円。なら一万円で十分足りるはず。だからこれは君のお金。」







ガキの癖にキザなんだよ、市ね。








「ならもう一万円は支払いに。」








「いいよ、あんな小僧のご馳走に何かなりたくない。気持ちだけで十分さ。アイツ並には稼いでるし。それにお金だって可愛い女の子の方が使われても嬉しいだろ?」








俺だってそうだモン♪。






顔を渋っていたけど結局お礼を何度も言ってから受け取った。








「ところで早く彼と付き合ってくれないかな?とっとと首にしたくてね」






「でも首になったら先生生きていけないし。」







真っ赤に顔をしながら否定された。






「安心してね、ちゃんと私が秘書として雇うから。」






顔を真っ赤にしながら悩んでいる姿は可愛かった。







まぁ、結局最後は断られたけど。







とりあえず、藍ちゃんのとこにこの子を連れて行くかな。







藍ちゃ〜〜〜〜〜ん〜〜〜











どうも作者です。





ネタがなくなってきたのでそろそろネタ探しの旅に出掛けてきます。





とりあえずBOOK OFに行って見るかな。






シャンプーを飲んでしまい、小1時間泡を吹いていた事のある作者がお送りしました。



ではまた次回。


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